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ユキノの農場とドライアド

ユキノの農場に異変が起きたようです。

ひとまず、農業部屋の異変に混乱したものの、朝食(堅パンと干し肉)を済ませ、ジョウロに水を汲んで農業部屋に向かう。


「では、行ってくるぞ。」

「行ってらっしゃい。ルビーさん。」


ルビーさんを見送って、畑に水をやっていくついでに、作物の状態を確認する。

やっぱりちゃんと芽が出ていますし、トマトにも異常がありそうには思えません。

まあ、問題が出たらその時はその時で考えましょうか。



さて、畑への水やりも終わった事ですし、訓練をやっておきましょう。

「はっ!.......やあっ!」

【槍術】スキルを取ったせいか、明らかに昨日より身体がスムーズに動きます。突き、叩きつけ、払いと槍を動かし、反復練習ですね。



槍が一段落したので、次は生活魔法を試してみましょうか。

「では......《マッチ》」

指先に小さな火が出る。

火の大きさからして、チャッ〇マンくらいの火力はありそうですね。

「次は......《ウォータ》」

コップ1杯分くらいの水が出現し、目の前に球状になって浮かぶ。

コップで受け止めて飲んでみましたが、普通に美味しい水だということが分かりました。

「次に、《ライト》」

普通の丸電球くらいのサイズの光の玉が現れる。

真っ暗な場所でも本が読めるくらいには明るいですね。

「最後は、《クリーン》」

......凄い!

身体の汚れが一気に取れたのが分かります。こんな魔法があるとお風呂が普及してないかもしれませんね.......

ベッドと机椅子にも掛けておきましょう。


ひとまず、やるべき事は終わったので槍と包丁を念入りに拭いていると、


《侵入者です。対応をお願いします》

《繰り返します。侵入者です。対応をお願いします。》


侵入者です。ダンジョンの機能で確認してみましょう。

......女の人?

緑の髪で、花の髪飾りをしている女の人が侵入者でした。

見た感じ、恐る恐るといった感じでダンジョンの中を覗いています。

あまり敵意は無さそうなので、ルビーさんが来た時に見逃していたダンジョン内の通話機能を試してみましょう。

まず、歓迎して様子を見てみましょうか。


『ようこそいらっしゃいました。私はこの場所の管理者です。本日はどのようなご用でしょうか?』


そう伝えると、突然声を掛けられた女性は驚いて辺りを見回した後、意を決したように、

「私は樹精霊(ドライアド)のリーズレットと申します。ここに来た用としては、このダンジョンの中で沢山の植物が一斉に芽生えた事を感じたので、生育の場所を整えたく思い、訪問させて頂きました。」

『生育環境を整えたい......ですか?』

「はい。植物が生育できる場所を増やし、管理することが目的です。どうか、見せて頂けないでしょうか?」


......うーん、話している事自体はありがたいですし、畑の成長の件も聞く事が出来そうなので、渡りに船ではあるんですが.......

ひとまず、ステータスを確認してみましょう。


名前 リーズレット・トライン

性別 ♀

種族 樹精霊(ドライアド)

レベル 35

HP 360

MP 580

筋力 103

耐久 350

敏捷 268

魔力 686

器用 654

幸運 430


スキル 【樹木魔法Lv4】【精霊魔法Lv4】【水魔法Lv2】【樹木変異】【隠遁】その他いくつか


これ、ルビーさんじゃないと敵対された場合止められないですね。

うーん......ただ、本当に管理しに来てくれていた場合、失礼に当たりますし。最悪、機嫌を損ねたら樹の精霊ってことは植物全般に嫌われるかもしれない......


「あの......信用できないですよね。いきなり来て、精霊だって名乗って、正直怪しいのは自覚しています......」


女性がそう言ってきた。

そんな申し訳なさそうにされては、こっちも辛いです。

......大雑把に見て、悪意は無さそうです。これなら、こっちも正直に行きましょう。


『すみません。失礼ですが正直な所、貴女の言っている通り怪しいと感じていることは否定できません。』

『ですが、貴女に悪意は無いし、嘘もついていないとも私は感じています。』

「ありがとうございます。そう言って頂けると少し気が楽になります。」

『今、私の護衛をして下さっている方が出払っていますので、その方が戻り次第、その場所をお見せするという事で、少し待って頂けないでしょうか?』


女性の顔が明るくなる。


「良いのですか? それなら待たせて頂きます。よろしくお願いしますね。」


女性はダンジョンの奥に向かってお辞儀する。


『こちらこそ、後でよろしくお願いします。では、護衛して下さっている方が戻るまで少しお話でもしましょう。』

......ひとまず、何とかなりそうかな。


3000PV達成しました!

読んでくださってありがとうございます!

これからもお付き合い頂けると幸いです!

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