13 ミドルゲームの設計
ーー放課後の学園会会議室。
重い扉の内側、静かな緊張感が走る。長机を囲むように、現学園会メンバーが集まっている。
九条「……全員揃ったな。」
一ノ瀬「まさか1年生がここまで話題さらうとはね」
腕を組みながら一ノ瀬が苦笑いを浮かべる。
書記担当「選挙新聞出てから、完全に空気変わりました。清水は改革派として見られてます。」
会計担当「正直、内容も無視できないな。かなり整理されている。」
一ノ瀬、少し興味深そうに言葉を続ける。
一ノ瀬「行政モデルの流用、か。発想としては面白いわね」
九条「……だが、そのまま通すわけにはいかない。彼女の強みは❜構造の正しさ❜だ。ならば崩すべきは運用の現実性しかない。」
一ノ瀬「そう。任意参加の組織で回るのか、ってところね」
書記担当「あと、失敗しない発言。あれ、かなり強い印象残ってます」
少し笑う一ノ瀬と九条。
一ノ瀬「あそこは使えるわね。危うさとして切り取れる」
九条「論点は3つ。
・人をどう動かすか
・制度をどう実装するか
・統治としての安全性
この3点で崩す。」
机に指を軽く叩きながら一ノ瀬が言う。
一ノ瀬「私は逆に柔らかさでいくわ。現状維持+改善で、安心感を取りにいく」
ーー少しの静寂が流れる学園会会議室
一ノ瀬「あの子が強く出るほど、こっちは穏やかに見える」
九条「だが……公開討論まで、時間は少ない」
ーーその時、会議室のドアが開く。そこに現れたのは、清水凪咲。
凪咲「あ、皆さん。作戦会議中でしたか?」




