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四つの基本的な力の魔法使い 第二部 物理学者から魔法使いへ、状態変化を経て  作者: Adriano_P


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17/22

「蝶とは違う」

【お知らせ — 必ずお読みください】


読者の皆様、いつもお読みいただきありがとうございます。


本作品の連載は、5月12日より元のリンク(第一シーズン)に統合いたします。

第二・第三シーズンのエピソードはすべて第一シーズンの続きとして掲載済みですので、今後はそちらでお楽しみください。


▶ 移行先:https://ncode.syosetu.com/n4137ls/


お手数ですが、ブックマークの更新をお願いいたします。

これからも応援よろしくお願いいたします!

視察官たちは五日目の夜明けに発った。


彼らの報告は……複雑だった。


一人目が手帳から読み上げた。もう一人がメモを取った。


「グレンマールは並外れた農業の進歩を示している。住民の栄養状態は良好。士気は高い。アキロールとの交易は安定し収益を上げている」


「地下構造は?」もう一人が尋ねた。


「居住用に改造された古い避難所。規模は大きいが脅威ではない」


「攻撃は?」


「敵対勢力——未確認の闘の教団——からの攻撃を撃退に成功。三人の囚人を捕獲——人狼症状を持つ十代、現在医学的研究下」


「ヴァロリン男爵については?」


「卓越した組織能力と高度な技術的知識を示している。王冠への忠誠心:不確か。潜在力:高い。リスク:評価が必要」


互いを見た。


「勧告:継続的な監視。即時介入は不要だが、常に注意を」


アドリアーナは彼らとともに発った。


馬車には荷物が積まれていた。侍女たちは沈黙していた。


彼女は振り返った——グレンマールを、広場から手を振るヘリオを。


そして父に何を言うか考えた。


真実?


真実の一部?


それとも全く別のこと?


まだ分からなかった。


***


ヘリオは行列が丘の向こうに消えるのを見ていた。


『やっとだ』とリキが言った。


ああ。


『それで?』


ヘリオは三人の人狼が待っている家を見た。


これから研究だ。


***


その後の日々は激しかった。


ヘリオは三人の十代と働いた——囚人としてではなく、患者として。


話した。聞いた。メモを取った。


キラが医学的に検査した。血液。体温。心拍。


ソーンが観察した、魔法的要素があるか探りながら。


セラフィーネがほぼ満月の夜のマナの流れを研究した。


そして少しずつ、一片ずつ、ヘリオは理解し始めた。


魔法じゃない、と気づいた。生物学だ。細胞が……変化する。まるで……


『まるで何だ?』とリキが尋ねた。


まだ分からない。でもパターンがある。設計図が。まるで体に二つの形があって、一方から他方へ切り替わるかのように。


二つの安定状態。


その通り。


『これは……』


魅力的だ。恐ろしい。でも魅力的だ。


***


四百キロ南の都で、アルドウス・ソルマール王は報告書を読んでいた。


テーブルの上に二つの羊皮紙。


一つは視察官から。


一つは娘から。


アドリアーナのものは……感情的だった。詳細に満ちていた。視察官が省いた細部で。


ヘリオを並外れた人物として語っていた。


グレンマールを奇跡として語っていた。


トンネルを驚嘆をもって語っていた。


そして人狼を……哀れみをもって語っていた。


「父上、彼らは怪物ではありません。子供たちなのです。薬漬けにされ。操られ。ヘリオは彼らを救おうとしています。そして……成功すると思います」


王は手紙を置いた。


沈黙のまま読んでいたマグナスを見た。


「どう思う?」


マグナスはすぐには答えなかった。


考えていた。


地下構造。巨大なトンネル。隠された都市。


人狼。三匹を捕獲。医学的研究。


そして何度も繰り返されるあの名前。


ヘリオ・ヴァロリン。


「思うに」とゆっくり言った、「状況を重大に過小評価していた」


「続けろ」


「あの少年はただ生き延びているだけではない。何かを築いている。何か……重要なものを」


間を置いた。


「そして鎧は……人狼は……全てが存在すべきでない知識を示している」


王は立ち上がった。


窓に向かって歩いた。


「選択肢は?」


「三つ。一つ目:無視する。封じ込められることを期待する」


「除外だ」


「二つ目:攻撃する。軍事的に。大きくなりすぎる前に叩き潰す」


「リスクは?」


「極めて高い。何ができるか見た。アキロールに味方がいるなら……」


マグナスは言葉を切った。言う必要はなかった。二人とも知っていた。あの少年は死ぬべきだった。だが死ななかった。


「三つ目は?」


マグナスは躊躇った。


「交渉する」


王は笑った。喜びのない笑い。


「死ねと送り出した少年と交渉しろと?」


「無視するには強くなりすぎている——いや、すでに強すぎるかもしれない——誰かと交渉しろと」


長い沈黙。


そして王は言った:「時間をくれ。決めるための時間を」


***


礼拝堂の打ち捨てられた地下牢で、サエルは失敗を見ていた。


十二匹の人狼が行方不明。三匹が捕獲された。


計画は失敗した。


だが兄——あのトラウマを負った臆病者——は一つ正しかった。


グレンマールの少年は危険だ。


サエルは闇の中で微笑んだ。


いい。


危険ということは、破壊する価値があるということだ。


「第二段階の準備だ」と侍祭たちに言った。


「第二段階?」と一人が尋ねた。


「十五匹の仔狼では足りないなら……」


間を置いた。


「もっと見つければいい。本物の大人を。檻を知らない者を」


***


ヘリオは三日間、研究室に籠もった。


血液サンプル。組織。狂ったようなメモ。


そして三日目、砂を溶かして作ったレンズで組み立てた粗末な顕微鏡でサンプルを見ていたとき……


何かが見えた。


細胞。他とは違う。


休眠している。だが死んではいない。


待っているかのように。


リキ、とヘリオは言った。これを見ろ。


『何だ?』


分からない。でもある。三人全員のサンプルに。トリン、エリラ、ダレン。全員にこの細胞がある。


『普通の人には?』


ヘリオは対照サンプルを確認した——アルダスの血液。


何もない。ゼロ。この細胞は人狼にだけ存在する。


間を置いた。


『待て。形態形成細胞って聞いたことあるか?』


蝶になる芋虫のやつか。かすかに。


『変態だ。芋虫は繭の中で文字通り溶ける。そして特別な細胞——芋虫の中で休眠していた細胞——が活性化する。体を再構築する。ゼロから。全く違う形に。羽。触角。全部』


沈黙。


『つまり……』


人狼にも似たようなものがあるかもしれない。休眠細胞。体の第二の設計図を持っている。そして月が生物学的な引き金を活性化すると……


『……第二の設計図に切り替わる』


その通り。


ヘリオは立ち上がった。


みんなに説明しなければ。


***


その夜、会議を招集した。


共同広間。アルダス、ソーン、エリーゼ、ヴィヴィアン、セラフィーネ、キラ、そして村の長老たち。


三人の人狼もいた——ヘリオの要請で。まだ監視されていたが、もう縛られてはいなかった。


ヘリオはサンプルとメモと重要なことを理解した人の表情で全員の前に立った。


「発見があった」と前置きなく言った。


ガラス板を見せた。


「細胞だ。特別な。トリン、エリラ、ダレンにだけある。普通の人にはない」


「それは……何をするんだ?」とソーンが尋ねた。


「待っている。休眠している。でも活性化されると——月で、薬で、まだ完全には理解していない何かの引き金で——目覚める。そして体を再構築する」


困惑した沈黙。


「もっと分かりやすく説明してくれ」とアルダスが言った。


ヘリオは考えた。


どうすれば分かってもらえる?


『蝶だ』とリキが言った。


「芋虫が蝶になるのを見たことあるか?」


何人かが頷いた。


「繭の中で何が起きるか知っているか?」


空白の視線。


「芋虫は溶ける。完全に。体がドロドロに分解する」


嫌悪の表情。


「でもそのドロドロの中に特別な細胞がある。芋虫の中で休眠していた細胞。活性化して、体を再構築する。ゼロから。羽。触角。蝶。全く違う形に」


間を置いた。


「この子たちには似たようなものがある」


ソーンが身を乗り出した。


「変身は……自然だと言っているのか? 蝶のように?」


「そうだ。極端で。稀で。でも自然だ」


沈黙。


そして長老の一人——七十代の女、人生で多くを見てきた——が静かに言った:


「でも蝶は美しいわ。誰も傷つけない」


ヘリオは彼女の方を向いた。


「その通り。でも同じ生物学的原理だ。体を違う形に再構築する細胞。でも蝶が呪われているとは誰も言わないだろう?」


女は躊躇った。


「いいえ。ただの……蝶よ」


「その通り」


ヘリオはトリンを示した。


「彼には同じことをする細胞がある。ただし羽の代わりに……別のものを作る。より強い筋肉。より鋭い感覚。違う形」


「でも蝶は殺さない」と誰かが言った。


「そうだ。でも狼は殺す。そしてこの変身は狼の特徴をもたらす。呪いによってではない。生物学によって」


全員を見た。


「違いは制御だ。蝶はいつ変身するか選べない——準備ができたら起きる。人狼は選べない——月で起きる。でも仕組みが分かれば……」


「……制御を与えられる」とソーンが続けた。


「その通り」


長い沈黙。


理解が広がっていった。


ゆっくりと。不確かに。だが確実に。


「つまり呪いではないのか」とアルダスが言った。


「違う」


「ただの……自然。奇妙な自然」


「そうだ」


また沈黙。


そしてエリーゼが言った:「治療法は?」


「どの細胞が関わっているか分かれば、方法を見つけられるかもしれない……安定させる。休眠状態に保つ。あるいは——もっといいのは——いつ活性化するか本人に制御させる」


トリンが顔を上げた。


「選べる……ようになる?」


「うまくいけば、そうだ」


少年の目に涙。


「もう……怪物じゃなくなる?」


「今も怪物じゃない。選んでいない状態を持つ少年だ」


ヘリオは全員を見た。


「約束する——助ける方法を見つける」


***


その夜、ヘリオは研究室に戻った。


サンプルが待っていた。メモが。理論が。


そして何日もぶりに、希望を感じた。


変身細胞、と思った。蝶のように。でも哺乳類に。


『不可能だ』とリキが言った。『なのにここにある』


だからどう機能するか解明する。


『それから?』


それから制御する。


ヘリオは微笑んだ。


蝋燭の光の中、不可能を前にして、本当の研究が始まった。


『科学に国境はない』とリキは思った。『だが人間性にはある。そして二つが衝突するとき……奇跡が生まれる。あるいは怪物が。時に、その両方が』


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