第27話 4神
今回はかなり長めになってしまいました。
落ち着け俺。魔力を限界まで流したって事はこうなることも想像できたはずだろ。だが4神か。何となく個人の名前が俺ら「カオス」と似てるな。俺は魔王だし、あの女の人は魔神か。どうやって交渉するかな。剣神は剣を投げてきた辺り、話を聞いてくれないだろうから…闘神にでも聞いてみるか。
闘神に話しかける前に魔神が俺に一気に距離を詰めるようにして迫ってきた。目のやり場が無い。怒られるのか?
「あなたが私達を召喚してって事で間違いなさそうね。私たちの会話から分かると思うけど、私は魔神って呼ばれてる。あなたは?」
「俺の名前はソーマ。お前たちを呼んだのは契約してもらうためだ」
俺の言葉に反応したのは闘神だった。
「ほう!俺らと契約したいと、それで?俺らを認めさせられる何かを持ってんのか?」
「何を見せたらいい?」
「そうだな…おい、今回は俺のルールでいいか?」
闘神が他の4神に話しかける。俺のルールとは何だ?他の4神にもルールがあるのか?
「いいだろう」
「いいわよ」
「…僕も別に構いません」
「じゃあ決まりだな。あんたは確かソーマ?だったか。今回は闘気の量であんたの力量を量らせてもらう。もちろん出せるよな?闘気」
口調から煽っているわけではないと分かるがどうしても明らかに俺たちの方が強いんだぜ!みたいな態度で腹立つな。
「なるほど。ということは〈才能覚醒〉をすればいいのか?」
「そうだね。それとリミッター解除もするといいかもね」
「じゃあやってみるわ」
ルシファーは俺にアドバイスをくれるとリンクを解除した。俺が集中するためだ。
まずは全身のリミッターを外す。ケンタウロスの時に抑えていたものと同じだな。ただ今回は最初から全開で闘気を出すのではなく、半分ぐらいに抑えてまずは闘神の様子を窺う。
「へえ、中々いい闘気纏えるじゃん。それで?こんだけ?」
ふむ。半分で中々か。4神といっても大したことないのか?
「いいや、まだあるけどとりあえず結界を張らせてもらう」
俺を中心に100mの防御結界と阻害結界を張る。これで一応防音結界だけ張ってあるみんなの寝室に闘気が届かないことを祈りたい。城壁まで余裕で100m以上離れているので結界は草原にドーム状に広がった。
「あんた結界も張れるのか。やるじゃん」
「どうも。でも吹っ飛ばされないように踏ん張るといいよ?じゃあ行くぜ!」
全神経を集中させる。なるべく闘気を漏らさないように思い浮かべながら。
「〈才能覚醒〉!」
今回は感じる時間の感覚を普段通りにした。そして全ての闘気をドーム状に張った結界の中に張り巡らせるように放つ。
傍から見れば今の俺は輝いて見えるらしい。それは闘気が濃い証だそうだ。ケンタウロスは赤色だったが俺のは赤黒いらしい。やはり魔王の黒も混じっているのだろうか?
ふと4神の方を見れば全員が俺の闘気を見て、青ざめている。大したことないと思っていたがこの量の闘気で気絶しないという事は中々強いかもしれない。とりあえず「瞬光」よりは強いだろう。
俺の闘気に耐え切れなくなったのか闘神が絶叫する。
「な、なんだよ!その闘気!どこからそんなの出してきたんだよ!」
「どこって言われてもな…体の中としか言いようがないな」
1歩ずつ4神へと近寄る。竜神も悲鳴をあげる。
「うわーー!こないでぇーー!」
竜人の悲鳴を皮切りに音を置き去りにする速さで4神に接近する。あまりの速さと、移動したときの風圧で4神はしりもちをつく。
「何よそれ…ありえない!私が視認できない速度なんて…」
魔神は動体視力には自信がありそうだな。弓を扱う竜神にも劣らないぐらいか?。しかしさすがに音速を超えるスピードにはついてこれないだろう。
俺もスピードがあまりにも速かったため、4神の手前で止められて良かった。
「で、俺の闘気は合格ラインに達しているのか?やろうと思えばこの数倍は出せると思うが」
〈才能覚醒〉とは言うが、現状が最高ではない。今の感覚ならこの数倍から数十倍には出せる。今回はとりあえず普通の〈才能覚醒〉でやってみて4神の反応を窺っただけに過ぎない。
「…まったくふざけた野郎だな。じゃないと俺たち4人全員を1度にを召喚するなんてできやしないか…合格だ。合格だから早くその闘気をしまってくれ。そんな闘気を出したままじゃ俺たちはビビったまま何もできなくなる」
「そうか…合格ラインに達していて良かったよ」
〈才能覚醒〉を解き、闘気をしまう。それと同時に結界も解除しておく。
「ソーマ様ー!」
するといきなり魔神が俺に抱きついてきた。
「うおっ!?」
反射的に避けようとするも間に合わず、魔神の抱きつく勢いを殺しきれず地面へと倒れる。ソーマ様って何だ!?
「ソーマ様!早く私と契約を結んでください!」
「離せよ!おい、闘神!これはどういうことだ!」
「ああ、また始まったよ…魔神は一度認めた相手をその相手が死ぬまで愛すっていうか忠誠を誓うっていうかそういうめんどくさい性格があってな。魔神に悪気はないんだ。許してやってほしい」
愛すというよりは絶対の忠誠を誓うという方が正しそうだが、魔神の場合だと愛すという方が正しいのかもしれない。
どちらにせよ契約を結ばなければならないので、俺は抱きついている魔神を強引に剥がして起き上がる。
「ああー!ソーマ様!」
「早いとこ契約を結んじまおう。もう日も昇ってきてるしな。それで名前をつけるだけでいいんだっけ?」
俺の問いに剣神が答える。どうやって契約を結ぶかはルシファーに聞いておいた。
「ああ、それで大丈夫だ。…いきなり剣を投げて済まなかった。俺とは契約を結ばなくて構わん」
剣神はいきなり短剣を2本も投げつけてきた事を謝罪してきた。契約を結ばなくてもいいというのは剣神なりの謝罪のつもりであり、自分へのけじめのつけ方らしい。しかし俺からすれば良く分からない話だ。
「え?なんで俺が剣神と契約を結ぶのをやめないといけないの?むしろ結んでほしいんだけど」
「し、しかし!俺は無抵抗だったお前に対していきなり剣を投げたんだぞ!?それで無条件で許すのは俺のプライドが許さないんだ」
「じゃあお前にも俺が攻撃してやるよ」
俺は剣神めがけて拳を振り上げる。剣神は避けようとすることも無くただ目を閉じて攻撃を待っている。他の4神は慌てて俺を止めようとするが、絶対に間に合わない。というか間に合わせない。
そして拳が振り下ろされる。
「…は?」
「はい、俺の攻撃は終わり。これで文句ないだろ?剣だろうとデコピンだろうと同じ攻撃だ」
4神全員が戸惑っている。俺が剣神に向かって放ったのはデコピン。しかもすごく軽いものだ。痛みなどまったく感じないだろう。俺は罰を与えることに関してはこういう期待を裏切るような事しかしない。
「さて、けじめもつけたところだし、名前を付けますか」
「いやいや!ちょっと待ってくれ。今のが俺への攻撃だったのか?」
「そのつもりだが…不満か?ちゃんと攻撃をしたぞ?」
「俺ではなくお前はそれでいいのか!?剣とデコピンではあまりにも違うだろう」
「あのな?俺の中では剣を投げようが、デコピンだろうが同じ攻撃だ。それに痛みがあるか無いかの話でしかない。今はリミッターをかけてないから手加減が大変だったんだ」
そう言いながらリミッターをつける。剣神も若干の不満はあるものの、納得してくれたようだ。本当にリミッター解除したままでリミッターを付けているときと同じ要領でデコピンをしたら吹っ飛ぶかもしれないからな。
「そうか、それでいいなら俺は一向に構わない。契約も受けよう。これからはソーマ様と呼んでいいか?」
「どうとでも呼んでくれ」
「ああ、分かったぜ。よろしくなソーマ様」
「ソーマ様、よろしく頼む」
「ぼ、僕もソーマ様って呼んでおきますね」
それぞれが俺への呼び方を決めたところで魔神が怒りだす。
「貴方たち!ソーマ様にはきちんと正しい言葉遣いで接しなさい!ですよね?ソーマ様?」
魔神が上目遣いで聞いてくる。魔神は本当に俺に忠誠を誓っているらしいので「様」を付けてもいつも通りの他の4神に対して憤りを感じていたみたいだ。俺はそうでもないけど。
「俺は別になんて呼んでもいいぞ?」
「で、ですが…分かりました。ソーマ様がそう仰るなら」
本当にめんどくさいな、と思いつつも4神の名前を考える。
「名前か…そうだな…この世界には少し合わないかもしれないがえっとー、闘神が“鬼丸”で、剣神が“正宗”で、魔神は“紫”、竜神は“勇希”なんてのはどうだ?」
俺がつけた名だが、もいい名前とは思っていなかった。安直だしこの世界の時代に合わないかもしれない。2人はカタカナの名前だからな、と思ったが4神はそうでもないみたいだ。
「オニマルか…いい名前だな!これから俺は“闘神”オニマルと名乗らせてもらうぜ!ソーマ様!」
「では俺は“剣神”マサムネと名乗らせてもらおう」
「ソーマ様がつけてくださったこの名前、大事にします!“魔神”ユカリか…いいな!」
「ぼ、僕はこれから“竜神”ユウキって名乗ればいいのかな?」
「気に入ってくれたようで良かったな。じゃあこれからよろしく頼む!オニマル、マサムネ、ユカリ、ユウキ!」
「「「「(おう)(ああ)(はい)(う、うん)!」」」」
俺のかけ声に4神は言葉は違うが、息ピッタリで返事する。
「名前も付け終わったところで、もう魔獣界に戻っていいぞ?」
「何言ってんだ?契約した後魔獣界に戻るのは一般の魔獣で、俺ら4神は戻らねえぞ?というか戻れねえ。」
「………えっ??」
何を言っているか全くわからない。戻れない…だと?4神だから戻れるんじゃないのか?
「どういうことだ?」
「どうって言われても俺たち4神は契約を結ぶと、この世界に留まり続けて契約者が死ぬまで戻れない」
「まじか…」
という事は完全にシェンと同じという訳だ。つまりオニマル達4神は永久に魔獣界に戻れない。俺が不老不死になった以上絶対に死なないからだ。
「すっごい言いにくいんだけど…俺寿命無いからさ…みんな魔獣界戻れないや。…ごめん!」
許してもらえるとは毛頭思っていないが頭を下げて謝る。なんて言ったらいいか分からない。帰れないという事は俺と永遠に契約を結んだままと言う事だ。
オニマルとユカリが近づいてくる。たぶん闘気を纏った拳で殴られるんだろう、と覚悟する。
「そんなに謝んなよ。俺たちの王だろ?情けない姿見せんなよ」
「そうですよ。ソーマ様は私たちの王なんですからもっとしゃきっとして下さい。もう魔獣界に未練なんてありませんから」
ユカリがさっきと言葉遣いが違うのはおそらく忠誠のせいだろう。立ち上がると、4神全員が優し気な声で慰めてくれる。
「ほら、しゃきっとしないとユウキに怒られるぞ?」
「オ、オニマルやめてよ。僕はそんなことしないよ。でも僕らの王として頑張ってください」
「ねえマサムネ、あんたもソーマ様に感謝しなさいよ」
「うるさいなユカリ。だが、ソーマ様。お前がしっかりしないと俺らまで調子が狂う」
「みんな…ありがとう。もう大丈夫だ」
俺は4神の慰めで元気を取り戻した。本来の目的である特訓をしようと思ったが、もうほとんど日が昇っている事に気が付いた。
さすがに王会議で4神を明かすのはまずい、と判断するべきだろう。
「とりあえず、今日は隠れてもらうから手つなぎ合ってくれ」
「良く分かんねえけど了解」
「これでいいか?」
「あたしソーマ様とつなぎたい!」
「いいから早く繋ごうよぉ」
なんだかんだで手を繋いで、〈ワープ〉で城壁の監視塔の1つに転移する。
「ここでしばらく待っていてくれ。そんなに時間はかけない。なんかあったときのために念話用の指輪を渡しておく。これは念話しか使えないが、魔力を込めれば俺と頭の中で会話できる優れものだ。今は緊急の時だけ使ってくれ」
俺は指輪から念話しかできない「カオス」が使っている指輪の劣化版を4つ取り出して渡す。
4神は指輪を受け取り指にはめる。ユカリがなぜか左薬指にはめていたが、今はそれどころではない。
「じゃあ俺は行ってくる」
「おう、何があるのかは知らねえけど気を付けてな」
オニマルの声援を受け取り、再び〈ワープ〉で俺の部屋に転移する。
ベッドにはバイオレットが寝ていた。起きても出られないけど。そこに潜り込み、あたかも一緒に寝ていたかのようにする。
しばらくすると、バイオレットが起きた。
「おはようバイオレット。よく眠れたかい?」
「ん…おはよう。私アイスクリームを食べてたはずなんだけど?」
やっぱ完全に寝落ちだったか。どうせ疲れてたんだろう。
「食べてたな。でも途中でスプーン片手に寝てた。それでここで寝かせてたってわけ」
ずっといたわけではないので詳しいところは分からないが、多分ぐっすりと寝ていたのだろう。よだれの跡がうっすらと見える。
話を聞いていたバイオレットが疑問を投げかけてくる。
「あなたは寝てないの?」
「ああ、寝てないな」
「大丈夫なの?」
「徹夜にはなれてる」
中学生時代、テスト前3日ぐらいから一睡もせずずっと勉強をしていたことがあるので睡眠をとらない事にはなれている。
「俺は別にそんなに睡眠をとらなくても大丈夫だ。それより、朝ごはんでも食いに行くぞ。あ、その前にみんな起きてるか見に行こう」
「分かったわ」
ベッドから起きたバイオレットを連れ、部屋から出る。向かったのは隣のミラの部屋だ。デリカシーはある方だと思うのできちんとノックをする。
「はいはい!ちょっと待ってくださいね」
しばらくしてミラが部屋から出てきた。髪がところどころ荒れている。おそらく寝起きだろう。
「あれ、ソーマさんとバイオレットさんじゃないですか。どうしたんですか?」
「今から朝食でも作ろうかと思ってな。今日は人が多いからミラだけだと大変だろ?」
「そうですね。ありがとうございます!他のみなさんは?」
「まだ寝てるか、部屋にいるだろうが起きたら朝7時に食堂に行くようにって伝言残してあるから7時になったら来ると思う。だから早いとこ食堂で朝食作っちゃおう」
「分かりました!」
俺を探さないでくれ、という趣旨の書き残しには一応今日の朝食の時間について書いておいた。まあ時間に間に合わないほど熟睡するなんてことはないだろう。
ミラとバイオレットと一緒に一階まで降りる。自分自身で使って初めて気づくこの城の広さ。階段から階段までが遠い気がする。というか遠い。途中でめんどくさくなったので〈ワープ〉で食堂の厨房に転移する。もしかしたら将来太るかもしれないな…。そう思えるほど転移で移動した方が手っ取り早い。
「なあミラ、朝だからやっぱ作るならパンとかの方が良いか?」
「そうですね…パンとスープがいいんじゃないですかね?」
「スープか…俺は作れないからスープはミラに任せる。俺はパンでも作ってるよ。何かパンのリクエストある?」
〈万物創造〉を使えば俺が思い浮かべられる物は何でも作れるが、俺の口に合ってもこっちの世界の人の口には合わない場合があるので聞いてから作った方がいいと考えた。
ミラが少し考えた後、何かを思い出したかのような素振りを見せた。
「あ!私この前ソーマさんに作ってもらったチョコパンでしたっけ?あれが食べたいです!」
「チョコパン?」
バイオレットは良く分からない顔をしていたので、実際に作って見せる。
出来上がったのは2口で食べれるぐらいのちょうどいい大きさの丸いパンだった。よく100円で5個入りのやつを食べたものだ。それをイメージした。
「ほらこれがチョコパンだ。」
チョコパン手渡すとバイオレットは一口で食べる。結構行くな。俺も1口で行けるが、1口だとあまり味わえないだろうに。
「ん!これ何?少し苦いけどその後に来る甘味。何とも言えない味ね」
「ですよね!私的にはクリームパンよりもチョコパンの方が好きです」
「クリームパンっていうパンもあるの?おいしそうね」
「そう言うと思って作ったぞ」
甘いものが好きなバイオレットのためにチョコパンを作った後に作ったクリームパンを渡す。クリームパンの大きさもチョコパンと同じだ。
「チョコパンと同じじゃないの」
「まあ食ってみれば分かるさ」
「そう?じゃあ一口…ん!?これはさっきのチョコパンと違って甘さだけが出ているわね。とてもおいしいわ」
どちらも気に入ったようだ。あっという間に2つとも食べてしまった。
「どうだった?」
「これなら朝にピッタリそうね。いいんじゃないかしら」
「じゃあこれを量産しよう」
とりあえず〈万物創造〉でチョコパンとクリームパンを100個ずつ作りだす。作り過ぎだが余った物は指輪に入れておけばいつでも食べられる保存食になるだろう。
しばらく待っているとスープが出来たようだ。いい匂いがする。
「何のスープを作ったんだ?」
「今日はですね、野菜スープです!」
スープを見てみると、人参の様な赤い野菜とジャガイモの様な野菜などが入っていた。多分おいしい、というかミラの作った物は基本なんでもおいしいのだが。
スープが出来たところで7時になったらしく、「瞬光」やディラン、シェンとシエラが降りてきた。目覚まし時計を作って各部屋に1つ置いてある。使い方は昨日みんなが飲んでいるときに説明した。酔って忘れているかな?と思ったが余計な心配だったみたいだ。とりあえず全員を席に着かせる。
「みんなおはよう。これから朝食にするけど、好きなだけ食ってくれ。朝食の後は王会議をしたいんだが、何か異論があったら言ってくれ」
返事が無い。どうやら異論は無いようだ。
「じゃあ今からパンとスープを持ってくる」
俺とミラでパンとスープを運ぶ。テーブルの上には山のように置かれたパンとスープが並んだ。
「それじゃあ各自食べていいぞ」
みんながばらばらに「いただきます」をして、一斉にスープやパンを食べ始める。
心の中でいただきますをして、スープを食べる。やはりミラの作る料理は何でもうまい。
みんなはどうやら新しい味のするパンに興味津々のようだ。女性はクリーム派、男性はチョコ派が多いように見える。
しばらくするとみんなお腹一杯になったようで、食べる手が止まったので声をかける。
「みんなお腹は膨れたか?」
みんな頷いている。満足してくれたようだ。声が出ないのは寝起きだからだろうか?
「よし、じゃあ今から王会議したいから一階の左側のクラン室に王は集合。「瞬光」は暇だろうから、風呂に入るも良し。寝てた部屋でくつろぐも良しだ。自由に過ごしてくれ」
「分かった。僕たちはお風呂にでも入ってるよ」
レックスさんはそう言うと、他のメンバーを連れて食堂から出ていった。朝風呂はあまり健康に良くないみたいだけどまあ大丈夫だろう。
俺達もささっと後片付けをして、王会議の場所へと向かう。心配事があるとすれば4神が喧嘩とかしてないかぐらいだな。あの時は気づかなかったけど剣神の攻撃が俺に届くほど強いのなら実力もかなりあるだろう。特にユカリが俺の事とかで怒ってそうだ。オニマルに俺の事を小馬鹿にされた、とかな。




