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皇帝直下
「わは、わは、わははははー!」主席執務室でバルーンは笑いを抑えきれなかった。度重なる挑発行動によりプレファビア国内の反世界政府感情は頂点に達していた。交渉は絶望、戦争は不可避だと思われていた矢先、遂にあの御方が動いた。プレファビア帝国皇帝その人である。
彼は、帝位は神の恩寵によるものであると信じてやまない熱烈な君主主義者であると同時に、大局観により冷静に物事を見ることのできる策士の一面を有していたとされる。「世界政府へ特使を派遣しろ。」皇帝の命により1人の将軍が世界政府へと向かった。彼の名はソーガット。首都近辺の地方総督にして首都貿易大臣であった彼は絶大な権力を有しており、皇帝に意見を言える数少ない人物の1人であった。
「これが遠くより馳せ参じた者への扱いか…」世界政府首都、外交窓口へとやってきたソーガット将軍は落胆の意を隠せなかった。「これは失礼。急用につき遅れてしまった次第。さあ、座ってください。」バルーンはにこやかに席へと促した。




