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摩天楼の戦場、HAL名古屋へ

地下鉄を降り、地上に出ると、名古屋駅前にそびえ立つ特徴的な螺旋状の高層ビル――モード学園スパイラルタワーズが目の前に現れた。ここが、彼女が通うHAL名古屋だ。校舎に入ると、すれ違う学生たちが次々と声をかけてくる。「世古さん、おはよー!」「メインポスターの修正、マジで神がかってたよ!」周囲からの高評価とリスペクトの視線。俺はただペコペコと頭を下げながら、彼女がこの学校でどれほど特別な存在であるかを思い知らされていた。実習室の重い扉を開けると、グループのメンバーたちが大画面のモニターを囲んで待っていた。画面に映し出されているのは、彼女が手がけた映画祭の壮大なデザイン案。「よし、世古も来たし、最終チェック始めようぜ」佐藤が席を引いて俺を座らせる。その瞬間、俺の前に置かれた液晶ペンタブレットの画面に、エラーメッセージが赤く点滅した。『3Dデータのインポートに失敗しました。レイヤーの互換性がありません』メンバーたちの顔が曇る。「え……嘘だろ? プレゼンあと1時間後だぞ。世古、これどう直せばいい!?」一斉に突き刺さる、焦りと期待の視線。声の出ない俺は、机の下で、震える指のまま真鈴への通話を繋いだ。

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