第4章 3話 交付
スピカル、プシペィ、レタゲドとの会議で形が見えてきた冒険者制度。
アヤトの提案に幹部3人も賛成してくれた。
今回のアヤトはどうなるのか!?
実際に俺の案が実行できるようになるには2か月ほどかかった。驚くほど早い進展だったが、それでも2か月は平和で兵士たちは訓練するだけの日々でだらけていた。
「えぇ、この後昼過ぎから兵士指揮官のアヤトから話がある。兵士、魔法士諸君は闘技場に集まるように!」
スピカルが軍全体に命を出した。
昼過ぎには闘技場にぞろぞろと軍全体が集まっていた。いきなりの招集は珍しくざわざわとしていた。
「えぇ、お集まりいただきありがとうございます!えぇ、皆、噂には聞いていると思いますが、ついに、冒険者制度を1週間後から開始します。この後から冒険者の登録をしますので冒険者になりたい人はこの登録を済ませ、1週間待ってください。軍に所属しながらも冒険者になれます。なので、有事の際は冒険者から軍に戻っていただくことになります」
闘技場のざわつきが一層増した。
「やっぱりか!!」
「俺はやるぞ!!」
「うおぉ!」
ざわつきは歓声に近いものになった。そしてやはりこの話は噂になっていた。どこからこの話が漏れていたのかわからないがそんなものはどうでもいい。賛成の意見が多かったのが嬉しかった。
「えぇ、ざわついているところ申し訳ありませんがこの制度は実験的な部分がかなり多いので問題点などがありましたらすぐに伝えてください。よろしくお願いします」
さてこれから忙しくなるぞ。まずは俺自身もパーティを組まなきゃならないが、この2か月何もしなかったわけではない。異世界転生者に話を持ち掛けている。
「楽しくなるぞ」
一人でニヤついてしまった。
「そういえば指揮官殿は誰と組むっすか?」
この日の夕飯中に話かけてきた。
「ん~ちょっと考えるところがあってね、ほかの国の人に話を持ち掛けてるんだよね」
「そうなんすか?!それありなんですか?」
「特にそういう縛りは作ってないからアリじゃないかな?もちろん報酬も当事者で話し合えば問題ないしまぁ大丈夫じゃないかな?」
「なるほど…あ、じゃあプシペィさんは組む人決まってますか?」
「え?アタシ?あたしは…決まってないわよ…」
プシペィの声がどんどん小さくなっていく…
「え?決まって…? ないっすか?」
「そうよ!決まってないわよ!あたしだってアヤトと組もうと思ってたのよ。レタゲド!あんた一緒に組も!」
「え!? 俺っすか?喜んで!!ほかにも声かけたい人いるんで食べ終わったら一緒に回ってきませんか?」
「いいわよ。アヤト、あんた本当にいいのね?」
「ん?あぁ、いつかまたレタゲド、プシペィ、君たちとも組んでみたいが、今回はすまん」
「全然っす!大丈夫っす!今度よろしくお願いします!!」
「それじゃご飯食べよ!冒険者頑張るぞ~!」
そういってプシペィは持っていたグラスを上に掲げた
「お!おおぅ!」
俺とレタゲドが一緒になってグラスを上に掲げると、食堂に居た人たちが次々にグラスを掲げて行った。
「おぉ~壮観だなぁ」
「みんな冒険者楽しみにしてたっすね!」
「そうねぇ。アンタからこの話されたとき、とんでもないこと考えたなぁと思ったけど結局、国を巻き込んでこんなに賛同してくれる人もいてさ、やっぱりアンタ凄いわよ」
「本当にありがたいことだよ」
プシペィの言う通りだ。俺の計画がこんなにトントン拍子に上手く行ってくれてありがたい。それは何かに操られているかのように不気味なくらい上手くいっていた。
最後まで読んでくれてありがとうございます!
のんびりのんびり書かせてもらおうと思います(´・ω・`)
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