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第39話「迷宮都市が『複雑すぎるゴミの分別ルール』で崩壊の危機!?〜専用の自動処理ゴーレム『GEM』を開発し、分子レベルでリサイクルしてやった件〜」

大衆居酒屋『貴族の鳥亭』で絶品の巨大焼き鳥を堪能した翌朝。

俺たちがキャンピングカーの車内で優雅に食後の紅茶を飲んでいると、ドアを激しく叩く音が響いた。


「レン殿! レン殿はおられるか!!」


血相を変えて転がり込んできたのは、迷宮都市のギルドマスターだった。

目の下にはくっきりとクマができ、髪もボサボサだ。


「どうしたんだ、ギルマス。魔物の大群でも押し寄せてきたのか?」

「魔物よりも厄介な問題じゃ……! 都市が、『ゴミ』に沈もうとしておるんじゃあぁぁっ!」

「……ゴミ?」


ギルマスの話によると、こうだ。

迷宮都市はここ数年で人口が爆発的に増加した。それに伴い、生活ゴミやポーションの空き瓶、壊れた魔道具などの廃棄物が急増。

見かねた領主が「迷宮都市・新ゴミ出しルール」を制定したのだが、これがマズかった。


「『燃えるゴミ』『燃えないゴミ』は序の口じゃ! 『資源魔石』『危険呪物』『リサイクル用錬金素材』など分別カテゴリーが数十種類に細分化され、さらに回収ステーションの場所や曜日までバラバラ……! 冒険者も市民もルールが複雑すぎて全く理解できず、不法投棄が相次いでおるのじゃ!」


なるほど。複雑すぎる自治体のゴミ分別ルールが生み出した悲劇というわけか。

結果として、街の路地裏には未処理のゴミの山ができ、そこから発生した瘴気でスライムなどの魔物が自然発生する寸前だという。


「レン殿の規格外の土魔法で、なんとかなりませぬか!? このままでは街がゴミの瘴気で滅びてしまう!」


土下座の勢いで頭を下げるギルマス。

俺は少し考え、ニヤリと笑った。


「わかった。その複雑なルール、俺が『システム化』して解決してやろう」

「システム、じゃと?」


◆ ◆ ◆


俺はギルマスの案内で、都市の郊外にある広大なゴミ集積場(という名の巨大なゴミ山)にやってきた。

悪臭と瘴気が漂う中、俺は地面に手をかざす。


「まずは、処理施設ハードウェアの錬成だ。ガンダル、手伝ってくれ」

「おうさ!」


俺が【土魔法・構造拡張】で巨大なドーム状の処理工場を組み上げ、ガンダルがチタン合金で内部のベルトコンベアと破砕機を打つ。

ここまではただの巨大な箱だ。最も重要なのは、数十種類に及ぶ複雑な分別ルールを瞬時に判断し、仕分けを行う「頭脳ソフトウェア」である。


俺は純度の高い巨大な水晶メモリを錬成し、そこに俺の前世の知識――複雑な条件分岐と情報処理のロジック(論理回路)を、魔力信号として刻み込んでいった。


「よし。名付けて、ゴミ評価・管理特化型ゴーレム……通称『GEM(Garbage Evaluation & Management system)』の完成だ」


巨大ドームの中心に鎮座する水晶(GEM)が、青白く脈動を始める。


「す、すごい魔力ですレン様! この巨大な水晶が、ゴミをどうするのですか?」

クレアとシロが興味津々で見上げている。


「見ててみろ。おいギルマス、そこにあるゴミの山をベルトコンベアに流し込んでくれ」


ギルマスが半信半疑で、ポーションの瓶、魔物の骨、布切れ、壊れた剣などがごちゃ混ぜになったゴミの山をコンベアに乗せた。


『ピピッ。対象物の成分をスキャン開始――』


GEM(水晶)から無機質な音声が響く。

直後、ドーム内に張り巡らされた魔力のアームが目にも止まらぬ速さで動き出した。


『ケイ素ガラス(瓶)を抽出、資源ステーションAへ転送』

『有機物(布・残飯)を抽出、高温焼却炉へ。熱エネルギーは工場の動力へ変換』

『呪い帯びた魔石を検知。浄化プロセスを実行後、純度99%の精霊石へ再構築』


「な、なんじゃこりゃあぁぁぁっ!?」

ギルマスの目玉が飛び出そうになっていた。


「土魔法の基本は、物質の構成要素の理解だ。この『GEM』は、どんなに複雑なルールのゴミでも、俺が組み込んだ処理ワークフローに従って分子レベルで完全に分別・解体する。そして――」


コンベアの終点。

そこから出てきたのは、臭いゴミの山などではない。

キラキラと輝く純度の高いインゴット、透き通ったガラスのブロック、そして高純度の魔石(精霊石)の山だった。


「ゴミを分子レベルで『リサイクル(再構築)』した。これなら、街の資源として再利用できるだろ?」

「か、神じゃ……! レン殿は、錬金術の神様じゃあぁぁっ!」


ギルマスはその場に崩れ落ち、リサイクルされた魔石の山を抱きしめて号泣した。


その後、俺が開発した自動ゴミ処理施設『GEM』の稼働により、迷宮都市のゴミ問題はわずか半日で完全解決。

領主からは涙ながらに莫大な報酬と「迷宮都市の特級名誉市民」の称号を授与され、俺たちの資金(お小遣い)はさらにとんでもない額に膨れ上がるのだった。

お読みいただきありがとうございます!


「複雑すぎるゴミの分別ルール? AIゴーレム(GEM)に丸投げしよう」

現代社会でも頭を抱えるゴミ問題。レンはプログラミングの知識(ロジック構築)と土魔法を組み合わせて、超有能な自動分別・リサイクルシステムを作ってしまいました。

ゴミがレア素材に変わる、まさに生産系チートの真骨頂ですね!


【★読者の皆様へ特大のお願い★】

現在、本作は「小説家になろう」で開催中の大型コンテスト

『第2回BK小説大賞』および『第1回ブシロードワークス小説大賞』にエントリーしております!


「GEM有能すぎw」「分子レベルの分別はズルい!」と少しでも楽しんでいただけましたら、


どうか、ページ下部にある【☆☆☆☆☆】を【★★★★★】にして応援していただけないでしょうか!

(あわせてブックマーク登録もしていただけると、コンテストを戦う最強の武器になります!)


皆様のポチッという応援が、執筆の最大のエネルギーです。

引き続き、よろしくお願いいたします!


▼次回予告

莫大な報酬を手に入れ、拠点(空中要塞)へ帰還したレンたち。

「せっかくだし、この要塞をもっと遊べる場所にしようぜ」

次回、要塞内に光と音の魔石を使った「超巨大ホームシアター(娯楽施設)」を錬成!

シロちゃん初めての「映画鑑賞」で、感動の涙が止まらない!?

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