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第49話「残党狩りは『真空圧殺』で。〜指先一つで全長数十キロの『超巨大・鉄筋コンクリート防壁』を錬成したら、東方の侍たちがドン引きを通り越して神として崇め始めた〜」

魔法耐性を誇っていた魔族の将軍が、純粋な化学反応(テルミット反応)による約3000度の超高温で燃えカスとなった。


「しょ、将軍閣下が……ただの火花で……!?」

「ば、化け物だっ! 人間の姿をした規格外の化け物だぁぁっ!!」


絶対の自信を持っていた指揮官を瞬殺され、残された数千の魔王軍残党は完全にパニックに陥った。彼らは陣形を捨て、背中に黒い翼を生やすと、蜘蛛の子を散らすように上空へと逃げ始めた。


「逃がすわけないだろ。白米と醤油のために、お前らにはここで全滅してもらう」


俺は空を指差し、【土魔法】の演算式を起動した。

空気を構成する気体分子(窒素や酸素など)も、広義の物質である。俺は魔族たちが逃げようとしている空域の気体分子を強制的に排除し、見えない『隔離結界』で覆った。


「な、なんだ!? 翼が……空気を掴めないっ!?」

「が、はっ……!? い、息が……吸えな……ッ!?」


魔族たちが次々と喉を掻きむしり、白目を剥いて墜落していく。


「ただの『真空状態』だよ」


気圧の急激な低下と極度の酸欠。どれほど強固な『魔力障壁』を張ろうが、生物である以上、呼吸ができなければ死ぬ。

バタバタと虫のように落ちていく魔族の軍勢を見て、東方神国の侍たちや陰陽師は完全に言葉を失っていた。


「……ま、魔法の詠唱もせず……あんな上空の魔族を一瞬で……」

「これが、人間だというのか……? 我らがあれほど苦戦した魔王軍が、まるで羽虫のように……」


だが、俺の作業はこれで終わりではない。

東方神国を救うのはいいが、また魔族が攻めてきて白米の供給が止まるのは非常に困る。


「根本的な解決(インフラ整備)をしておくか」


俺は大地に両手をついた。

この一帯の地殻成分をスキャンし、石灰石、粘土、砂利、そして水と鉄砂を抽出・結合させる。

前世における現代建築の最高傑作――引張力に強い鉄筋と、圧縮力に強いコンクリートを組み合わせた『鉄筋コンクリート(RC構造)』の錬成だ。


「【超広域構造錬成(メガ・ストラクチャー)】――『万里の長城』」


ズゴゴゴゴゴォォォォォォォッ!!!


大地が激しく鳴動した。

東方神国の侍たちが「ひぃぃっ!? 今度は地震か!?」と腰を抜かしてへたり込む中、国境線の大地が一直線に隆起し始めた。


それは、高さ約50メートル、厚さ10メートル、そして地平線の彼方まで数十キロに渡って続く『超巨大な防壁』だった。

滑らかで一切の継ぎ目がない白銀色のコンクリートの壁が、瞬く間に魔族の領土と東方神国を完全に分断してしまったのだ。


「あ……あ、あ……」

サクヤが、震える手でその天を突くような巨大防壁を指差した。


「国境の防壁……国家の威信をかけ、何十年もかけて造るはずの巨大建造物が……たった、一呼吸で……?」

「なんという神業……。おぉぉ……天照(あまてらす)の再来じゃ……!」


侍たちや陰陽師たちが、次々と武器を放り出し、俺に向かって土下座を始めた。ドン引きを通り越して、完全に神か何かに対する畏怖と信仰の目になっている。


俺は墜落してピクピクと痙攣している生き残りの魔族(伝令用)の胸倉を掴み、顔を近づけた。


「いいか。魔王に伝えろ。これ以上この壁を越えてくるなら、次は魔王城の真上からタングステンを落とすぞってな」

「ヒッ……!? あ、悪魔……! 貴様は悪魔だぁぁっ!!」

魔族は半狂乱になって、壁の向こうへと逃げ帰っていった。


「よし、これで安全は確保できたな」

俺がパンパンと手の汚れを払っていると、上空の要塞からクレアとシロが降りてきた。


「お疲れ様です、レン様。本当にあっという間でしたね」

「お兄ちゃん、お腹すいたー! 早く美味しいご飯食べに行こ!」


数千の軍勢を消し飛ばし、国家レベルの地形改変を行った俺に対し、家族の二人は「いつものこと」と言わんばかりに微笑んでいる。


「神国を救ってくださり、本当に……本当にありがとうございます!」

サクヤが涙をボロボロとこぼしながら、再び深々と頭を下げた。


「お礼はいい。それより、約束の白米と醤油だ。早く城に案内してくれ。腹が減って倒れそうなんだ」

「……ふふっ。はい! 最高の宴をご用意させていただきます!」


こうして、現代物理学と土木工学の限りを尽くした俺の無双により、東方神国はたった数十分で魔族の脅威から解放されたのだった。

お読みいただきありがとうございます!


「魔法が効かない? なら真空で息の根を止めるわ」

からの、国家規模の鉄筋コンクリート防壁の錬成!

魔王軍をたった一人で壊滅させ、ついでに地形ごと変えてしまったレンに対し、東方の侍たちは完全に土下座モードです(笑)。

これにて魔族との戦闘は決着! 次回は待ちに待った白米と醤油の宴会です!


「やりすぎw」「侍たちのリアクション最高!」と少しでも楽しんでいただけましたら、

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▼次回予告

お米! 醤油! そしてAランク魔牛の霜降り肉!

次回、第50話の節目は「究極のすき焼き&寿司パーティー」!

巫女のサクヤちゃんも、レンの要塞グルメの虜に……!?

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