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撃鉄の響く戦場にて  作者: KY
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幕間 呼び集められた女性

大晦日。

今年最後の投稿に間に合って良かったです。

いま、「ガキ使」みながら投稿しております。

大晦日の最後の食事は、何でしょうか? 良かったらコメントお待ちしております。

領主舘の一室に集められた女性陣。


帝国騎士殿

アバロン基地司令・ジョアンナ

傭兵団トールハンマー指令・ユリーダ

同傭兵団副指令・ユリ

医療部隊統括・エリザベル


集められた全員が、なぜ集められたかは分かっていなかった。

比較的年が年長なジョアンナにユリーダが声を掛けた。


「アンナ、何か聞いていないのかい?今回の集まりを。 会議にしては思い当たるものもないしよ?」


「そこは私も分からないわ。 ただ、来る様に言われただけだから・・・。」


「なんだよ。 アンタも知らないのかよ・・・。」


「・・・。 悪かったわね・・・。」


「まっ、まあ、待っていれば良いんでしょうから待ちましょう!」


「ですです!」


「貴公らはわかるが、なぜ我も?それが分からん。」


「・・・。 そこは呼び出した方に聞くほかありません。おつきの方も聞いておられないのですか?」 


「申し訳ございません。 何も。」


「そうですか・・・。」


「待つしかなかろう・・・。」


「そうですね。」「ですです。」


そのまま、待ちの状態で小一時間ほどすると、領主の元に来ていたもう一人の使者の女性獣人さんが入ってきて、彼女らを確認すると、一つ咳ばらいをしたのちに話し出した。


「改めまして。 お集まりいただきありがとうございます。 今回、集まって頂いた理由は今回の救出作戦と帝国側からの交渉によるものです。」


「「「「「!!」」」」」


「驚かれるのも無理もないですが、続けます。 まず帝国側の要求は、姫騎士様御一族の引き渡しと民全員の引き渡し。 そして、実行犯としてのマサル殿の無条件の引き渡しです。 その引き換えに多額の引き渡し金が獣王国に渡される。 というのが、条件です。」


「貴様ら!恩人を売り渡す気か!」


「ふざけないで下さい!」


「あれだけお世話になっておいて、ひどいです!」


ユリーダ、ユリ、エリザは椅子から立ち上がり、叫んだ。

ただ、一人。 ジョアンナだけが立たずにいた。 


「少しは落ち着きなさい。 条件を言っただけでしょう?」


「アンナ!悔しくないのか?!」


「ただの条件を言っただけで国がどう動くとは、言っていないでしょ?座りなさい。 皆も。」


「くっ!」


ユリーダが、悔しそうにしながらも乱暴に椅子に座った。

ユリたちも互いを見合わせたのちに座った。


「ありがとうございます。 続けます。 条件を受けて、ひとまず保留という事にしておりますが、相手側には了承しそうな態度を取っておきました。 そして、王宮としてはあることを決めて貰う為にこちらに来ました。」


「結局は引き渡しじゃないか!ふざけるな!いいk「それで何を決めるんですか?」・・・アンナ!てめぇは!」


「そこを聞かないと、分からないでしょう?それからでも遅くはないわ。」


「くそう!またか!早く言え!」


また乱暴に椅子に座った。

今回は他の二人は静観していたようだ。


「王宮からの条件は・・・。 姫騎士殿を正妻にした皆さん全員のマサル様との結婚です。」


「えっ?」


「はっ?」


「?」✖2


「そうなのか・・・。 我は構わんぞ。」


「姫様、空気を読んでください。」


「我は常々、あの男なら妻になっても良いと言っておったしな。」


使者の女性の発言に姫騎士主従以外はフリーズした。

ジョアンナは呆然としており、ユリーダも固まっている。 他の二人は身じろぎもせずに凍り付いているようだ。 

いち早く再起動したのは、ジョアンナだった。


「我々は領主様を支える手足であって、妻になるとか〇△◇✖・・・。」


「落ち着け!!領主のあいつと番なんて・・・。」ボンっ!


「ユリ姉!落ち着いて!番なんて、そんな番・・・えへへへぇ~♡」クネクネ


「先輩方、落ち着いて下さい!でもでも、番となれば、いつかは私のお腹にも・・・」


四者四様の反応に満足した使者の女性はそのまま話を進めるために持ってきた書類に目を通した。

一方、混乱から復活した4人が、一斉に立ち上がった。


「いくら何でも急すぎるのでは?」「では、いつしますか?」


「いや、そうではなく・・・。」「中途半端で良いんですか」


ここまで言った所でジョアンナは沈黙してしまう。


「そうじゃない!うち等や領主の意志は良いのかって、事だ!」「では、彼に好意はないのですか?」


「それは・・・違わない・・・。」「なら良いですよね?」


これでユリーダ沈黙。


「急ぎすぎるのは、良くないとは思います。」「ですが、貴方はすでに一年は彼の元に居ますよね?」


「それは!部下ですから・・・。」「好意はありますよね?」


ユリ沈黙。


「うーん。 ですが、良いんですか?こんなことをして?」「はい。 意表返しなので。」


「そんな理由で結婚させるはいかがかと・・・。」「王宮としても皆さんが、いつまでも中途半端なのは困るんです。 身の振り方を決めて欲しいので。」「それって、勝手に進めて良い物なんですか?」

「ですが、きっかけがないと進まないでしょ?」「確かにそうですね。 分かりました。」


エリザ同意。


「ご理解いただけたので、進めますね。」


「よろしく頼む!」


「姫様、空気を読んでと申しておりますが?」


「「「「・・・。」」」」


完全に言質を取られ、反論も出来ずに承服した形になった。

元々、好意もある上に上司としても魅力もあった事もあり、余計に断れないものがある。

そして、姫騎士は何の抵抗もなく、受け入れている事が悔しかったというものもあった。 が、番になりたいというのもやはりあった。


「では、女性の方々は番の儀式に賛成という事ですね。 それでは進めますね。」


「よろしく頼む!」


「「「「お願いします・・・。」」」」


こうして、マサルとの結婚が決まった瞬間だった。



 


今年はKYは様々ありました。 親が入院3回。 自分の怪我で数日の出勤停止。 子供の怪我や病気で何度か、夜間救急にお世話になりました。

 来年度は良い年である様に願いたいです。

皆様も良いお年をお迎えください。 KYでした。

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