体育祭。
始まったのは体育祭。
吹奏楽部は朝から大忙しだ。校歌や国歌の伴奏をするからね。
体育祭実行委員のあおちゃんも大忙しだ。
今日は話せるタイミングほとんどなさそうだな。
のんきなことを考えていると、開会式が始まった。
まだ5月なのに5月とは思えない暑さをしている今日この頃。もはや8月だろ。熱中症にはならないように気をつけなければならない。
先生の先のタイミングに合わせて楽器を構える。
校歌を歌うのそこまで好きではないけれど、校歌を演奏するのは好きだ。
響くのは生徒たちののびのびとした声。実は練習の時とかは吉田先生とか鷲巣先生とかの声が一番聞こえていた。先生よりも大きな声を出してねみたいなことを言っていた気がするなぁ。
吉田先生は歌も上手いから羨ましいなぁ。
開会式が終わったようだ。吹奏楽部はそそくさと楽器をしまいに校舎へ戻る。
移動中に色々な先生からよかったよなどと話しかけてもらえるのは嬉しいが、今じゃない。でかい楽器は運ぶの大変なんだぞ、、
コントラバスは大体190センチ。私が160センチだから私と30センチ差だ。たまにコントラバスを見上げて190センチの人と会った時のことを想像してみる。ちなみに今までの人生で190センチの人と会った方はない。
片付けるのが遅い私たち低音はもはやスピードを出すのを諦めていた。最初は応援合戦。みんなが応援する声が聞こえる。
自分が出る競技はもう少し先だ。障害物走。どうせだったら漫画に出てくるような借り人走とか入れてくれればもっと盛り上がるのに、、、
低音パートのみんなが片付け終えたので走って応援席へ向かう。もう一年生の競技に移っていた頃だった。
なんだかんだ楽しく元気に過ごせた体育祭。あおちゃんはともかく、隼人とも吉田先生とも顔を合わす機会がほとんどなかった。
でも体育祭が終わり吹奏楽の仕事も終わり、家に帰ったとき、あおちゃんから
「今日はお疲れ様〜!演奏かっこよかったよ!わっしーも鷹ちゃんもすごい褒めてた!!」
と連絡が来ていたのはとても嬉しかった。




