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その頃、俺の身体(中身は真鈴)は
夕方、俺のマンション。真鈴(中身)は、俺のゴツゴツした太い指で、冷水を使って血のついたシーツを黙々と洗っていた。「よいしょ、っと……。男の身体って、本当に筋肉があるからこういう作業が楽ね。……っていうか、あいつ大丈夫かしら。私の生理、けっこう重い方なんだけど」彼女は、自分の身体が今頃名古屋駅前でどれほどの地獄を味わっているかを痛いほど理解していた。ふと、自分の本来のスマホにメッセージを送る。【ロキソニン切れたらすぐLINEして。あなたのサークルの部室に、私が予備を預けてあるから、拓海くんに持って行かせる。無理だけはしないで】性別の入れ替わりがもたらした、最もリアルで、最も過酷な試練。痛みに耐える俺と、それを支える彼女の間には、単なる「被害者同盟」を超えた、クリエイターとしての、そして生きる人間としての、深いリスペクトが芽生え始めていた。




