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無銘の英雄  作者: 作者不詳
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第5話ファントム

中央王国リディアガーデン。


異世界の英雄がもたらした桜並木が生い茂る、全世界の流通の中心地リディアガーデン。

民は皆飢えず。

貴族と平民に格差もなく選民思想もない。


あらゆる種族が住み、あらゆる思想が許される。

理想郷。



30年前世界を未曾有の危機に陥れた狂魔の乱であらゆるモンスターが凶暴化したその事件を解決した英雄の1人、アイゼル=リディアが女王として統治している。



[(住み良い街だが…)]


スカーレットに連れられて衛兵に挨拶をしながら入ると同時に…。


[(5人か…)]


瞬時に殺気を感じ取ると


[スカーレット、ちょっと用事ができた、先にいっていてくれ、城を目指せばいいんだろ?]


[え?は、はい]


[衛兵さん、頼みます]


[は!はい!]


ファントムはそう言うと同時に消えた。



[え・・消えた?]


[何者なんですか?]


スカーレットは衛兵に苦笑いをした。



[な!なんだお前は!]



黒衣をはためかせて現れた男に視線を見つめると同時に数人を気絶させる。



[いやいや、王女に対して熱烈な視線をみてるもんだからね]


ファントムはにこやかに笑う。


[さて、君たちはなにを求めてるのかな?]


ファントムはボスと思わしき人間に手を向けた。





後にこの男は表舞台にあらわれ名を残すのだが、それはまだ少し先の話。



はじまるのは無銘の英雄。

名も無き男が名を得る旅路。



英雄という名の幻影が

現になる頃。


新たなる物語りがはじまる。



彼の名はファントム


黒衣纏いて幻影語る者。


彼の名はファントム


幻影もちて現を語る者。


さあ

時は拓かれた。


はじめよう。


英雄の物語をーー!













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