青春の一歩手前。
5月の中旬。修学旅行が始まった。2泊3日の長野旅行だ。
私は実行委員のため早起き。でも吉田先生に会えるからいいもんね。
そんなことを考えつつ、眠い目を擦ってキャリーケースを引く。てか他の学校の友達は京都とか奈良とか行くのになんで私たちの学校は長野なんだろう。ふわふわと色々なことを頭の中に巡らせていたら学校に着いた。そこにいたみんなも眠そうだった。でも、先生たちはシャキシャキと動いていて、目の下にはクマがあるようにも見えた。
実行委員の仕事をしていたら一般生徒も登校してきた。その中にあおちゃんもいる。
「おーはよ!小鳥!」
眠そうのねの字もない人が来た。
「おはよう。元気だね。」
「だって修学旅行だよ?超楽しみに決まってんじゃん!」
「そうだね。楽しみ。」
「じゃあ私は先にバス乗ってるね。頑張れ実行委員さん!」
「ありがとう。」
あおちゃんはボストンバックを背負ってクラスのバスへと向かった。
しばらくして私は名簿を吉田先生の元へ運ぶ、
「おはようございます。これ。」
「おはよ。金田。ありがとう。もうバス乗っちゃって良いよ。」
「ありがとうございます。」
私もバスに乗り込んだ。
先は隼人の斜め後ろ。ある友達に隣と交換しようと言われてまんまと交換してしまったのだ。まだ好きバレしてないから、好きバレしたくないじゃん。
堂々と隣にいられるあの子が羨ましい。
私も隣が良かったなぁと思いながら窓の外を眺める。ちなみに廊下側を見るとあの2人が仲良さそうにしているのがどうしても見えて嫌だからだ。
バスの外では先生たちが忙しそうだ。先生って大変だなあと思っていると、らいちゃんが来た。
「おはよ〜」
「おはよ。ことちゃん席ここだっけ?」
「交換しよって言われた。」
「あーね?」
一言で察したらいちゃんは私の隣に座る。
「まあ、私と楽しもう?」
「大好きらいちゃん。」
「唐突な告白」
らいちゃんのツッコミと共に私はらいちゃんに抱きついた。
らいちゃんはなんとなく私が隼人のことが好きなのに気づいてるのではないかという発言を度々することがある。
「そういえばEyesの昨日の新曲、やばかったね。超かっこいいんだけど。」
らいちゃんが話を振ってくれる。
「そうなの!!ギターがいつもよりもロックな感じで好き!!あれは頭振りたくなっちゃうね!振れないけど。」
「ドラムも結構暴れてて本当にかっこよかったなあ。」
「らいちゃんもあのドラムできるよ!だって上手だもん。」
「えーほんと?練習してみようかな。」
らいちゃんと話していたらみんながちょうど登校が完了したらしく、出発の合図がかかった。




