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四つの基本的な力の魔法使い 第二部 物理学者から魔法使いへ、状態変化を経て  作者: Adriano_P


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21/22

「冷たき報い」

【お知らせ — 必ずお読みください】


読者の皆様、いつもお読みいただきありがとうございます。


本作品の連載は、5月12日より元のリンク(第一シーズン)に統合いたします。

第二・第三シーズンのエピソードはすべて第一シーズンの続きとして掲載済みですので、今後はそちらでお楽しみください。


▶ 移行先:https://ncode.syosetu.com/n4137ls/


お手数ですが、ブックマークの更新をお願いいたします。

これからも応援よろしくお願いいたします!

ヘリオは翌日の夜明けに会議を招集した。

共同広間。アルダス、ソーン、エリーゼ、ヴィヴィアン、キラ。

テーブルには簡素な地図が広げられていた。信者の尋問から得た記録。距離と時間の計算。

「カーシムの洞窟」ヘリオは前置きなしに言った。「北へ三日。サエルが少なくとも十人の信者と一緒にいる。もっといるかもしれない」

「それで、攻撃するつもりか」アルダスが言った。質問ではなかった。

「ああ」

「何人で行く?」

「八人。戦い方を知っていて、口の堅いベテランを」

アルダスはゆっくりと頷いた。

「俺が選ぶ」

「頼む」

ソーンが咳払いをした。

「わしは?」

「あなたも来てください。伝統魔法を知っている人が必要です……封じ込めのために」

「封じ込め」ソーンは繰り返した。「面白い言葉だな」

「適切な言葉です」

エリーゼが立ち上がった。

「私も行く」

「駄目だ」

「ヘリオ——」

「駄目だ」

彼女は戦いを約束する目で彼を見た。

「理由を言って。たった一つでいいから、納得できる理由を」

ヘリオは彼女を見つめた。

「君は俺たちの中で最高の戦士だ。直接戦闘では俺より強い。速い。経験もある」

間。

「だからこそ、残らなければならない」

エリーゼは眉をひそめた。

「意味が分からない」

「俺がいない間に何かあったら——盗賊が来るかもしれない、人狼が戻るかもしれない、何が起きるか分からない——グレンマールには守れる人間が必要だ」

他の者たちを見回した。

「アルダスは知恵がある。ヴィヴィアンは組織する。キラは癒す。でも君は、エリーゼ、君は戦う。もし俺が戻らなかったら……グレンマールには君が必要だ」

沈黙。

エリーゼは彼を見た。

彼の目に、予想していなかったものを見た。

庇護ではない。

信頼だった。

「自分自身より私を信頼している、と言っているの?」

「その通りだ」

彼女はゆっくりと座った。

「分かった」と言った。「でも、必ず帰ってきて。いい?」

「必ず」


二時間後に出発した。

馬に乗った十人の男たち。一週間分の食料。武器——剣、弓、短剣。

そしてヘリオ。

目に見える武器はない。

だが、もっと危険なものを持っていた。

怒り。

冷たく。制御された。致命的な。


旅は三日かかった。

ケス川に沿って北へ——灰色の岩の間を流れる暗い水。

風景が変わっていった。木が減り、石が増えた。折れた歯のように山々がそびえ立つ。

三日目の夜、洞窟から二キロの地点で野営した。

火は焚かない。冷たい食事。沈黙。

ヘリオは地図を研究していた。

捕らえた信者はよく喋った——あまりにも簡単に、おそらく。だが情報は文書で見つけたものと一致していた。

カーシムの洞窟。自然の洞窟システム。主要な入口が三つ。隠された入口が一つ。

サエルは隠された入口を使う。他は罠だ。

ソーンが近づいてきた。

「計画は?」

「隠された入口から。夜明けに。警戒が最も緩む時間だ」

「待ち伏せされていたら?」

ヘリオは彼を見た。

「なら、間違った相手を待っていたことを思い知らせてやる」


隠された入口は岩の裂け目だった。

痩せた男一人がやっと通れる幅。どこを探すか知らなければ見逃しやすい。

近くの木に印——赤い十字、信者が言った通りだった。

ヘリオが最初に入った。

狭い通路。暗闘。湿気の匂いと、何か別のもの——古い煙、腐った食べ物、汗。

二十メートル進むと、通路が広がった。

自然の部屋。大きい。天井は十メートルの高さ。

そして中には……

十二人。

黒い外套。フードを下ろしている。

ほとんどが眠っていた。

二人が起きていた——松明の明かりでサイコロ遊びをしている見張り。

ヘリオは手を上げた。

後ろの兵士たちが止まった。

二人起きている、と指で示した。十人眠っている。

静かに無力化しろ。

二人の兵士が動いた——こういうことを以前にもやったベテランだ。

流れるような動き。プロフェッショナル。

二人の見張りは音もなく倒れた——こめかみへの拳、瞬間的に意識を失う。

他の十人が目を覚ました。

遅すぎた。

三十秒で包囲された。

剣が突きつけられる。弓が引き絞られる。

一人の信者が叫ぼうとした。

ソーンが手を上げた。

空気がその男の喉の中で固まった。

窒息ではない。ただ……音を出すことが不可能になっただけ。

静かにしろ、とソーンは口を動かした。さもなければ締める。

信者たちは凍りついた。

「サエルはどこだ?」ヘリオが尋ねた。

返答なし。

ヘリオは一番近くの者を見た。

手を上げた。

「局所的重力場。加速度:二十九・四メートル毎秒毎秒。半径:一・五メートル。中心:標的の質量。起動」

重力が三倍になった。

部屋全体ではない。

その信者だけに。

男は押し殺した悲鳴とともに崩れ落ちた。

「どこだ。サエルは」

「奥の部屋です!」別の者が叫んだ。「東のトンネル!突き当たりです!」

「ありがとう」

ヘリオは兵士たちを見た。

「全員縛れ。猿轡もしろ」

ソーンの方を向いた。

「行きましょう」


東のトンネルは下っていた。

深く。壁の松明はほとんど燃え尽きていた。

奥に、光。

そして声。

ヘリオは速度を落とした。

聞き耳を立てた。

「……十日後だ。祭りの最中に」

声は低く、落ち着いていて、権威があった。

サエル。

「火は同時に起こさなければならない。三つの倉庫。穀物、魚、織物」

「毒は?」

「中央の井戸に。全部ではない。目立ちすぎる。三つだけ。パニックを起こすには十分だ」

「死者の見込みは?」

「数千。火が居住区に広がれば五千になるかもしれない」

間。

「ヴァルデメーレが燃えれば、アキロールは弱体化する。アキロールが弱体化すれば、アルドウス国王は……交渉できる」

笑い声。

ヘリオは入った。

部屋は前の部屋と同じくらいの大きさだった。

中央にテーブル。地図が散らばっている。文書。小瓶——あの忌々しい赤い液体の入った小瓶。

そしてサエル。

テーブルの前に立っている。初めてフードを下ろしていた。

角張った顔。四十歳。後悔を見せない暗い目。

彼の隣に、五人の信者。

そしてもう一人……

ヘリオは見覚えがあった。

顔はより痩せていた。より汚れていた。だが、彼だった。

盗賊の頭。

グレンマールへの襲撃の後、恐怖に駆られて逃げた男。

サエルはヘリオを見た。

パニックではない。興味だった。

「グレンマールの少年か」

「ああ」

「弟が言っていた。お前は……印象的だと」

隣の男——目に見えて震えている盗賊の頭——を見た。

「大げさだったようだな」

「いや」ヘリオは静かに言った。「むしろ、あいつは何も見ていない」

サエルは微笑んだ。

「復讐に来たのか?」

「そうだ」

「薬漬けにされた十五人のガキのために?」

「それも含めてな」

「ここで俺を止められると思っているのか?お前の兵士たちと一緒に?」

「兵士は必要ない」

ヘリオは一歩前に出た。

「必要なのは物理学だけだ」

サエルは笑った。

「傲慢な小僧め。どれ、見せてもら——」

「局所重力場」ヘリオは平坦な声で言った。「加速度:二十九・四メートル毎秒毎秒。半径:一・五メートル。中心:標的質量。起動」

重力が三倍になった。

部屋全体ではない。

サエルだけに。

男は崩れ落ちた。膝が一瞬で折れた。突然の重量で床にひびが入った。

「なっ——」

「通常の三倍の重力だ」ヘリオは平坦な声で言った。「お前の体は今、三百キロの重さがある。骨はこの負荷に耐えられるようにできていない」

パキッ。

右膝。砕けた。

サエルは叫んだ。「ああああっ……」

信者たちが動いた。

ソーンが杖を上げた。

「やめておけ」

火球が空中に現れた。六つ。浮遊している。準備完了。

信者たちは凍りついた。

ヘリオはサエルに近づいた。

男は地面にいた。立ち上がろうとしていた。不可能だった。

「お前が薬漬けにした子供たち一人一人の分だ」ヘリオは言った。

左肩に重力を集中。

パキッ。

鎖骨が折れた。

絶叫。

「あああっ……やめろ……」

「檻一つ一つの分だ」

右肩。

パキッ。

「強制的に注射された一本一本の分だ」

左手首。

パキッ。

サエルは今、泣いていた。

「やめてくれ!頼む!」

「あいつらが懇願した時、お前はやめたか?」

沈黙。

「そう思った」

ヘリオは弟——盗賊の頭——の方を向いた。

男は逃げようとした。

空気の壁。見えない障壁。

ガラスに衝突する鳥のようにぶつかった。

倒れた。

ヘリオは彼に向かって歩いた。

「覚えているぞ」と言った。

男は震えていた。

「俺は……俺は——」

「お前はグレンマールを襲った。二十三人の男を連れて。無防備な農民がいると思っていた」

しゃがんだ。

「そして今、その農民たちには守護者がいることを知る」

重力増幅。局所的。両脚に。

パキッ。パキッ。

脛骨が折れた。同時に。

悲鳴が洞窟に響いた。

ヘリオは立ち上がった。

信者たちを見た。

「お前たち。地面に伏せろ。顔を石につけて。手は背中に回せ」

即座に従った。

理解できないものに恐怖し、その壊滅的な効果を目の当たりにして。

兵士たちが入ってきた。残忍なほど効率的に縛り上げた。

ヘリオはテーブルの地図を見た。

ヴァルデメーレ。赤い十字で印がつけられている。倉庫。井戸。逃走経路。

文書を取り上げた。

読んだ。

黒嵐作戦。

目的:アキロール経済の不安定化。

方法:主要倉庫の同時放火+中央井戸への毒物投入。

タイミング:海の祭り。最大人口。最大効果。

推定死者数:三千〜五千。

出資者:[名前は消されている]

ヘリオはサエルを見た。

「誰が金を出している?」

サエルは笑った。歯に血がついていた。

「絶対に……言わない……」

ヘリオはしゃがんだ。

サエルの頭を掴んだ。持ち上げた。

目を見つめた。

「言え。さもなければ、次に折るのは脊椎だ。残りの人生を麻痺したまま過ごすことになる。痛みに耐えられればの話だが」

サエルは彼を見た。

少年の目に何かを見た。

空虚な脅しではない。

絶対的な確信。

「……国王だ」彼は囁いた。「アルドウス国王。アキロールを……弱体化させたいんだ。通商条約を……再交渉するために」

ヘリオは目を見開いた。

国王か、とヘリオは思った。

当然だ。

俺を死なせようとした国王。

キラの娘を囚えている国王。

何千人もの虐殺のために教団に金を払っている国王。

怒りがさらに激しく燃え上がった。

だが制御されている。

常に制御されている。

「分かった」と言った。「ありがとう」

立ち上がった。

兵士たちを見た。

「連れて行け。全員。文書も。全部だ」


彼らを最寄りの町——コルマスへ連れて行った。ソルマールとアキロールの国境の町。

混成の衛兵隊。複雑な管轄権。

だがこのような犯罪に対しては……

衛兵隊長は囚人たちを見た。

十三人の男。全員負傷。

何人かは明らかに骨が折れていた。他は大きな痣だらけ。

一人——サエル——は何か非常に重いものに押し潰されたようだった。

移送中に六人が逃亡を試みた。成功しなかった。

「何が……何があったんだ?」隊長は尋ねた。

「転んだんだ」ヘリオは平坦な声で言った。「何度も」

隊長は彼を見た。

若い。十六歳、おそらく十七歳。痩せている。

だがその目は……

その目は真冬の氷のように冷たかった。

「なるほど」

ヘリオは文書をテーブルに置いた。

「教団主義。未成年者への拷問。違法薬物。誘拐。そしてヴァルデメーレでの虐殺計画」

隊長は文書を手に取った。

読んだ。

目が見開かれた。

「これは……これは……」

「本物だ。全部本物だ。証人がいる。物的証拠がある。囚人自身もいる」

サエルを見た。

「そしてあいつはよく喋る。たくさん」

隊長は他の三人の衛兵を呼んだ。

「この……この男たちを牢に入れろ。いや、待て」

サエルを見た——砕けた鎖骨、粉砕された膝、苦しそうな呼吸。

「まず病院に連れて行け。さもないと牢屋にたどり着く前に死ぬ」

衛兵たちが囚人を連れ去った。

サエルは運ばれながらヘリオを見た。

「終わり……じゃないぞ」彼は囁いた。「国王が……国王がお前を潰す……」

「かもな」ヘリオは言った。「だがお前はそれを見届けられない」


コルマスからヴァルデメーレまで:半日。

ヘリオは夕暮れ時に到着した。

商人ギルドはまだ開いていた——マーレン・ホルストはいつも遅くまで働いていた。

ノックせずに入った。

マーレンは顔を上げた。

ヘリオを見た——旅の汚れがついて、疲れているが、目には何か強烈なものが光っている。

「ヴァロリン男爵。まさか——」

「見せたいものがあります」

文書をテーブルに置いた。

マーレンはそれを手に取った。

一ページ目を読んだ。

二ページ目。

三ページ目。

顔から色が消えた。

「これは……これは……」

「ヴァルデメーレを破壊する計画です。十日後。祭りの最中に」

読み続けた。

手が震えていた。

「同時放火。毒物。数千……数千人が死ぬ……」

ヘリオを見た。

「どこでこれを見つけたの?」

「カーシムの洞窟です。人狼たちに薬を盛っていた教団の隠れ家でした」

「彼らは?」

「コルマスの牢獄にいます。骨は折れていますが生きています」

マーレンは文書を置いた。

立ち上がった。

窓の方へ歩いた。

ヴァルデメーレを見渡した——夕日に輝く港、出入りする船、何千人もの人々が何も知らずに暮らしている。

「あなたは……何千もの命を救ったのよ」

振り返った。

「どうお礼を言えばいいか分からない」

「お礼は——」

「いいえ、必要よ」

近づいてきた。

「ヘリオ・ヴァロリン。返しきれないほどの恩ができたわ」

扉が開いた。

少女が入ってきた——十六歳か十七歳。栗色の髪を実用的な三つ編みにまとめている。マーレンと同じ灰色の目。質素だが清潔な服装。

書類を持っていた。

「お母さん、帳簿の——」

足を止めた。

ヘリオを見た。

すぐに頬が赤くなった。

「あ。ごめんなさい。お客様がいるとは——」

「テッサ」マーレンは言った。「こちらはグレンマールのヘリオ・ヴァロリン男爵よ」

テッサは彼を見た。

この人がお母さんが話していたあの変わり者の男爵?

若い。とても若い。

痩せている。旅の汚れがついている。

でも、その目は……

「はじめまして」なんとか言えた。

「こちらこそ」ヘリオは自動的な礼儀正しさで答え、軽くお辞儀をした。

マーレンは娘を見た。

それからヘリオを見た。

それから、小声で——だが十分には小さくなく——言った。「いい縁談になりそうね」

テッサは固まった。

「は?!」

「若くて。賢くて。大きなことを成し遂げようとしている。きっと大物になるわ」

「お母さん!」

テッサは真っ赤だった。

ヘリオは完全に困惑した顔で彼女を見ていた。

「すみません……何の話です?」

マーレンは微笑んだ。

「何でもないわ、男爵。ただの独り言よ」

テッサは消えてしまいたかった。

文字通り空気に溶けてしまいたかった。

「私……私は……帳簿が……行かないと……」

ほとんど走って出て行った。

ヘリオはマーレンを見た。

「俺……何かまずいこと言いましたか?」

「いいえ、坊や。全然」

間。

「でも休んだ方がいいわね。ここに来て三十分で街を一つ救って、うちの娘を狼狽させたんだから。今日はもう十分でしょ」

ヘリオには分からなかった。

だが頷いた。

「分かりました。明日の夜明けに発ちます。グレンマールへ」

「よろしく伝えて。そして永遠の感謝も」

「伝えます」

ヘリオが出て行くと、マーレンは文書を見つめた。

黒嵐作戦。

五千人の死が回避された。

巨大な牛を育てて人狼を治療している十六歳の少年によって。

あの子は、とマーレンは思った、世界を変える。

そして娘にもそう説明してあげないと。

静かに笑った。


外の廊下で、テッサは壁にもたれて顔を手で覆っていた。

「いい縁談になりそうね」と母の声を真似てつぶやいた。「お母さん!」

深呼吸した。

落ち着こうとした。

だがあの目が頭から離れなかった。

若いのに、老成している。

優しいのに、獰猛。

やめなさい、と自分に言い聞かせた。彼は男爵よ。遠い辺境の。たぶんもう二度と会わない。

でも嘘だと分かっていた。

母があの目をしていた。

「ビジネスチャンス」を意味するあの目を。

そしてマーレン・ホルストがチャンスを見つけた時……

……追求する。

素晴らしい、とテッサは思った。

次に会う時は準備しておこう。

たぶん。


ヘリオは五日後にグレンマールに戻った。

見張りが遠くから彼を見つけ、鐘を鳴らした——長い音が三回。

無事帰還。

ヘリオが門をくぐった時、エリーゼはすでに柵壁の上にいた。

何も言わなかった。

彼を見た。観察した。

傷を探していた。血を。戦闘の痕跡を。

「無事?」と聞いた。

「ああ」

「教団は?」

「壊滅した。十三人の囚人がコルマスにいる。サエルも含めて」

「死者は?」

「ゼロ」

「負傷者は?」

「十三人全員。重傷」

エリーゼはゆっくりと頷いた。

「よかった」

間。

「帰ってきたのね」

「約束しただろ」

「ええ」

見つめ合った。

エリーゼは口を開いて何か言おうとした。閉じた。

そして、二人を驚かせることをした。

彼を抱きしめた。

素早く。強く。そしてすぐに離した。

「おかえりなさい」と言った。

そして彼が返事をする前に去っていった。

ヘリオを困惑させたまま。

また。

何だ……?

『分からん』とリキは言った。『でも安堵だったんじゃないか』

安堵は抱擁で表すものなのか?

『そうらしいな』

変だな。

『ああ、非常に』


その夜、全体会議。

ヘリオはすべてを話した。

洞窟。計画。対決。文書。

話し終わると、アルダスが言った。「骨を折ったのか」

「ああ」

「たくさん」

「ああ」

「それで……それでいいと思っているのか?」

ヘリオは考えた。

怒りはまだそこにあった。だがより冷たく。より遠く。

「正直に言うと、ええ」と言った。

ソーンは頷いた。

「正義は復讐ではない。だがあのろくでなしどもは自業自得だ」

キラは三百年を見てきた目でヘリオを見ていた。

「国王」と静かに言った。「国王が教団のスポンサーだと言ったわね」

「俺も信じたくなかった。でもそうらしい」

「つまり今、あなたは知っている。彼の本当の姿を」

「まあ、最初から好きじゃなかったけど、ここまでとは思わなかった」

「それで、今知ったからには、どうするの?」

ヘリオは窓の外を見た。

南へ。王が玉座に座り、虐殺を企てている首都の方へ。

少女が母親を脅すための人質として囚われている場所。

秩序の仮面をかぶった専制の下で王国全体が暮らしている場所。

「何もしない」と言った。「まだ」

「まだ?」

「グレンマールはまだ十分に強くない。でもそうなる」

他の者たちを見た。

「建設を続ける。成長する。攻撃するには価値がありすぎ、無視するには強力すぎる存在になる」

「それから?」

「それから交渉する。あるいは戦う。彼次第だ」

沈黙。

それからヴィヴィアンが言った。「グレンマールが王冠に挑戦できるほど強くなると宣言しているのね」

「ああ」

「それは……野心的ね」

「必要なことだ」

間。

「そして可能?」

ヘリオは微笑んだ。

「二ヶ月前、グレンマールは数百人の骸骨が転がる死んだ土地だった。今はウーロを飼育し、人狼を治療し、アキロールと交易し、不可能な鎧を生産している」

ヴィヴィアンを見た。

「まだ不可能だと思う?」

彼女は考えた。

頭の中で計算した。

経済。政治。力。

「いいえ」とゆっくり言った。「もう思わない」


その夜、ヘリオは古い城壁に上った。

星がグレンマールの上で輝いていた——冷たく、永遠で、無関心に。

だが下のグレンマールは無関心ではなかった。

十五人の人狼が囲いの中にいる。六人がホルモン治療を受けている。

九頭のウーロが富を生み出している。

数百人の人々が生き、笑い、成長している。

そしてどこかで、教団は壊滅した。

虐殺は阻止された。

何千もの命が救われた。

『悪くないな』とリキは言った。

ああ、とヘリオは同意した。悪くない。

『それで、これから?』

ヘリオは北を見た。

グレンマールの向こうの土地を。

未来を。

「続けるんだ」と言った。「建設する。拡大する。止められない存在になる」

『国王は?』

「国王は、誰かを死なせようとすることが時にはもっと危険なものを生み出すことを知るだろう」

『何を?』

「四つの基本力を知る者を」

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