四者四様③まとめと暗躍
「ん・・・・にゃ、っっくし」
儂がベッドでむくりと起きる。
なんかくしゃみがでてもうた。あと、妙な寒気が・・・・・
風邪かのぉ。
結局あのあと、誰にも合わず、夕暮れ時になって寮に戻れた。
生徒は明日の早朝に通学という形で戻ってくるとかで、今日でこの静けさとお別れということになる。
といってもここは屋根裏部屋に相当する尖塔の上。
ふきっさらしというわけではないが、なかなか住環境の悪いところではあるがこと静けさに関してはよいものである。
同室者もおるわけではないからの。
さて、まだ朝には早い時刻じゃが・・・・・少し眠気が覚めてしもうたの。
訓練するのもあれじゃし・・・・・
ちょっとだけおさらいしておこうかの。
というか頭の中での事情の整理整頓。
混沌とした三日間じゃったからの。
なにがどうしてこうなったかの頭の整理も必要じゃからな。
まず
・この世界に唐突に来てメルに会う。儂は人間から雄の三毛猫へ。
・ステータスが見れる。わし以外に見れるかは不明じゃが、どうも見れんっぽい。
・魔法は使える。魔術とは違うんか?
・他の使い魔とは話できるけど人との場合は念話スキルがいる。他の使い魔とは
・迷宮は学園と都市と二種ある。ほかにあるかは知らん。
・学園は5年制。メルは1年、テトラは3年
・年次最後にランクアップ受けられる。使い魔も可。それ以外では学園ではランクアップ方法は無し。都市迷宮にはあり。主にドロップ品。
・都市迷宮に管理人有り。ピンクスライム?
・あと、タマ。あ、近いうちに会わないと。
・休日についてはどうするかで、儂の訓練とテトラの訓練の二種ができる。
・ごはんは今後は第二で取るのがよさそう。これはテトラがメルと話している内容でそう思った次第もあった。
あと、メルはどうにもごく少数を除き学園全体で敵視というか嫌悪されている。
なぜじゃ?
ともあれ、いろいろなことがあったが、どうにかなりそうな雰囲気じゃな。
半ばはメルさえ強くできればどうにかなりそうな案件じゃし、ごく少数なれど、メルの味方もできそうな気がする。
ただ、メルは天凛持ちのステータス経験値に影響するものでランクアップまではお荷物スキル。
早急に所定魔力値まであげてランクを上げねばならんか。
迷宮に潜れればのぉ。
でもこれもテトラとの話の中など折にきいて、どうも都市迷宮にメルが潜るのは難しそう。
儂だけならなんとかなるんじゃがのぉ。
んー、そのあたり、どうにかクリアできればよいが・・・・・
とまれ、平日は使い魔はほぼ部屋の中か厩舎の中と相場が決まっておるそうじゃし、その時間を使わせてもらうとするかの。
現行ステータスはっと・・・・・
名前:サン
職業:使い魔 種族:猫
ランク2 子魔猫
ステータス
筋力 9
敏捷 22
生命 9
魔力 62
知力 20
精神 9
器用 11
スキル
猫魔術(Lv.10)地魔術(Lv.6)水魔術(Lv.6)火魔術(Lv.5)風魔術(Lv.2)光魔術(Lv.3)闇魔術(Lv.1)聖魔術(Lv.6)邪魔術(Lv.1)無魔術(Lv.1)
んー、魔術の中にさっぱり使ってない魔術属性もあるのぉ。
いくつかレベル上げれば複合できて覚えられるものもあった、あずじゃし・・・・うにゅ・・・・
そのあたり、要訓練兼迷宮探査、じゃのぉ・・・・あふ・・・
うにゅ、頭でいろいろ思い浮かべておったら眠くなってきたのぉ・・・・
そういえば、都市迷宮にはあとなんか人がおったような・・・・
あ。あれは、どうでもいいか。
ともあれ、この世界でもメルとともにどうにかいけそうな感じじゃし、がんばって・・・いこー・・・・むにゃ・・・・ぐー・・・・・
ハジェイトンside
「くそっ、あのガキ、教師に楯突くとは」
ガンと机の足を蹴飛ばし、上の瓶が揺れる。
教師用の個人研究室にて、彼は激昂していた。
ただの石ころ、それこそ皆の良いストレス発散用のモルモットとしか見ていなかった少年が噛み付いてきて体よく逃げられてしまったことにいらだちを覚えていた。
「それもこれもあの野郎の息子ともなれば、余計にむかつく」
ふと、ハジェイトンに学生時代の頃を思い出す。
せこせこと頭を下げる貧乏男爵の嫡男。
それであるのに、その嫁となったのは目をつけていた子爵家の娘、それに才女と名高い惚れていた女。
それが二人共あのぱっとしない男のもとに嫁がれてしまった。
生まれた子どもに罪はないとは言え、愛した女の息子でなくその女を寝取ったにっくき男の息子と思えば腸が煮えくり返る思いである。
「ふん、明日の授業で泣きっ面にしてやるか。そしてもうこの学園にいたくないとも思わせれれば」
同室のガリバーがいなくなったこともあり、その思いに拍車をかけていた。
そもそも私怨であるものの、貴族を罰するにはそれ相応の大義名分がいる。
ともなれば、早々私怨を晴らす機会はない。
だが、その息子が堕落した行いをしている。
もしか、退学処分になるような扱いであるならば、貴族社会では鼻つまみものになり、類は親族にも及ぶ。
多少の鬱憤ははれるものである。
「見ておれよ、ははっ、ははっ、はーはははは」
酒に酔って赤くなった顔に笑みを浮かべて夜の研究室内に声を響かせていった。
おまけ
ちなみにメルは部屋に入ってすぐに、ベッドで訓練疲れかぷーすかぷーすか眠っていい夢をみているようであった。
ちなみに、汗だくのままだったので起きたとき小さなくしゃみをした。
くちゅん




