王宮、受け入れ準備
短め投稿申し訳ない。
勘弁して下さい。
「アバロンから手紙が来ました!」
王宮に響く期待と不安のある報告。
しかし、彼がきなければ、式を執り行っても不満が出てしまうためにこれは避けられなかった。
「して、なんて書いたある?」
「しばしお待ちを。 」
宰相が、ジョアンナからの報告書の様な手紙を一読すると、眉間を指で掴み、考え込んだ。
内容が少し苦慮するものであるらしい。 聞かねば、進まないので聞く。
「何と書いてあったのだ?」
「はっ、副指令の座にあるジョアンナ嬢からの報告では、マサルは宴や披露会の様な物は好まず、貴族が立ち会うような式典も好きではないそうです。 それを行えば、嫌でも貴族という人種と関われなくてはいけなくなるからだそうです。」
「うーん。 一理あるが、それは・・・。 どうしたものか。」
「はい。 しかし、嫌いというのであれば、対応をせねばなりません。 彼が来ない式典は、民の不安を駆り立てます。 トールハンマーと不仲説が、流れるのは今は特に危険です。」
「しかしのう。 貴族共はどうとるか・・・。」
「御意。 彼らの中には、式典や披露会で彼に近づき、関係構築に熱意を持つものも少なくありません。 代表が侯爵殿かと。」
「あやつか・・・。」
先代の弟の子である侯爵は、国が大変な際に兵力を自領地から出さず、自領防衛のみの使用した。
不満もあったが、侯爵という立場もあり、誰も言い出せなかった。
そこにきて、トールハンマーの存在は、彼に大きな興味を持たせた。 絶大な戦闘力を有し、機動性もある高性能戦闘集団であること。 指揮官のいる町は、いまやブランド化する程の高品質の製品と商品があることは、知られていた。 この両方を手に入れるチャンスを今回の式典に持っていた。
その為、侯爵は彼らの参加しない式典開催に際し、熱烈に反対した。
「トールハンマーのマサル殿のいない式典に何の意味がある!可笑しいだろう!そうであろう?皆の衆。」
「そうだそうだ!」
「まず、呼ぶための努力をしておられるのですか?」
式典の準備の会議でも反対意見を派閥の貴族達とのたまいてた。
ひたすらに彼との関係構築を狙って、その目的の為に行動した。 他のアバロンに出た貴族の子供達に手紙を出すようにそれぞれの親に圧力もかけた。 しかし、答えは芳しくなかった。
「使えない者どもだな。 やはり身分が低いから仕方がないか。 やはり高位の者をつけるべきであったのう。」
「そうですな。」
「妙案です。」
派閥内の貴族達は、口々に賛同の言葉をつなげる。
たとえ来たとしても、プライドだけは高い者しかいない中で、アバロンの激務に耐えられないが。
そんなことも棚に上げ、来ないマサルと、努力の足りない王宮側を公然と非難した。
自分らは、『選ばれた者である』という固定概念の名のもとに構築された妄想では、マサルも自身と同じだと、決めつけており、女と酒、金を積めば、どうにでも出来ると思っている。
「高貴なるものが呼ぶのだ、黙ってくればいいものを。 嘆かわしい・・・。」
彼らが、この後でマサルに降りかかる事できれるのだが、まだ誰もしらないのであった。
それぞれの思惑が交錯する中で、マサルの式典参加の為の準備が続くのであった。




