女騎士を助ける
「う〜ん、良い朝だ」
翌朝、俺は背伸びしながら宿を出た。
(ダンジョンにいた時はお先真っ暗だったけど、こうして無事に太陽を浴びれたのもメダルのおかげだなぁ)
改めてメダルを見る。
(ただ、使い方を間違えると大変な事になる、計画的に使わないとな……)
人間というのは過ぎたる力を手に入れると自分を見失ってしまう事がある。
その時は良いけれども調子に乗っているとその先にあるのは破滅だ。
冒険者になってからはそんな輩をたくさん目にしてきた。
「まぁ今まで通りに目立たず騒がず過ごすべきだな」
改めて俺は誓い、村を出た。
王都へ向かう道を歩いていると何やら騒ぐ音が聞こえてきた。
「クソっ!援軍はまだかっ!?」
「今助けを呼びに行っています!」
(馬車が倒れてる、あの二人は騎士か……)
現場に向かうと馬車が倒れ二人の騎士が魔獣と応戦していた。
(あれ?あの騎士、もしかしてエレーラか?)
騎士の1人に見覚えがあった、エレーラ・コンラント、公爵令嬢でありながら騎士団に所属している。
学院時代から剣の腕は凄まじく女生徒の人気は高かった。
(確か、王太子の婚約者だったんだけどハーレム計画が発覚して解消になったんだよな)
エレーラは王太子の婚約者であり将来が約束されていた。
ところが王太子が堂々とハーレム宣言した事でエレーラは呆れて婚約を解消してしまった。
(俺は直接接した事は無いけど……、放置するのも気分が悪い)
俺はメダルを手にした。
(俺はあの魔獣を倒してエレーラ達を助ける事が出来るか?)
ポーンと放り投げ出たのは……。
(表! よしっ!)
俺はメダルをポケットに入れエレーラ達の所に向かった。
「大丈夫かっ!? 理由は知らんが手助けさせてもらうぜっ!」
「どこの誰かは分からないが恩にきるっ!」
俺は剣を構えたが内心ビクビクだった。
だって今までまともに魔獣と戦った事なんて一度もないから。
しかし、メダルの結果は絶対だ。
俺は思いっきり剣を振り上げ魔獣に向かった。
そして振り下ろす!
「グギャッ!」
〈クリティカルヒット!〉
魔獣は一撃で倒れ消滅した。
え? マジで?
「なんとっ!?一撃で倒したのかっ!?」
エリーナも驚いているが一番驚いているのは俺だ。
俺、こんな力持ってた?
もしかしてメダルが力を貸してくれているのか?
魔獣も仲間が倒され驚いている。
隙が開いているうちに俺は魔獣を倒していった。




