二度目
はっきり言って、けっこう現状は危うかった。
いや、戦闘状況はかなり優位に勧めさせてもらったが、それも魔力あってのもの。
それに囲まれている上に逃げれる体制ではなかったからの。
あと、吸生の瞳?無論使いはしていたが・・・・・
あいつら、魔力がほとんどないでやんの。
塵も積もればという感じで行けれればとも思ったが、MP消費に追いつかん勢いじゃったから、かなり危うかったというところである。
くそぉ、ランクアップの魔石ーーー、絶対あったと思うじゃけどなぁ。
とりたて、あのブラックキャップ、ロードさえいなければ、戦っておったのに、絶対どっかでちょっかい出してくる。
死んでも生き返りができるのならばそれでも賭けに出ていってもよかったが、ここでは即座に完全ゲームオーバー。
死に戻りなしじゃからな。
なら危ない橋をあえて渡る必要がないなら逃げに徹するも道であろう。
『ちょ、ね、あんなに強かったのに、なんで逃げたの?!』
アメが何やら聞いてきているが、正味戦い続ければい理由はこやつにもあるんじゃからの。
全員いのちだいじにじょうたいなんじゃからな。
『さすがに一気に戦い続けるのはリスクが高いから逃げたまでじゃ。常に現状把握は必要じゃからな』
継続戦闘するならどこかでMP回復せんといかんの。
完全に安全と分かるところで野営して、じっとするかどっかでMP的なカモがいないか探るか。
あー、まだ三日目だというのに、早くも危うい黄色信号。
セーブポイントなしのしかも夜襲に備えての見張りをちょいアメに頼む程度で実質メインで働き詰めるのはなかなか厳しいの。
うーぬ、早くアメが一人前に強くなってくれたらもう少し楽になるんじゃし、もうひと踏ん張りといけれれば・・・・
「・・・・るがーーーー」
遠く、何かの叫び声、というか聞き覚えありまくりの声。
くはっ、何やら、地響きめいたものまで感じ始めておる。
ぐぅ、やはりおってくるか。
あまり振り向きたくはないが、ちらと見る。
視界の奥。
うむ・・・・
『アメ、もっとスピード出さんかい!』
「にゃ、い」
あのブラックキャップがかなーり狂騒状態でおってきよる。その後方にはゴブリン軍勢もきっちりついて。
くそ、親衛隊長から突撃隊長にジョブチェンジしよったか!
こうなれば、もっとスピード出さんとさらにまずい。
というか、あやつ鈍重そうな筋肉ボディでありながらなんちゅー速度で走り寄る?
それに引きずられるように後ろのゴブリンも早くなってきよるし、統率か何かで全体の速度がましておるのか?
さもありなんじゃが、かー、めんどいのに目を付けられた。
て早く打開策はないかとウィンドウを確認。
うーぬ、このまま進めば、また別の魔物とかち合いそうじゃ。
そいつらとまともに当たっている暇はないが、アメがエンカウントしてしまって戦闘になってしもうたらまじ、目も当てられん。
動線を導くに・・・・
およ、黄色マーカー。
ということは冒険者の一団もおるか。
なんかまたもな展開じゃが、ここはきっちり利用させてもらわんとな。
血も涙もないが、こちとら強くなるためにはなりふり構わんからの。
それにあやつらがおれば、吸生の瞳で回復もいけるし、継続戦闘できる。
正味、あまり近づきたくはないが、お宝は後回しにしてまずは敵意あるものから屠るのが当たり前。
なら、ゴブリンどものヘイトをあやつらへプレゼントしてタイガーマンのときのように戦力分散させてもらおう。
うぬ、浅い階層=冒険者の入口、つまりは、黄色マーカー遭遇率高めというわけで、こういう戦法とれるからの。
「ん?おい」
「ああ、って、なんだ?!」
しばし走って、冒険者の一団はっけーん☆
では、わしらからゴブリン軍団をプレゼントじゃよぉ。
「なんだくそ」
「おい、猫が走ってこっちに」
「ちょっとまて、こないだ俺似たような状態を覚えてるぞ」
「ゴブリンの集団かよ。ちっ」
「まてまて、なんかめちゃくちゃ強そうな奴がいるぞ!」
「連携!囲みながら半包囲!盾で流しつついけ!」
お、今回はけっこうしっかりしたリーダーがいて迎撃姿勢をとっておる。
これなら安心できるというものじゃな。こうなれば、ゴブリン刈りにも勝算が出る。
逃げ切れた!
あ、もちろん、冒険者さんたちもこちらの獲物ですよ。
MP回復兼ゴブリン掃討後、MPごっそりもらいますからねぇ。
ともあれ、今は・・・・
「ぐあ、なんか力が!」
「ダニエル!うぐ」
ダニエルとやらとそのとなりの盾持ち君たちから魔力補充。
よし、そこそこ回復できた。
これでまた一戦できる。
『では、アメ、また隠れておるんじゃぞ。よし、そこの大盾を』
しれっとダニエルとやらが持っていた大盾を倒れる間際に風の魔術で吹っ飛ばして岩陰にたてかけるように吹っ飛ばす。
その、反対方向へアメを押し出して、岩陰に隠れさせる。そして、再度、ゴブリンへの攻撃開始。
ブラックキャップはわしの獲物じゃからな。
これで集中して戦えるわぃ。
「・・・コシャクナ猫。命ヲサシダサンカ」
何やらロードがぶつくさいっておるがそんなの気にしてられっかい。
そのロードは周りのレッドキャップとゴブリンたちと共に冒険者の団体に群がられておる。
無論、ブラックキャップも群がられておるが、そのあたりはどうにか距離を稼いでおる様子で、まだどうにかなっておる。
経験値もそこそこもらったことじゃし、分散しても構わん。
死なないこと前提なのじゃからして、多少実入りが減ってもよし、じゃな。
いやぁ、迷宮はこういう救済措置があって助かるのぉ。
『なんか、すごい』
アメからぼそっと逃げる途中そんな言葉をきいたが、うむ、すごいことなんじゃよ。
さて、ブラックキャップ一体のみ。
一気にいただかせていただきます。
ポシェットから無事の一本のナイフを取り出し咥えてっと。
「にゅにゃ!」
いざ、のつもりね。
っして、一気に距離をつめて、ブラックキャップへと襲いかかった。
次は黒精鋭とガチンコ。がんばって描写しよ。んで書き方、勉強していこ




