第4章 1話 進展
新章突入!
アヤトはどうなる!?
カイエン帝国のネクターが言う通り、異なる種族だったり小さな部落だったりが兵と呼べるかはわからない人々を挙げて、攻めてきたのだった。だが、圧倒的な武力の差で戦争とも呼べない小競り合いになる程度だった。
小競り合いになった部落や種族の中には案の定、転移者が率いていた。なぜか転移者は担ぎ上げられ、大国であるガラム王国やカイエン帝国に戦いを挑むという形になっていた。見えない何かに引き寄せられているような気がした。
この部落や種族とは漏れなく同盟を結び、今は友好的な関係を結んでいる。もちろんカイエン帝国側からも帝王本人がガラム王国に足を運び改めて同盟を組むことになった。
転移者が俺、福岡を含めて20人になったところで小競り合いが一切なくなってしまった。ただ、パップが言っていた21人に満たない人数で俺はまだ何かあるかもしれないと緊張を解くことが出来ずにいる。
福岡に語るべくはここから始まる。
「最近特に小競り合いも起きずに平和だねぇ」
俺は近くに居たレタゲドに話を振った。
「そうっすねぇ。こんなに何もないと体が鈍るっす」
レタゲドもどこか物足りなさそうに答えた。
「そうだよなぁ。兵士として雇われているのに毎日身体を鍛えるだけっていうのもなぁ…」
「そうっすよ。久々に体動かしたいっす。あ!指揮官殿なにか大会とか開きませんか?闘技大会みたいな!」
「バカなこと言ってるんじゃないわよ」
レタゲドの提案を遠くから否定された。声の主はどこから聞いていたのかプシペィだった。
「そんなことして体力使って傷ついたときに攻められたらどうするのよ」
呆れた顔をしながらプシペィは話に参戦してきた。
「まぁ確かにその通りなんだよなぁ。どうしたもんかねぇ」
「あ!指揮官殿!冒険行きませんか?」
「レタゲド!あんた子供みたいなこと言ってんじゃないの!」
ん…冒険?なるほど。異世界転生モノのアニメを見ていたら必ずと言っていいほど冒険に出向いたりしていたよな…
なにか元の世界に戻るの鍵がどこかに隠されているとしたら?
最後の一人がどこの種族、国に属さずにいるとしたら…
「なるほど。それは良いかもしれないな。ちょっと考えてくる!」
俺は戦争後に与えられた自室に向かう。
「ちょっとアヤト!!何考えるつもりなのよ!」
後ろから聞こえたプシペィの声に手を挙げて答える。
自室に帰り考えをまとめる。
もし全員で冒険に出るとしたら、一度軍を解体することになるだろう。4人以上で戦士、魔法士などでパーティーを組み、各地方へ魔獣を狩ったり洞窟、未開の地を開拓などはどうだろうか?まさしく冒険だ。
ふと部屋の本棚から福岡のまとめていたノートが目に留まる。
あぁ、元の世界に帰りたい。冒険に行くと何かヒントがあるかもしれない。
そんなことを考えながらパラパラと福岡のノートをめくると彼がいかに元の世界に帰りたかったのか、彼がこの世界に来てから苦悩がわかり思わず目頭が熱くなる。
俺はここでのんびりしているわけには行けない。それは自分自身の帰りたいという意思以上に殺めてしまった福岡への贖罪の気持ちが強かったように思えた。
読んでいただきありがとうございます!
のんびり書くのでよろしくお願いします!!




