リズの捜し物と発覚した事実
ドライアドさんとお話するようです。
『ひとまず、護衛をして下さっている方はもうすぐ戻ると思うのですが、確認しておきたい事があります。』
そう聞くと、女性は首を傾げる。
「聞きたい事......ですか?」
『はい。まず、これから先リーズレットさん以外の樹精霊の方がここに来られることはありますか?』
「まずないと思います。私は樹精霊の中でも若輩者で、自分の管理地域も持たないので、ここを訪ねたのです。」
なるほど。自分の管理地域が欲しかったと。
一応、信用に足りそうな情報ですね。
「加えて、この森には私達でも手が出せない相手が複数生息していますので、手が出せなかったのです。」
「ですが、ダンジョンの中ならばある程度の安全が確保できるかという打算もあり、植物の芽吹きを感知してすぐに訪ねたのです。」
『なるほど。この森に着いても詳しかったりしますか?』
「いえ......知人が入ってから帰ってきていないので、探しに行きたいとは思っていましたが......」
知人を探したいという意図もあったんですね。もし、この後も友好的な関係で居られたら、ルビーさんに少しだけお願いしてみましょうか。
そのまま少し話をしていると、
「ユキノー、帰ったぞ。」
と、ルビーさんの声が聞こえた。
その後すぐに
「あの声は......まさか......」
そう言って女性は飛び出して行ってしまいました。とりあえず、私も外に出ましょう。
私が入口に着くと、
「ルビー様......よくぞご無事で......」
「リズか。久しいのう。よもやまた会えるとは思わなんだ。」
ルビーさんに抱きついて、目に涙を浮かべる女性。
えーと、状況が飲み込めないんですが......
「おっとユキノ、すまんかったのう。こっちのリズは我の古い知人じゃ。」
「貴女がさっき話していたダンジョンマスターのユキノさんなのですね。改めて、リーズレットです。リズとお呼び下さい。」
「えーと、いまいち状況が分かっていないのですが、リズさん、よろしくお願いします。」
ひとまず一礼して区切りを付ける。
では、気になった事を消化してしまいましょう。
「リズさんの言っていた知人とはルビーさんの事で間違いないですか?」
「はい。幼い頃ルビー様には良くして頂きまして。」
「リズが良く懐いてくれておったからのう。」
あー......これは不用意に警戒しすぎました......反省ですね。
まず謝罪しないと。
「先程はすみませんでした。ルビーさんの知人とは知らず、失礼しました。」
素直に頭を下げる。
「あっ、あのっ! 気にしないで下さい! そもそも急な訪問の上、こちらが怪しかったのは事実ですから。」
「あー......そういう事か。どちらにもある程度の落ち度はあったのじゃから、無用な謝罪合戦は止めておけ。それに、お互い悪く思っている訳ではないじゃろう?」
その言葉に、私もリズさんも頷く。
「では、改めて自己紹介をしますね。此処のダンジョンマスターのユキノと申します。先程の畑の管理者の件、是非お願いしたいので、受けて頂けませんか?」
「はい。ユキノさんが宜しいのなら、お受け致します。」
リズさんは微笑みつつ、頷いてくれた。
「では、めでたく同居人が増えるのう。」
「そうですね。追々、リズさんの部屋も作りますので、ひとまずは私とルビーさんと相部屋ですけど、大丈夫ですか?」
「ええ、私は問題ありません。むしろ住む場所を下さってありがとうございます。」
「いえ、管理をして頂く対価みたいなものなので。正直少ないとは思いますが.......」
「いや、充分だと思うのじゃ。それは置いておいて、ひとまず中に入らんか?」
そこでハッとして、私は慌ててルビーさんとリズさんを連れてダンジョンに入った。
4500PV、1100ユニーク達成しました!
どんどんPVとユニークが伸びていてとても喜んでおります!
のんびり更新ですが、これからもお付き合い頂けると幸いです!




