復讐を終えた狼は巣穴でくつろぐ
とうとう東京都が必要以上の外出が出来なくなるようですね。
コロナの影響は大きいです。 これからも投稿を頑張り、少しでも皆様の娯楽になれればと、思っております。
エリザの誘拐事件が決着して数日。
辺境伯領に帰還した軍はいつもと変わらない治安維持と害獣駆除に精を出していた。
今回の事で辺境伯領に喧嘩を売る者はいなくなった。
絶対的な軍事力というよりは、情報収集力に恐怖した。
「これからどうなるかな?」
「どうでしょうか?すでに取引のある方々は、こちらの旗に降る旨を伝えてきています。 彼らも今回の事で取引だけ・・・と、いう事にはならなくなったので、それならばと来たようです。 それでも経済力のある家の殆どが、こちらの旗下に入りましたのでほぼ、獣王国の経済はこちらが握りました。 軍事も他の陣営では、太刀打ちできませんので一人勝ち状態です。」
「こちらはいくつの家が味方になってくれた?」
「全体で48ある家のうちの16家です。」
「はっ?ほぼ三分の一じゃないか!いや、そうじゃない!そんなに来て平気なのか?」
「それは仕方がないと思いますよ?敵対した侯爵陣営の中心4家を処刑台送りにしました。 他にも商家もこちらに差し押さえの物は来なかったとはいえ、そちらも多くが潰えました。 それで貴族も商人もこれ以上ないほどの威武行為になりました。 彼らも誰に喧嘩を売ったかを身に刻み込んだ事でしょう。」
「それでうちの前にあんなに並んでいるのか・・・。」
「御意。」
下を覗くと、館の玄関に多くの貴族や商家の当主や跡取りが、列をなしていた。
しかし、イラついて怒り出す人はいなかった。 自身の軽率な行動で一族郎党を処刑台に立たせないようにするためだ。
マサルは敵対した侯爵はじめ貴族や商家を叩き潰したためだ。
彼らは全員がマサルには会えない。 入れて控室に入れても会う人は担当部署の職員であることが多いからだ。 マサルが会うのは、せいぜい3家ほど。
それも信頼できる情報がない家は、会わないから。 その中で敵対陣営であっても会ったのは、あの騎士伯家の人間だった。 自身の命が奪われるかもしれない上位貴族の中で意見を言った事で面会が叶ったのだが、彼らは舞い上がっていた。
彼らからしたら辺境伯は、高位も高位の貴族だから騎士爵という底辺の貴族が会えることは、ほぼ奇跡に近いものだからだ。
「貴殿の物言いに感銘を受けましてね。 改めて会ってみたいと、思ったからなんですよ。 そしたら、会いに来てくれたので、通したという訳です。」
「それは、ありがとうございます・・・。 ですが、我らには提供できるものはないです・・・。 申し訳ございません。」
「そこは気にしておりません。 ですが、我らに協力をしてくれることはありがたい事です。 よろしく頼みますよ?」
「勿論です!」
こうして、傘下に入りたいという面談は数日に渡って、行われた。
主要48家がさらに2家が加入した。 下位の貴族も30家が加入し、28家が問題ありとして加入を見送られた。
これにより辺境伯陣営というグループが出来上がった。
主要貴族18家と下位の貴族が30家の48家がマサルの傘下に加わった。
「一大勢力になりましたな。」
「そうだね・・・。 やり過ぎた?」
「ですが、貴方様の力を示すことが出来ました。 貴方様の領域を犯した者は、どうなるかを示されました事は良い事です。 軽く見られることは無くなります。」
「そうですね・・・。 多分、王宮から呼び出しはあるね・・・。」
「御意。 それは勿論です。 恐らくですが、使者は向かっていると思います。」
「覚悟はしよう。」
そんな事を話していること自体がフラグだった。
その日の夕方には、王宮からの召喚命令書を携えた使者が現れた。
使者より召喚命令が読み上げられ、マサルが了承の言上を述べると、使者より命令書を受け取り、使者は退室し、マサルは予想通りの招聘に答えるために準備を始めるのであった。
「頑張ろう・・・。」
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