第2章 2話 最強で最高の魔法使いパップ
小さな女の子パップの正体は魔法使いだった。
この小さな魔法使いから魔法を教えてもらうことになったアヤト!
これからアヤトはどうなるのか!!!
行くわよと俺に言い、豪邸の一つの扉の前に立つパップ。
「さぁここよ!」
と笑顔で俺のほうを振り返った。
「パップさん、魔法を習う前にちょっと聞きたいことがあるんですけどいいですか?」
「なに?あぁ~…」
と言って一瞬黙ったあとにパップは堰を切ったようにツラツラと話し始めた。
「この世界に転移してきた人たちはアナタ以外には今は2人。そのほかの人たちは徐々にこっちにやってくるわよ。帰る方法は全員がこの世界に来たら教えてあげるわよ。さぁ、聞きたいことはほかにあったかしら?」
早口にまくし立てられてしまった…
「い、いや…聞きたいことは全部パップさんが言ってくれました…」
すごいな…人の心まで読めるのか…じゃあ…こうしたらどうなるのだろう…
「おい…バカかお前は。さっきまで落ち込んでたやつがそんなバカなことをするんじゃないよ。次にお前が何をするかまであたしはわかってるんだよ」
「う…出来心です。すいません」
「わかればよろしい。さぁ、部屋に入って!時間は無いでしょ?早く入ったほうがいいわよ?」
何を言ってるのかわからなかったがとりあえず急かされたので部屋に入る。部屋には何もなく真っ白な空間だった。
部屋に入った瞬間に一気に身体が重くなって一歩も動けなくなった。息をするのも難しい…
「こ…ここは…いった…い、なん…なん…です…k」
最後まで言い終わらないうちに目の前が真っ暗になった。
「おい…大丈夫か?おい!アヤト!意識は戻ってるハズだぞ?おい!」
「う…」
うめき声を上げながら目を開けるとボヤっとパップが見えた。体が重たい…。何が…
焦点が合ってきて何が起きてるかわかった。
「うわぁ!パップさん!近い!」
そう。パップは俺の体の上に乘って顔を覗き込んでいたのだ。
「ハッハッハ。凄い狼狽だなアヤト。さすがは童tムググググ」
「それ以上先は言わないでください。頼みます」
俺はとっさにパップの口をふさいでしまった。
「ムググ。ア~ア~エ~」
「あ、ごめんなさい!つい」
「貴様!いい度胸だな。このあたしの口をふさぐなんて」
パップは怒りながら続けた。
「いいかアヤト!あたしはアンタの数百倍生きてるんだ!あんまり怒らせないほうがいいぞ…」
パップは怒りに身を震わせていた。
「本当に申し訳ありませんでした」
って、数百倍生きてるって化石じゃん…なぜゴスロリな服を着た少女なんだ…少女っていうより幼女ってレべルだけど…
「お前、本当に謝ってるのか?お前の考えはわかるんだぞ?そしてこの格好についてはなんとなくよ。アヤトが変態かどうかを確かめていたようなもん。どんな格好にもなれるけどこれが一番落ち着くのよ」
「はぁ…そうですか…あ!そういえば!私はどうしてしまったのですか?急に体が重くなって目の前が真っ暗になったんですが…」
「あぁ、この部屋の重力に負けたんだろうね。あんたずいぶん弱いわね。たかだか5倍の重力なのに。今は元の重力にしてあるわ。平気でしょ?」
「5倍って…」
5倍と聞いて以外に少ない倍率の重力だと思ったが、何の訓練もしていない人にとっての重力負荷の倍率は地獄のような重さを感じる。単純に60キロの人が5倍の重力に押される。60kg×5倍の重力=300kg分の負荷…。
「まぁ徐々に重力の倍率を上げていきましょう!重力の強いところで修業したら身体も強くなれるしそこで魔法を教われば一石二鳥でしょ?」
理にかなっているが…なんでもありかこの子…
「ちなみにこの部屋に入った瞬間にほかの世界の時間は止まっているわ!」
「精神と時の部屋じゃねぇか!」
「なによそれ?」
「いや、なんでもないです。それではよろしくお願いします。」
俺は頭を下げた。
「いやよ!あたしは寝たいの!何時だと思ってるのよまったく。」
「あ…夜中だったか。すみません」
「よろしい。とりあえず寝ましょう。あそこにベッドを用意したわ。シャワーもトイレも食料もあるから何年でも修業出来るわね!よろしく!」
何年っていうのは言い過ぎだろう…。ただ、この部屋にいる限りは時間は気にせずに済みそうだ。何より魔法を習えるのはうれしい。ありがたく今の状況を受け入れよう。
最後まで読んでくれてありがとうございます!
書き貯めたので少し投稿していこうと思います!
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