第4章 4話 仲間集め
前回、冒険者制度を交付したアヤト
さて今回はどうなるのか!?
「俺と長谷川が前に出る。絵里奈は後ろで魔法でフォロー!澤田は弓で遠距離を頼む!!永本はその間に弱点を見つけてくれ!死ぬつもりはないがちょっと今まで見た中で一番強そうだ。行くぞ!!!」
俺と長谷川は走り出した。絵里奈は魔法をかけるために呪文をつぶやいている。俺と長谷川の体の周りに光が集まってくる。
その後ろでは永本が敵の一挙手一投足を見逃すまいとかけているメガネの位置を直す。
バヒュン!という鋭い音が鳴った瞬間、敵がグオォォォォと雄たけびを上げる。頭部だと思われるところにに澤田が放った矢が当たった。
「俺が飛んで上から行く長谷川はそのまま足を狙ってくれ!」
「わかった!」
俺は一気にジャンプで距離をつぶし斧を振りかぶり思い切り叩き切る動作に入る。
長谷川も槍を持っている腕を引き締めそのまま敵の足に突っ込んでいく。
ほぼ同時だ。どちらかの攻撃は防げまい!
その瞬間、敵は後ろに飛びのき俺たちとの距離を取った。俺と長谷川の攻撃は外れた。俺が地面に着地した瞬間に敵の姿が大きくなる。突進してきたのか?!当たる!クソ!
時間はかなり前にさかのぼる。
冒険者の制度を発案したすぐ後に国王から直々に俺に冒険者としての依頼があった。依頼は王都リックの東側に広がる樹海の調査だった。
「樹海の調査ですか…」
「さよう。樹海には冒険者の制度を作る前から何度か探索隊を出している。その過程で深い洞窟や古代遺跡のような場所も確認が取れているが、その付近には凶暴な魔物が多く出現している。探索隊だけでは難しい。君に引き受けてくれると王国としても助かるのだが…」
「わかりました。準備でき次第出発します」
「報酬は弾む。よろしく頼む」
国王からの依頼ということはガラム王国からの依頼だ。失敗はしないように強い仲間が欲しい。転移者の中に強い奴がちらほら居たような気がした。
まずは田舎の小さな村に転移してしまった澤田と言う男。見た目はポッチャリしているが弓が驚くほど強かった印象だった。
「と言うことなんだが、一緒に来てくれないか?」
「おう!わかった!いいよ!田舎で農作業してるより楽しそうだし!」
二つ返事でついてきてくれた。
次はアイツだ。小さな猫耳の種族が暮らしているところに転移してしまった長谷川と言う男。彼は槍を使う人だった。小さい猫耳の種族では扱うことのできない武器を与えられ練習させられたという不思議なエピソードを持っている男だった。
澤田と一緒に猫耳の種族の暮らしているところに行ってみると猫耳の小人たちが歓迎してくれた。
「やぁ。遠いところをはるばるようこそ」
長谷川は猫耳の小人たちに囲まれのんびりと暮らしていた。俺と澤田は事情を話し協力を頼んだ。
「なるほど。面白そうだ。そろそろこのロリっ子猫耳から離れないと元の世界に戻るのがつらくなる気がしてたんだ」
「まぁ…この人たちに囲まれたら本当にのんびりしちゃうよね…」
俺は澤田を見ながら話した。
澤田は猫耳の小さな人達に囲まれ顔がだらけ切っていた。ここは男が来たらダメになるかもしれない…
「槍はまだ使えるのかい?」
「一応狩猟に出るときに使ってる程度だね」
長谷川は少し申し訳なさそうに答えた。
「いや多分、狩猟に出ているってことはたぶん今回の話では一番使えると思う。俺なんて平和すぎて訓練しかしてなかった。対人戦はできるが魔物と戦うことはしたことないから」
「役に立てるならうれしいな」
こうして猫耳の小人たちの歓迎を受け一夜を過ごした。
「ンニャ~行くかニャ」
「アヤトさん語尾が猫にニャってるよ」
「そういう澤田君もニャにニャってるニャ」
「やっぱりここにいるとダメにニャりそうだニャ」
「早く出て行かないとダメになるな。俺はもう大丈夫だけど」
長谷川はさすがここに住み続けているだけはある。
次はアイツに行こう。
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