20/27
ときめきメイドカフェ
秋。俺たちの身体が入れ替わって数ヶ月、ついに俺の通う文系大学の「学園祭(大学祭)」の日を迎えていた。俺の所属するサークルが出店することになった出し物は、王道の「メイドカフェ」。当日、サークルの部室でシフト表を見た俺(中身は男、身体は世古真鈴)は、絶望に打ちひしがれていた。「え、ちょっと待て、拓海。俺……いや、世古さんもメイド服着るの?」「当たり前だろ! お前が連れてきた高校の同級生(※という設定にしている)の世古さん、めちゃくちゃ美人じゃん! うちのサークルのエースとして、看板娘になってもらうに決まってんだろ!」親友の拓海が大興奮で、フリルがふんだんにあしらわれた、ミニ丈のキュートなメイド服を俺に押し付けてきた。「男の娘」がメイドをやるならまだしも、中身が男の俺が、本物の女子である真鈴の身体を借りて、露出度の高いメイド服を着る――。断れば真鈴の評判に関わる。俺は震える手で衣装を抱え、女子更衣室へと向かった。




