第二章 なぜゲーム機だけ特別扱いされるのか
第二章 なぜゲーム機だけ特別扱いされるのか
私は不思議に思うことがある。
なぜゲーム機だけが特別扱いされるのだろうか。
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世の中には高額商品がいくらでも存在する。
フェラーリ。
ロレックス。
高級オーディオ。
ハイエンドPC。
高級カメラ。
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これらは誰でも買えるわけではない。
欲しくても買えない人もいる。
しかし、
「金持ちしか買えないじゃないか」
という議論はあまり聞かない。
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ましてや、
メーカーに対して
「もっと安く売るべきだ」
という話にもならない。
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ところがゲーム機になると話が変わる。
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なぜか、
「みんなが同じ値段で買えるべきだ」
という前提で語られる。
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私はそこに違和感を覚える。
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なぜゲーム機だけなのだろうか。
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ゲーム機も商品である。
メーカーが開発し、
メーカーが製造し、
メーカーが販売する。
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その意味では、
他の工業製品と何も変わらない。
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それなのに、
ゲーム機だけはどこか特別な存在として扱われる。
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理由はおそらくひとつだ。
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ゲーム機は子供のもの。
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そういう古い価値観が今も残っているのである。
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確かに昔はそうだったかもしれない。
ゲームは子供のおもちゃだった。
ファミコンも、
スーパーファミコンも、
ゲームボーイも、
主な購入者は子供だった。
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しかし今は令和である。
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ゲーム市場を支えているのは大人だ。
30代。
40代。
50代。
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子供の頃にゲームを遊んでいた世代が、
そのまま大人になった。
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ゲームは巨大な娯楽産業になった。
映画や音楽と並ぶ文化になった。
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それにもかかわらず、
ゲーム機だけは今もどこかで
「子供が買える値段でなければならない」
という前提で語られている。
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私はその前提そのものを疑っている。
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もちろん、
安く買える方が嬉しい。
それは私も同じだ。
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しかし、
安くなければならない理由と、
安い方が嬉しいという話は別である。
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私は、
ゲーム機だけを特別扱いする理由が見つからない。
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そして、
この違和感こそが、
次の疑問につながる。
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なぜゲーム機メーカーは、
市場価格よりも低い定価を設定し続けるのだろうか。




