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神様の遺言状 ~世界に一軒だけの喫茶店はお客様の悩み事も解決いたします~  作者: はんぺん
第三章 腹ペコの虎と起死回生のカレーライス

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155話 【間章】たいせつなやくそく

小鳥さん視点のお話です

 

「! しずくさんにかけた守護魔法が──」




 ますたーのこわばったかおをみて、しずくに、なにかよくないことがおきたと、すぐにわかった。

 どうやら、ますたーがしずくにかけた()()()がゆらいだらしい。それはつまり、しずくがだれかにおそわれた、ということだ。



 しずくは、ますたーが、ほかのせかいからつれてきた()()()()で、ますたーのみせで、りょうりをつくっている。

 しずくがきてから、ますたーは、とてもげんきになった。




 ますたーは、だいすきなかみさまがいなくなってから、ずっとげんきがなかった。

 いつも、くらいかおをしていて、おれがしっぱいしても、おこらなくなった。


 それなのに、いちねんくらいまえ、ますたーがいきなり「()()()()()をひらく」といいだした。

 ()()()()()というのは、()()()()()()()()のことらしい。


 そして、これからは、なまえではなく、()()()()とよぶよう、やくそくさせられた。

 ますたーは、なかよくしているやつら(神々)にも、おなじように、おねがいしてまわってた。

 まりょくがないしずくには、みえていないが、みせのかんばんや、めにゅーにも、「このみせのあるじのことは、かならず、ますたーとよぶように!」と、まほうのもじで、ちゅういがきされている。




 おれ、ますたーが、なんで、なまえかくすのか、ちっともわからなかった。

 でも、いまならわかる。

 たぶん、ますたーは、じぶんのしょうたいを、しずくにしられたくないのだ。

 なんでなのか、わからないけど。




 はじめてしずくをみたとき、おれ、なんだか、とてもなつかしいかんじがした。

 ……それは、しずくのかおが、かみさまににてるきがするから? 

 どうだろう? おれ、ひとのかおのちがい、よくわからない。


 しずくは、いつも、おいしいけーきをくれる。おいしいおちゃも、のませてくれる。

 わるいことをすると、しかってくれる。

 しずくは、おれのこと、こわがらない。

 おれ、そんなしずくが、とてもきにいっている。


 それに、しずくがきてから、ますたーがあかるくなった。

 かみさまがいたときみたいに、ますたー、いっぱいはなすようになった。

 ますたー、うれしそう。

 おれも、うれしい。

 だから、おれ、ますたーをげんきにしたしずくに、かんしゃしてる。




 そんなしずくが、だれかにおそわれた。

 しずくは、とてもよわいから、けがしてるかもしれない。

 おれ、すごくしんぱい。


 だから、ますたーがあわてるきもち、よくわかる。

 たいせつなかみさま、うしなったとき、おれ、とても、かなしかった。

 でも、ますたーは、もっとたくさん、かなしんでた。

 だから、しずくがいなくなったら、また、たくさんかなしむにちがいない。




 かんがえていたら、ますたーが、あわててへやをとびだしていった。

 きっと、しずくのところに、てんいするつもりなのだ。

 

 それをみた〈なきむしのりゅう〉が、とめようとするやつら(神々)をふりきって、ますたーのあとをおっていった。

 おれも、すぐにあとをおって、おおぞらにむかってはばたいた。






 ますたーを、かなしませない。

 それ、おれが、かみさまとかわした、たいせつなやくそく。




 おれ、いいこ。

 だから、ちゃんとやくそくまもる。

 しずくのこと、かならずたすける。







 おれ、こんどこそ、たいせつもの、ぜったいなくさない。


※〈なきむしのりゅう〉はヴィリオ―サの事です。


ご覧いただきありがとうございます!

もし面白かったと思っていただけましたら、お星さまをポチっていただいたりブクマやリアクションで応援していただけると嬉しいです(*´ω`*)

一旦完結とさせていただき、誤字脱字チェックのため一週間ほどお休みしたのち、四章を始めます(*^-^*)

引き続きお読みいただけたら嬉しいです!

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