獣王国・アバロン・帝国
今回、歯科に行きました。
昔の処置をした歯が痛くなってしましました。 その為、以前からお世話になっている歯科に行ってきました。
いま、処置後の痛みに耐えながら投稿しております。 痛い・・・。
アバロンに不信感を植え付けてしまった獣王国。
彼らに残った同志は、資金力に不安のある者ばかりで危うい。
アバロンのあの男に嫁いだ女共の実家も義実家という特権を利用し、獣王国内の資産を持ってアバロンに移住した。
公爵位を持つ家もだ。
「ここまで出て行かれるとは・・・。 一体、どれくらい出た?」
「はっ、公爵家が1家。 伯爵家が2家と騎士伯家が4家です。 名誉貴族家は数家が出て行きました。 平民となると、数えられません。 商家も20家ほどです・・・。」
「・・・・。 結構出て行ったな・・・。 その殆どがアバロン絡みか?」
「ご明察です・・・。 出て行った家の関係者も多くが出ております。」
「体制的にどうなっている・・・?」
「はっ、今は我が派閥を中心に鞍替えした貴族派貴族が脇を固め、王宮派を形成しており、政権は盤石でございます。」
政権は宰相のお陰で成り立っていた。
獣王は自分が統治しているように見えて、自分は飾りになっていたことを感じた。
自身が知らない事とはいえ、アバロンとは敵対関係になってしまった。 交渉して通商条約を結ぶ事が出来たであろうが、その交渉がうまく行かなかった事で誤った方向へ行ってしまった・・・。
アバロン側は下級貴族が多く、獣王国は昔からの大貴族や門閥貴族や彼らに付き従った下級貴族が、残っているだけだったために、アバロンとの交渉も高圧的に進めていたという。 当然、アバロン側は怒り出して決裂してしまう。 帰国した使者を注意を行ったが、逆に交渉に行ってやったのにという感じで、悪い事である事にも気が付いていない。 極め付きは公国の兵士を無理やり拉致してしまう始末。
政治は時として、王の意にそぐわない事もあるが、今は裏目に出ていた。 結果として、アバロンと溝を作り出し、公国にも暗いものを作ってしまった。
王はまだ人的資源と広い国土があることに納得させ、外交と合戦の準備も並行で行わせた。
「まだだ・・・。 まだ勝ち目はある・・・・。」
「獣王国の底力・・・見せてやる・・・。」
獣王国の国王として、部下の失態で敵対する結果になったアバロン。
今は療養中のマサルが復帰をしてこないことを祈りながら、かつての同志たちと刃を向ける事実を受け止めた。 だが、現実的に難しい。 王も親であるため、頭の片隅に一人の少女・・・娘の存在がよぎる。
「最低でもあの子だけは・・・・あの子だけは逃さねば・・・」
様々な事情と都合が錯綜する中、互いに短剣を隠している状態の交渉が続く。
その空気も徐々に熱を持ち、広がっていった。
<アバロン側>
一時はマサルが拘束・投獄された事で多少の混乱が出たが、正妻のマリアの活躍で混乱は最小限になったのと、帝国との繋がりも出来た。
その為、交易が始まりだしたことでモノの流れが出来、人も動き出す。
その最中にマサルが救出され、部族兵の護衛で帰還した。
それからはマサルは領都の館に引き籠らざる得なかった。
気丈に振舞っていたが、公国で受けた拷問の傷が癒えない事と公国側のいい加減な応急処置で、傷自体が壊死していたり、ウィルス感染により高熱を出し、寝込んでいた。
ベッド上で全身をグルグル巻きになっているマサル。 酸素吸入器と点滴を同時に行われ、外科処置をした後の痛々しい姿になっていた。 ただ、意識がある為に状態は安定している。 ただ、肺炎を患ったために呼吸苦になっていた。
「くっ、はあはあ・・・。 痛い・・・くそぉ・・・。」
「閣下、御気を確かに!おい!痛み止めを!」
「はい!」
「酸素飽和度が下がってます!」
「くそ!酸素量を増やせ!乗り来るぞ!」
「「「「はい!」」」」
何日か安定があったのちの状態変化が続き、今回が変化した日になった。
周りを忙しそうに歩き回りながら、医療処置をしている医療スタッフが縦横無尽に活動している。
体力が減っている中での感染からの体力減少と逃避行時の心労が重なり、数日のみ公務が出来たが、再びマリアに移譲された。
落命の不安も取り除けないが、医師団は回復を目指し、日々戦った。
マサルが復帰すると信じて疑わない部下たちは戦闘の準備を粛々としている。
<帝国サイド>
アバロンの暫定当主の実姉であるマリアとの交渉は、帝国の落ち込んでいた経済等の立て直しに腐心したので、帝国はかなり持ち直した。
「皇帝陛下、アバロンが実姉様が統治されている限り、こちらの思い通りになりますな!」
「さあ、それはどうかな?そううまくはいかないと思うよ?」
「それはどういうことですかな?陛下?」
「そう甘くはない・・・と、言う事だよ。 彼らはマサル殿の独断で決めている事だけではない。 そうなれば、姉のみを警戒すればいいというわけでは無いよ・・・。 獣王国のようにならないようにしなければな・・・。 せっかく叔父という立場が、とても大きなモノがあるのだから・・・。」
「・・・御意・・・。」
家臣の男は現帝の暗い部分を垣間見たような気持になり、同意をして下がることにした。
彼もあまり欲を出しすぎる事は危険だと感じ取ったのだった。
そして、共同戦線構築のために準備を進めなければと、思ったのだった。
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