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駆け抜ける陰謀
1920年-冬-
プレファビア帝国が獲得した新たな領土にて大事件が発生した。現地を視察していた閣僚トゥキミエンが暴漢に刺されたのだ。幸い軽傷で済んだものの、犯人は未だ行方知らずである。「これは厄介なことになったな。」ヤッテガズルは溜息をついた。「いつの時代でも人の本性は変わらん。新たな戦乱の幕開けだ。」
「わは、わは、わははははー!!」旧大陸の大部分を席巻している世界政府の首領、”ビッグシスター”バルーンは高らかに笑った。「素晴らしい。」そう、世界政府はプレファビア帝国閣僚傷害事件に大きく関与していたのである。
同日中に帝国は世界政府を非難。同国は関与を否定し、両国の関係は急速に悪化した。
—平和は、次の戦争への休戦期間に過ぎない—




