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白机の座~最強会長・清水凪咲の学園改革~  作者: 川崎未鈴
第1章 改革派少女の挑戦
24/36

24 盤外の攻防

ーー話しかけられて驚く凪咲。


凪咲「ふぇ?措置率の意味?」


廊下で呼び止められ、たくさんの生徒たちに囲まれる凪咲。


「あ、清水!ちょうどよかった」

「昨日の討論のやつなんだけどさ、予算の既定経費化を見直すって言ってたじゃん?」

「あれって具体的にどういう意味?」

「あとやっぱり、措置率って何?」

「ちょっと難しかったけど、すごそうだったし」


ーー生徒たちの反応から、手応えを感じる桜と陽子。


桜「……来たね」

陽子「理解したい層が動き始めてる。」


期待の目で凪咲を見る生徒たち。


「簡単にでいいから教えてほしい」

「それでどれくらい変わるの?」


ーー集まってきた生徒たちを落ち着かせて、凪咲はゆっくり話し出す。


凪咲「既定経費っていうのは、毎年必要と決まってるお金のことだよ!例えば、「学園会の外交担当が他校との定期交流会に行くための交通費」とか「図書委員会の新刊図書購入費」とか。」


凪咲「これだけじゃないけど、ずーっとこれまで慣例的に予算がつけられてきたものに対して、本当にそれ必要?ということを精査することを言ってるの!」


ーー凪咲が放つ言葉をゆっくりと理解し始める周りの生徒たち。


凪咲「あと措置率っていうのは、例えば10万円の予算があるのに、1年間で3万円しか使わなかったら措置率が30%ということになる。このとき、今年はたまたま支出が少なかったのか、そもそも10万円もつける必要がない取組なのか、調べなければわからないでしょ?」


凪咲「これを分析して、その取組にどれくらいお金をつけるのが適切なのか。それをしっかりと考えるよ!ってことだよ。」


一瞬、周りの生徒たちが「おお…」という顔になる。


「……めっちゃ分かりやす」

「え、それなら余ってるお金もっと回せるってこと?」

「部活とかに来る可能性あるってこと!?」


ざわっと興味の温度が上がる。


桜「完全に刺さってるねー」

陽子「うん、今の説明完璧」


生徒たちがさらに前のめりになって凪咲に問う。


「じゃあさ、今まで余ってた分って結構あるの?」

「それって新しいイベントとかにも使えるの?」

「なんかさ……普通に良くない?それ」

「ちゃんと考えてる感じする」

「現実的だし」


陽子は凪咲を見ながら小さく声をかける。


陽子「……今の、政策が支持に変わった瞬間だよ」

桜「うん。もう“すごい人”じゃなくて——自分たちに関係ある人になってる」


周りの生徒たちの質問はまだ止まらない。


「清水さ、もし当選したらさ——いつくらいから変わるの?」


完全に、前提が当選後になり始めている空気。

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