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悪逆の魔法使い  作者: こんぶ
異界召喚編
27/83

第二十六話 終幕

「……こ、降参。」


それを言う他、女神には言葉が無かった。

純粋な実力不足であるが、それを口にし、さらには認めるのは業腹であった。


しかし。


「あ?舐めてんのか、てめぇ」


ブラッドはイラついた口調でそう言う。


「ここから無事逃げられるとでも?降参と言えば解放してくれるか?無能だから許される?正義だから、強いから、そんな理由で今、ここに立ってていいわけねぇだろ」


「…」


「アルペ、頼む」


神捕縛(ホールドゴッド)


「!?」


藍色の鎖が空中から現れ、女神を雁字搦めにする。


これにより、女神が逃れることは不可。


「さて、では聞こうじゃないか、どうして極限禁止術を使おうとしたか」


「…この国ラディアが、ちょうど都合が良かったからよ?」


やけに上から目線だが、まぁそこはブラッドの癇癪にふれつつも、受け流す。


「ちょうど都合が良い?」


「えぇ、実験のため」


「魔法のか」


「えぇ」


「それだけか?」


「それだけ」


シュパッ。

ブラッドの右腕が神速で動き、女神の舌を引き抜いた。


「嘘つきの下を抜くんだ、そういうことをガキの頃聞かされてな」


「〜〜〜!!」


声にならない悲鳴を女神はあげる。


頭を大きく揺らし、必死に捕縛から逃れようとするが、無駄だ。


治癒(ヒール)…」


ブラッドの魔法により、女神の舌が再生する。


「へ?」


涙を流す女神は激痛が消え、何が起こったかと思う。


「よし、じゃあお前のようにこれから実験といこうじゃないか。神族はどこまで耐えらるか…アルペ、少し移動してくる」


「ん」


空間転移スペーステレポーテーション



女神、治神(ヒーラ)にされたことは未だに覚えている。


母親が残虐な殺され方をして、その後出会った唯一の友を失った。


それが俺だ。ブラッドの人生だ。

文字に起こせば二行もないような薄い内容だ。

しかし、だからこそ俺にとっては大事だった。


だから、許せない。


俺の友人を殺した張本人が目の前にいるのだか、許せるわけがない。



フラッシュバックするように、ブラッドの記憶にチラつく思い出。

かつての友。

そして、その友の首を持ち上げて微笑む女神。治神(ヒーラ)



「本当は……この国を崩壊させて、私が……私が……!」


「……?」


「あれ、私はどうして……こんなことを……?いや、こんなの私じゃない!待って!おかしい!」


「ついに狂ったか?」


「……なんで?記憶がおかしい……まさか、いや、有り得ない……!」


ブラッドはついに女神が壊れたと見た。


「…さぁ、じゃあこんなところで情報は吐かせ終わったかね」


「も、もう全部言ったわよ!あなたには絶対に敵対しないからはやく解放して!」


「んー」


「…ひっ…!」


女神は初めてヒトに恐怖を覚える。

ブラッドは女神の太ももを舐める。


「え、何を」


そして、噛む。そして、噛み、千切る!


「っっっぅァアアェアぁぁあぁあぁ!!」


「これが神経が?というより女神にも神経があるのか」


「お、ま、え、なに、を」


「よし、お前を食べる」


「…」


「もちろん、生でな……お前のしてきた事は到底許される事じゃない……だから、今償ってもらう。悪逆非道の私刑と行こうか」


「お前。おまぇぁぁぁあぁあぁ?!!」


「察しがいいな、おい」


そして、ブラッドは女神を美味しく頂こうとする。

しかし。


「うむ、骨が邪魔だな」


そこでブラッドが異空間から出したのは、刃渡り三から四十センチのノコギリだった。

非常に鋭利である。


「よし、じゃまずは右脚切り落とすからなー」



ゴキゴキゴキ。

激痛のあまり、発狂し続けていた女神は、一度失神した。


「なぁ、知ってるか、激痛の失神は、生命に関する痛みがはしった場合強制的に起こされるんだぜ」


「…〜〜!」


女神はとうに何を言っているかは分からない、踊り狂う人形のようになってしまった。


「では、切り落とすぞ」




達磨のように、両腕両脚を失った女神は、流石の生命力でまだ生きている。


「…そろそろ弱まってきたか…?じゃあもう殺るか」


「……」


無言の女神は、喋る気力すらとうに失っていた。


「気持ち悪いなぁ」



そして、ブラッドの手刀により女神の頭部は割れ、脳漿は飛び散り、眼球が飛び出る。


「最悪だな」



そして、そこで達磨のようになった女神を見てブラッドは思う。


「勿体ない」



そして、ブラッドは彼女を臓物含め全て食す。



むしゃむしゃむしゃむしゃ。

ばきばきばき。ごきごき。

ぐちゃぐちゃ。


むしゃむしゃ。

むしゃむしゃ。




むしゃむしゃ。

むしゃむしゃ。



ぐちゃぐちゃ。

ぐちゃぐちゃ。



ばきばきばき。

ばきばきばき。


「最っ、高に不味いな」

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