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玄関を開けたら異世界でした  作者: 鈴木寛大
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第3章 1話 いざカイエン帝国!!!

ついに戦争に勝ったガラム王国。

アヤト自身は初めて人を殺めてしまった。しかもその相手は同じ転移者だった。

今回のアヤトはどうなるのか!!

 カイエン帝国に向かうにあたって、捕虜となっているカイエン帝国軍の兵士、指揮官たち全てを連れて行くことになった。これは俺からの発案でもあった。

 ただ騙されていただけの指揮官、兵士たちがあまりにも可哀そうだというのが一つと、交渉材料になりそうだったからというのが一つだった。

「さてアヤト殿、この大人数でカイエン帝国に行くとなるとかなりの日数を抑えないといけないですな。どうしますか?」

 スピカルが俺に訊ねてきた。

「あぁ、そのことなんですけど、俺の時間魔法でどうにかならないかなぁと思ってます。上手く良ければ一瞬でカイエン帝国に行けますよ。場所が行ったことないところなのでどのくらいの距離があるのか、あとはそこ場所をイメージ出来れば行けると思います」

「本当?!そんなことも出来るなんて…本当にアナタは凄いわね…」

 プシペィは俺の能力に驚いていた。

「確かに。本当にすごいですな…日程も短く済みますな。さて、そしたらどうしたらよいだろうか?」

「ん~例えば、捕虜にしている相手の兵士の頭の中を覗いてカイエン帝国の場所をイメージしてもらって…それを覚えればなんとなく出来る気がしなくもない」

 と俺はどっちつかずな反応をした。

「どっちなの!?出来るの?出来ないの?」

 プシペィはしびれを切らして言ってきた。

「うん。正直言ってみたはいいけどやったこともないし、一回実験してみたいですね」

「ほほぅ。ん~それじゃ実験してみようではないか。わしの頭の中を覗いてその場所に一瞬で飛べるかどうか…」

 スピカルは実験に前向きだった。とてもありがたい。

「それでは行きたい場所を想像してもらってもいいですか?」

「うむ。わかった」

「それでは覗きます」

 スピカルの頭の中に集中する。自分の頭の中にスピカルのイメージが投影されてきているのだろう。

 そこは…そこは…

「あの…スピカルさん?女風呂を想像するのはやめませんか?」

「アッハッハッハッハ!すまんすまん。どうしてもアヤト殿の顔を見るとあの時のイメージがな!」

「もう二人とも遊んでないで早くしてください!」

 プシペィに怒られてしまった。あのイメージはプシペィにもあの時投影してしまっている。顔を真っ赤にしてまだ怒っている。

「俺のせいじゃ…ん~俺のせいか。まぁいいや。スピカルさんの故郷でもいいですから想像してみてください」

「おぉ!すまんかったな。それでは故郷に帰れるならそれを想像しようかね。

「お願いします」

 俺がそういうとスピカルは目を閉じた。俺もスピカルの頭に集中する。徐々に俺の頭にスピカルのイメージが投影されていく。

 見たこともない森の中に一軒の小さな家がある。家には畑があり男性が畑を耕していた。畑の外には柵があり、犬がつながれていた。長い鎖でつながれているのだろうはしゃいでいた。

「わかりました。今のイメージを俺が念じながら時間魔法を使えばどうにか行けると思います」

「うむ。それではお願いしよう。場所はここでいいか?」

「ん~それでは外に出ましょう。魔法の制御がイマイチ出来てないので強くなっちゃうと部屋がめちゃくちゃになってしまうかもしれない」

「それは怖いですな。それでは中庭でやりますか」

 中庭に行き俺はスピカルのイメージを頭の中で反芻しながらそこに行けるように時空がつながるようイメージをした。

 ブーーンという低い音がした。聞いたことがある。そう、俺が敗戦したあの戦いでカイエンの魔法士が使ったあの魔法の音…何とも思い出したくもない魔法ではある。

 低い音と共に中庭に黒い球が出てきた。黒い球は空中に浮いていた。

「アヤト殿、これは…」

「一応スピカルさんのイメージの場所に時空をつなげてみたんですが、この球に入るべきなんですかね?」

 と言いながら俺は黒い球に手を入れる。手に何か強烈な刺激があり手を球から抜いた。

「イッテ…なんだこれ…」

 確かに何かに噛まれた跡があった。

「あ、その傷…もしかして犬ですかな?」

 スピカルが言い出した。なるほど…犬なのかもしれない…スピカルのイメージにも犬は出てきていた。

「成功かもしれません!ちょっと入ってみます」

 俺は自分の魔法が成功した気がしてワクワクしながら黒い球に入って行った。

 そこはスピカルがイメージした場所であった。

「おんろ?次は人が出てきた!おんしゃ誰じゃ?」

 スピカルのイメージで畑を耕していた男性が…少し歳を取った感じの人がそこにいた。犬はワンワンと興奮したように吠えまわっていた。

「あ、すみません!質問に答えるのはちょっと待ってください!もちろん怪しいもんじゃありません!ちょっとだけ待ってください!」

 お爺さんの質問にも答えずに黒い球に戻るとやっぱり城の中庭だった。

「成功です!スピカルさん!すぐ中に入ってください!イメージの男の人がいました!」

「たぶんそれはわしのオヤジだ。入ってみよう」

 スピカルが恐る恐る黒い球に入っていく。

「大丈夫です!問題はありません!」

 俺はスピカルに声を掛ける。俺の声が聞こえたのか黒い球に完全に入って行った。

「向こうの声はこっちに聞こえないんだな」

「アンタ、時空をつなげるってまた離れ業を…それにしても難しい魔法っぽいけどよくポンポン出来るわよね」

「ん~確かに難しいだと思うんだけど、パップに会った時にこの魔法については聞いたことがあったからたぶんできるんだろうなぁって思って」

「そうなのね…じゃああたしも入ろ」

 なにかを言いたげだったが何も言わずにプシペィは黒い球に入って行った。俺もプシペィに続いて入っていく。

「おぉ!アヤト殿!オヤジ、この人がアヤト殿だ!この魔法を使った男であり、このプシペィと同じくわしの部下だ!」

「おぉ~!おんしゃさっきのあやしいものじゃないと言った男の子じゃの。そっかぁ、おんしがこの魔法を…アヤト殿と言ったか、ありがとうなぁ…」

 何とものんびりとした口調で話していた男性はスピカルのお父さんだった。

「まさかのぅまたスピカルに会えるとは思わなんだ。ありがとうのぅ」

「そんな、こちらこそ急に押しかけてしまい申し訳ない」

「いやアヤト殿、本当にありがとう!また親父に生きているうちに会えるとは思わなんだ!ありがとう!!!」

しばらくの間スピカルの故郷でなごみながら話すと日が暮れてしまった。

「すまないアヤト殿。こんな時間になってしまった」

 あたりを見渡すと日が落ちかけていた。辺りはオレンジ色に染まりかかっていた。

「ずいぶん長居をしてしまったのですね。もうお父様とはもう大丈夫ですか?」

「あぁ、大丈夫だ。さて王都に帰ろう」

「おんし、ありがとうな。わしももう年だ、もう会えんと思ってた息子に会えるとは思わんかった」

 のんびりとスピカルの父親から感謝をされた。

「いえいえ!こちらも突然来てしまい申し訳ないです。それにまだお若いじゃないですか? また会えますよ必ずまたあの黒い球で来ます!」

「それは嬉しいなぁ…いい部下を持ったなスピカル」

「はい。それではまた!」

「おぅ行ってこい息子よ」

 俺はいつの間にか消えてしまった黒い球をもう一度出し王都をイメージした。

 その際にもう一つ魔法をかけ王都からこちらへ来た時間の数分後に帰れるように指定してみた。

 黒い球に入り王都に行くとやはり日はまだ高かった。

「あれ?アヤトあんたこの黒い球の魔法さっきのと少し違うでしょ?」

 プシペィが口を開いた。

「あぁ、ちょっと時間を戻す魔法も加えてみたんだ。上手くいったかな?」

「本当に凄いことばっかり…あの本まだ読み終わってないのに…」

「あの本とはプシペィ殿どの本だね?それにしてもアヤト殿は本当に凄いことをやってのける」

「あ、いえいえ、なんでもないです、スピカル様」

 プシペィは悔しそうにしてるしスピカルは驚いてるし。とりあえず成功なんだろうか。あとでレタゲドにでも聞いてみたらいいだろう。


最後まで読んでいただきありがとうございます!!

ついに話は大きく動き出します!

よろしくお願いします!!

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