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第43話「土魔法で『超高火力の魔力コンロと特注中華鍋』を錬成。〜パリパリの羽根つき餃子と黄金チャーハンで、家族の理性が吹き飛んだ件〜」

テラスの純喫茶で優雅な朝活モーニングを楽しんだ日の夕方。

上品なパンとコーヒーも最高だが、人間というのは不思議なもので、そういうものを食べた日の夜は決まって「ガッツリとした、少しジャンクな飯」が食べたくなるものだ。


「よし。今夜は思いっきり胃袋を満たす『中華』にしよう」


俺はキッチンに立ち、まずは調理器具の錬成から始めた。

【土魔法】で鉄のインゴットの炭素量を調整し、熱伝導率と蓄熱性に優れた分厚い「特注中華鍋」を打ち出す。

さらに、キッチンのコンロに巨大な『暴炎竜フレア・ドラゴンの魔石』をセットし、風の魔石で酸素を強制的に送り込む仕組みを構築した。


「火の魔石に風で酸素を過剰供給する。……名付けて『魔力式・超高火力中華バーナー』だ」


ゴォォォォォォッ!!

スイッチを入れた瞬間、青白い火柱が轟音を立てて噴き上がった。

ただでさえAランクドラゴンの炎だ。そこに酸素を強制注入することで、鉄すら一瞬で溶かすほどの火力が生まれる。分厚い中華鍋が、あっという間にカンカンに熱された。


「お、お兄ちゃん……キッチンからすごい音がするよぉ!?」

「レン様、火事ですか!?」

「なんじゃなんじゃ、敵襲か!?」


リビングから、シロ、クレア、ガンダルが慌ててすっ飛んできた。


「いや、ただの夕飯の支度だ。三人とも、お腹空かせて待っててくれ」


俺は熱した中華鍋に、Aランク魔獣アウム・カウの極上ラード(豚の脂に似たもの)をたっぷりと溶かし込んだ。

そこに、細かく刻んだニンニク(似の香味野菜)を放り込む。


「ジュワァァァァァッ!!」


その瞬間、ニンニクの焦げる暴力的なまでに食欲をそそる香りが、要塞中に爆発するように広がった。


「ひゃぁぁっ!? な、なにこのすっごくいい匂い!」

「お腹が……ぐぅぅって鳴っちゃいました……っ!」

「たまらん! この匂いだけでエールが三杯は飲めるわい!」


三人がキッチンの入り口でゴクリと唾を飲み込んでいるのを横目に、俺は手早く調理を進める。

あらかじめ錬成した薄い小麦の皮に、神牛の粗挽き肉と野菜を包んだ『特製餃子』を円形に並べ、一気に焼き上げる。底に焦げ目がついたら、小麦粉を溶いた水を回し入れ、蓋をして蒸し焼きだ。


パチパチパチッ……!

水分が飛び、美しい「羽根」が完成したところで皿にひっくり返す。

完璧なきつね色に輝く『究極の羽根つき餃子』の完成だ。


「まだまだ行くぞ。次はチャーハンだ」


再び超高火力のコンロに中華鍋を乗せ、ラードを熱する。

溶き卵を流し込み、半熟の状態で炊きたての白飯を投入。重い中華鍋を力強く振り、飯を一粒一粒、卵とラードでコーティングしていく。

レンゲで空気を入れながら煽るたびに、パラパラの米が中華鍋の中で黄金色に舞い踊った。

最後に特製の醤油を鍋肌に回し入れ、香ばしさを極限まで引き立たせる。


「完成だ。熱いうちに食え」


テーブルに並べられたのは、大皿に山盛りの『黄金チャーハン』と、見事な羽根が円を描く『パリパリ餃子』。そして口休めの卵スープだ。


「いっただっきまーす! ……あふっ、はふはふっ!」

シロが熱々の餃子をタレにつけて頬張る。

「サクッ! ジュワァァァ……っ!」という音が響き、中から濃厚な肉汁が溢れ出した。


「んんんーっ!! お肉のジュースがいっぱい出てきたぁ! 皮がパリパリで、すっごく美味しいよぉ!」

シロの狐耳がピーンと立ち、シッポが千切れそうな勢いでバッタンバッタンと揺れている。


「こ、こちらの黄金色の焼き飯も信じられません……! お米がパラパラなのに、噛むと魔牛の旨味がジュワッと広がって……スプーンが、スプーンが止まりませんっ!」

クレアが淑女の嗜みも忘れ、チャーハンを猛烈な勢いでかきこんでいる。


「ガハハハッ! ニンニクと肉の脂! これこそ男の飯じゃあぁぁっ!」

ガンダルも餃子をエールで流し込みながら、歓喜の雄叫びを上げていた。


超高火力の理系魔力コンロが実現した、究極の大衆中華。

朝の上品な喫茶店から一転、家族全員で理性を飛ばしてガッツリ飯を食らうこの振れ幅こそが、俺たちのスローライフを最高に充実させてくれるスパイスなのだ。

お読みいただきありがとうございます!


「朝は上品な純喫茶、夜は高火力でジャンクな中華飯」

スローライフにはこの緩急が欠かせませんね!

Aランク魔獣のラードで作った黄金チャーハンに、パリパリの羽根つき餃子。ニンニクと醤油の焦げる匂い……深夜に書いている作者自身が一番の飯テロ被害者です(笑)。


【★読者の皆様へ特大のお願い★】

現在、本作は「小説家になろう」で開催中の大型コンテスト

『第2回BK小説大賞』および『第1回ブシロードワークス小説大賞』にエントリーしております!


「チャーハン食べたくなってきた!」「餃子とエールの組み合わせは反則!」と少しでも楽しんでいただけましたら、


どうか、ページ下部にある【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援していただけないでしょうか!

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引き続き、よろしくお願いいたします!

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