↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神様の遺言状 ~世界に一軒だけの喫茶店はお客様の悩み事も解決いたします~  作者: はんぺん
第三章 腹ペコの虎と起死回生のカレーライス

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
127/168

127話 作戦開始!

「ちょ、頭なんて下げなくていいよ! それよりも、作戦を成功させるためには、虎さんやシェイラさんにも協力してもらうことになるんだけど、それは構わないかな?」

『ああ、もちろん構わないぞ! そもそも、料理長たちを帝国のゴタゴタに巻き込んでしまったのは俺たちなのだから、協力するのは当然の事だ! で、俺は何をすればいいんだ? 何でも言ってくれ!』

「しずく様、どうか私にも、何でもお申し付けください!」

「もちろん、ぽぴーたちも、手伝うきゅる!」

「あのわがままなお姫様を、やっつけるきゅる!」

「しずくちゃんを馬鹿にしたことを、ももは許さないきゅる!」


 ゼーヴァだけでなく、シェイラやシュクレドラゴンたちにも、やる気がみなぎっているようだ。彼らのうしろでは、毛玉たちがぽんぽんと跳ね回っている。


「それじゃあ、一人ずつ、お願いしたいことを説明していくね!」


 そう言って、しずくは皆の顔を見回すと、作戦の段取りとそれぞれの役割について説明し始めた。





「本当にごめんね。虎さんとシェイラさんには、かなり無茶振りしてるな、っていう自覚があるんだけど」

『ふん。料理長は、この俺を誰だと思っているのだ。ターラージャ帝国の守護神、〈風雷の神〉ゼーヴァの手にかかれば、こんな事は容易(たやす)い事だ!』

「メーナの性格は熟知していますし、これでも皇女ですから駆け引きには慣れております。ですから、どうか安心してお任せください!」


 難しい頼みごとをしてしまった、と心配しているしずくをよそに、風雷の神と巫女は不敵に笑っている。見たところノリノリで、楽しんでさえいるようだ。


 その後、〈喫茶シルエ〉の面々に見送られ、一人で馬を駆ってシグベルムに戻ったシェイラは、しずくに告げた言葉通りに、自分に与えられた役割を完璧にこなしてみせた。

 

 一方、夜陰(やいん)(まぎ)れて風魔法でいずこかへと飛び立って行ったゼーヴァも、任務をきっちりと果たした上で、夜が明けないうちに帰還した。

 その間、しずくたちも作戦の準備で大忙しとなり、なんとか全ての手配を終えたあとは、黒い毛玉の睡眠魔法で仮眠をとり、光る毛玉の治癒魔法で疲れを癒してもらうことで体調を万全に整えた。





 そして翌日。

 しずくたちが待ち構える中で、開店時間の十時ぴったりにやって来た皇女メーナは、顔を真っ赤にしながら激怒していた。


「やっぱり、わたくしを(だま)していたのね! この性悪猫!」

「性悪猫って……。昼のメロドラマみたいなセリフだなあ……」

「めろどら……? さては、また適当な事を言って、わたくしを煙に巻こうとしているのね!?」

「そんなつもりは全くないんだけどな……。まあ、とりあえず中へどうぞ」


 しずくは小さくため息をつくと、憤怒(ふんぬ)の表情をしたメーナと、彼女のお気に入りの護衛であるウルガ、(うつむ)いたままのシェイラの三人を招き入れた。

 

 彼らを案内しながら、ふと窓の外を見ると、店の外にずらりと並ぶ護衛や従者たち全員が、険悪な顔つきでしずくを(にら)んでいた。


 彼らがこんなにも怒っているのには、もちろん理由があった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。