第六章 新価格提案 オークション順位方式
第六章 新価格提案 オークション順位方式
ここまで私は、
転売屋が原因ではなく結果であること。
定価と市場価格の乖離が問題であること。
そして抽選は必ずしも公平ではないことを述べてきた。
では、どうすればいいのだろうか。
私なりの提案がある。
私はこれを、
「オークション順位方式」
と呼んでいる。
---
仕組みは単純だ。
メーカーが公式サイトで予約を受け付ける。
購入希望者は、
自分が支払ってもよい金額を入力する。
---
そしてシステムは順位を付ける。
高い金額を提示した人ほど上位になる。
それだけである。
---
ただし、
一般的なオークションサイトとは少し違う。
私は他人の金額を公開する必要はないと思っている。
---
見せるのは順位だけでいい。
---
現在の順位。
購入可能圏内かどうか。
予想される発送時期。
それだけ分かれば十分である。
---
例えば、
「現在順位 532,481位」
「予想発送時期 2027年2月」
と表示される。
---
利用者はそれを見て判断する。
このまま待つのか。
金額を上げるのか。
購入をやめるのか。
---
市場に判断させるのである。
---
さらに、
現在の購入可能最低価格も表示する。
---
例えば、
「現在の購入可能最低価格 78,000円」
と表示されていれば、
利用者は市場がどのように評価しているのかを知ることができる。
---
抽選のように、
当たるかどうか分からない。
何度応募しても分からない。
運任せで待つ。
そういう不透明さは存在しない。
---
全員が同じ情報を持つ。
全員が自分で判断する。
私はその方が公平だと思う。
---
そして、この方式にはもう一つ利点がある。
メーカー自身が市場価格を知ることができるのである。
---
現在のゲーム機メーカーは、
発売前に定価を決める。
その後で市場が価格を決める。
---
私は順番が逆だと思っている。
---
まず市場に価格を決めさせる。
その結果を見て、
初めて市場価格が分かる。
---
需要が強ければ価格は高くなる。
需要が落ち着けば価格は下がる。
それだけの話である。
---
もちろん、
この方式を永遠に続ける必要はない。
---
例えば、
第一回販売。
第二回販売。
第三回販売。
と販売を繰り返す。
---
そのたびに市場価格は見えてくる。
需要が満たされるにつれて価格は下がる。
---
そして、ある時点でメーカーは判断できる。
「需要は一巡した」
と。
---
そこで初めて希望小売価格を設定する。
その後は通常販売に移行する。
Amazonでも、
家電量販店でも、
ゲームショップでも、
現在と同じように売ればいい。
---
私は希望小売価格そのものを否定しているわけではない。
希望小売価格を最初に決めることに疑問を持っているのである。
---
まず市場に価格を決めさせる。
その後で希望小売価格を決める。
私は、その順番の方が自然だと思っている。
---
少なくとも、
現在のように定価を先に決め、
抽選を行い、
転売対策に追われるよりは、
ずっと合理的ではないだろうか。
さらに、購入順位は単なる画面表示で終わらせなくてもいい。
メーカーは購入希望者に対して、
「順位認定書」
を発行してもよいと思う。
あなたは第何回販売において何位である。
現在の予想発送時期はいつである。
その順位は公式に認定されている。
それが分かれば、購入者はただ待たされているのではなく、
正式に順番を確保していることになる。
抽選のように、
当たるか外れるか分からない状態とは違う。
自分の位置が見える。
自分の順番が残る。
自分の判断で金額を上げることも、
そのまま待つこともできる。
これは販売ではなく、
予約順位の可視化である。
私は、この透明性だけでも、
現在の抽選販売よりはずっと納得しやすいと思っている。




