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第2話:素材探し

※本作は東方Projectの二次創作小説です。独自の解釈や、原作にないオリジナルの設定・背景を含みます。公式設定とは異なる部分がございますので、苦手な方は読まない事を推奨しております。

また、当小説の文章を許可なく朗読し、動画サイト(YouTube、TikTokなど)へ投稿・配信する行為、生成AIを用いオリジナル作品として公表・流布する行為を禁止します。

無断ではなく許可(動画の話で使いたい)などあれば1度ご相談下さい。


ここまでで大丈夫と言う人は


「ゆっくり読んでいってね!」

 ~魔法の森~


 (火ノ華)私が今歩いている魔法の森はいつもイメージとは少し違う。

 じめじめとしていて、沼があって変な魔物や妖怪が闊歩する危険な場所。

 でもそんなイメージとは裏腹に緑豊かで木漏れ日が差し込み、自然豊かな場所。

 何だか怖いのに違うんだよなぁ、そう言えばアリスや魔理沙はここに住んでいるんだっけ・・・。

 そんな綺麗な場所で勝手に倒木して良いのかな。


「先ほどからずっと考え込んでいますね火ノ華」

「そりゃあね、だって自然破壊する様な気がしちゃってさぁ」

「あはは・・・まぁ分からないでも無いですがここら辺は魔力に満ちている木も多く、1本や2本程度素材の採取をする分には問題ありませんよ。すぐに大きくなる訳ではありませんが切り株から木がまた再生するかの如く成長しますから」

「え?じゃあ倒し放題になっちゃうじゃん」

「それはさすがに霊夢さんとかが黙ってないかと・・・」


 真っ赤な髪色にポニーテールにした”紅魔館の門番”こと紅美鈴は困った様な笑顔で諭す。

 いつもは寝ているだけと言われているけど、いざこうして話してみると至って普通のお姉さんだ。

 いや・・・色々たわわに実っていて母性の塊、お母さん的な感じかしら・・・私もああなるかな。

 そんな事を考えながら魔法の森を散策中なんだけど、私達はいま武具作成のための素材を集めている最中で、紅魔館に入る試験的な事をやっている。


 ―おおよそ2時間程前 火ノ華と小傘の作業場&家―


「あなたを紅魔館に迎え入れたいのよ、メイドとして」

「なに・・・?」

「え?なんでメイド?」


 (隠岐奈)紅魔館の主レミリア・スカーレット・・・どういう風の吹き回しだ?メイドに困っているなら私の里乃達を手配でもしように・・・いや、待て。四季異変を起こした以上さすがに色々駄目か。

 鍛冶師として先ずは地に足着けこれからを歩んでもらいたいと言うのが私の想いではあるのだが。これはとんだ横やりが入ったものだ。うーん、説得出来ぬものか。


「レミリアよ」

「なに?」

「私は火ノ華が幻想郷入りをした際、共にお前のとこへ挨拶に行ったからこの子を買っているのは知っておろう。この子は博麗や守矢の巫女程の能力はおろか弾幕をする特性(スペルカード)を持っていない、それこそお前のとこのメイド長の様にな」

「・・・」

「しかしだ、この子には鍛冶師として、武具作成師としての秘めたる力が見える。それは今後平和を破る巨悪の妖怪や異変などでも活躍すると私は見ている、故に他の人間とは違うからさ」

「隠岐奈さん・・・」

「そんなの百も承知よ」

「ほう、ならなぜ紅魔の元にこの子を置いておきたい?話の内容によっては後戸の国へ匿う事になるが」

「そんな乱暴な理由や物好きでその子を連れていくつもりは無いわよ、むしろ私もその子の為に一助を担いたいだけよ。まぁ・・・別に連れ出す口実が欲しかっただけでメイドじゃなくても良いの」

「うん?ますます意図が読めんな。」


 そもそも私の考えはだ、わざわざ明るいこの時に単独でこの娘を迎えに来たと?従者も付けずに?

 妙ではあるが、化け狸がレミリアに化けて戯言を言っている訳でもあるまいし、何が何やら。


「あの~もしかしたら~だけど、レミリアさんは私を単純に鍛えたいとかじゃないのかな~って」

「鍛える?能力を伸ばす為にか」

「あら!あなたお利口さんねっ!理解が早くて助かるわ、まさにあなたを作成師として鍛えるためよ」

「わざわざ紅魔館、もとよりお前の元でする意味がなかろう」

「何を言っているのかしら、紅魔館(うち)だからこの子を鍛えるんじゃないの」

「え?(火ノ華)」

「え?(レミリア)」

「・・・ほう(隠岐奈)」


 ー現在ー


「それで話がとんとん拍子に進んで紅魔館に入るための試験と称して鍛冶作成師の一歩を歩まされている訳だけど」

「まぁまぁ、一人で行くのは危険ですから私もお供を命ぜられた訳ですし」

「隠岐奈さんも急に全てを理解したのか「行ってきなさい」って送り出すし、ごめんね美鈴」

「いいですよ、私も門番である以上護衛も仕事の内ですから」

「美鈴は凄く優しいね、本当に妖怪?」


 美鈴が気をつかってくれてるのは凄く伝わってくるけど、それでも気持ちはもやもやしてるなぁ。

 それに最初に作るのが美鈴が鍛錬に使っている”(こん)”lって、全然鍛冶関係ないじゃん。

 しかも淡い光を放つ鉄の木なんて、聞いたことないよ。


「(火ノ華回想)とにかく先ずは魔法の森へ行って魔力が有り過ぎても基準に達して無くて淡い光を発してなくちゃ駄目!鉄芯木(てっしんぼく)と呼ばれる木があるからそれを美鈴と一緒に探して美鈴が鍛錬に使っている棍を作成するの、良いわね?でなきゃあなたは紅魔館はおろか作成師にも程遠くなるわ!紅魔館で待っているから素材を持ってきなさい」


 今思えば何処となくイラっとするなぁ・・・やっぱり苦手かも。隠岐奈さんは優しく「何かあれば”後戸の鈴”を鳴らすと良い、すぐに迎えに行けるよう渡しておく」って言って見送ってくれたのになぁ。

 飴と鞭ってやつ?うーん・・・。

 しばらく歩くけど一向に見つからない、でも美鈴は散歩みたいに歩いているし素材集めってこんなに大変なんだな、鍛冶師、武具作成師ってこれが当たり前なのかと痛感する。

 ・・・そう思うと小傘って凄いのね(色んな事やりながら家の鍛冶場で包丁作ったりしているイメージだわ)


「あ」

「ん?美鈴どうしたの?」

「これですよこれ」


 ふいに立ち止まり美鈴が指差したのは道沿いにあるどーみても普通の木。木漏れ日が当たってるのかちょっと光が見えるけど違くない?学校に通っていた頃に風景に溶け込む桜の木、それこそソメイヨシノとかそれに近いんだけど。


「桜の木じゃないの?」

「白玉楼ではありませんしここらで桜の木はありませんよ」

「でもよく似ているね」

「鉄芯木はこう言う見た目なんですよ。鉄芯木に限らず、銅芯木(どうしんぼく)鋼芯木(こうしんぼく)と言う木もありますがそれらも見た目は変わりません」

「じゃあ銀や金もこう言う木から出るの!?」

「さすがに銀や金などは鉱石でしかありませんよ、地底に行けば多く獲れると聞きますが現在は採掘などに関しては鬼が管理してますからおいそれとは」

「貴重な物は全部地底だなぁ。じゃあ鉄や銅や鋼はなんで木から出るようになったの?」

「ある日を境に何故かなったと聞きます。地底から出るものが何故地上の、それも魔法の森でしか採取出来ないのかも含めにとりさん達がお嬢様に依頼されて調査中です」

「そうなのね(異変・・・とかではないわよね?)」

「さて、では目的の物を見つけた事ですしちゃっちゃっと持って帰りますか♪」


 ん?この鉄芯木、要するに鉄の木よね?どう倒す、と言うかどう切るの?鉄を切るなら鉄より硬い鋼や宝石が必要よね? 美鈴強いとは言えさすがに美鈴の力じゃ難しいんじゃ。

 あっそうか、弾幕を使うんだ。それなら簡単よね。


「じゃあ早速美鈴の弾幕をお願いしようかな」

「え?ここで弾幕なんて、それも1本の木相手に」

「弾幕以外でどう切ったりするのよ」

「おやおや、火ノ華さんは私の実力が幻だとでも?」

「どゆこと?」

「つまり・・・!こうです!」


 一瞬で鉄の木はバウムクーヘンなのかダルマ落としの下の部分なのか、ともかくそれはとても素敵な輪切りになった。

 ・・・案外1個1個が重い。

 ・・・と言うか同性なのに美鈴が好きになりそうな程かっこいい。

 ・・・咲夜さんがうらやましい。


「どうです、一瞬で輪切りですよ」

「うん、美鈴かっこいいね」

「火ノ華さん顔が真っ赤ですが何かありましたか(汗)」


 うさうさ・・・鉄芯木が綺麗に分けられたぞ。

 あんな綺麗な鉄を持って帰れば良い金になるうさ。

 今なら2人しかいない、チャンスだ—――!


 第3話へ続く

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