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第26話 軍勢 ― 一万の悪魔 VS 眠そうなピイ

いつも応援ありがとうございます!白石ソラです。

ケイルの最悪なアイデア、それは一万vs一人の模擬戦。存在を否定する羽根剣、本気で試す時です。37.50%、忘却の影がちらり。Xもやってます→ @Sora_no_TENKAI

「最悪なアイデアがあるんだ」ケイルはそう宣言し、私がすでに少し恐れるようになっていた笑顔を浮かべて廊下に現れた。


「あなたの最悪なアイデアって、大抵は面白いものなの? それとも危険なもの?」


「両方だ。いつだって両方さ。コンボみたいなもんさ」


そのアイデアは、二十分後には明らかになったが、単純なものだった。完全な体と一つの翼、そして大して努力せずとも小さなものの存在度を否定する羽根を持った私が、今、一体何ができるのかを本気で試すことだった。


「訓練場に行くぞ」彼は言った。「お前対、俺の軍勢だ」


「一万の悪魔が、私を相手にするの?」


「厳密には、お前とピイと小さなケルベロスを相手にするんだ。だが、お前の二匹のペットは時間の九割を寝て過ごしていることを考慮すれば、実質お前一人だと言っても過言ではないだろうな」


私の肩にいるピイは片目を開け、会話を聞き、再び目を閉じた。努力を要することには一切参加しないと、明確に反対票を投じていた。


訓練場は、天界(てんかい)の中央中庭と同じくらい広大な黒い岩の広がりだったが、雲は一切なく、むき出しの火山岩があるだけだった。そして奥には、無限に続くかのような隊列を組んで、ケイルの全軍勢が整列していた。


「彼らは本気で私を傷つけたりしないよね?」数秒前よりも急に自信がなくなり、私は尋ねた。


「訓練用の力加減でやるさ。痛いだろうが、死にはしない。それに、タリエル」彼は立ち止まり、一瞬真剣な表情になった。「お前ならできると思わなきゃ、こんな提案はしない。お前の羽根を見た。あれがあの埃の粒に何をしたか見たんだ。お前は自分で思っている以上に力を秘めていると思うし、それを本当に確かめる唯一の方法は、プレッシャーの中でそれを機能させることだ」


私は深呼吸をした――まだ本当に呼吸が必要なのか確信は持てなかったが、それでも緊張を和らげるのに役立つ習慣だった――そして頷いた。


最初のグループが前進した。


走るわけでも、戦争の訓練中の悪魔に期待するような叫び声を上げるわけでもなかった。彼らは歩き、整然とした陣形を組み、手には低い炎の槍を持ち、明らかに私の腕力ではなく、実際のプレッシャー下で反応する私の能力を試していた。


私はポケットから羽根を取り出した。


大きなものが近づくときいつもそうなるように、それはすでに熱を帯びていた。そして今回、私はためらうことなくそれを肩へと持っていき、皮膚に沈み込むお馴染みの感覚、整理され、方向づけられた痛み、そしてこれから来る動きのバランスをとる準備ができた背中の翼が整うのを感じた。


羽根は私の手の中で刃に変わった。


「どうやって」と考える必要はなかった。歩くことを学んだ後、関係するすべての筋肉を思い出す必要もなく体が歩き方を知っているように、今は体が知っていた。


最初の悪魔が槍で突っ込んできた。私は避ける代わりに、彼に向かって空を切った――彼に当てるためではなく、槍の先端にある炎を打つために。


炎は消え去った。火が消えたのではない。消滅したのだ。倉庫で埃が消滅したのと全く同じように、まるで最初から存在していなかったかのように。悪魔は立ち止まり、槍を手に持ったまま、心底混乱した様子でその空の先端を見つめていた。


「これは反則だ」彼は不満を漏らしたが、それでも後退した。殴るのではなく否定する武器に対して、明らかに居心地の悪さを感じていた。


さらに二人が前進した。私は刃を回し、その重みと、単に私の動きに反応するのではなく先読みしているかのような感覚を感じながら、一人の槍と、もう一人の盾を否定した。それぞれの否定には、あの同じ低く、どこか悲しげな音が伴っていた。何かが存在しなくなる音だ。


ピイは、ついに本当に目を覚ますほど興味を引かれたのか、私の肩から降り、後ろから近づいてくる二人の悪魔の間まで転がっていき、いつものあの柔らかな輝きを放った。


二人は丸二秒間眠りに落ちた。私が振り返り、背後を気にすることなく次のグループに対処するには十分な時間だった。


足元にいる小さなケルベロスは、非常に複雑な法的手続きのような吠え声を連続で発し、一人の悪魔が戦闘中に訴えられているのかどうかを理解しようとして攻撃をやめたほどだった。それが私にもう一秒の有利を与えた。


私たちは数分間そのようにして進んだ――私が武器を否定し、ピイが一瞬だけ意識を消し飛ばし、小さなケルベロスがお役所仕事のような煩雑さで混乱させる――そしてついに、息を切らし、本当の努力からくる心地よい体の重みを感じながら、私は休憩を求めて手を挙げた。


軍勢は即座に停止した。私がすでに感嘆することを学んでいた規律正しさだった。


訓練場の端から、次第に大きくなる笑顔ですべてを見ていたケイルが、ゆっくりと拍手をした。


「今のは」彼は言った。「俺が期待していたより良かった。はるかにな」


「実際には誰にも触れていないわ」


「触れる必要はない。お前の武器は否定するんだ。それはどんな斬撃よりも恐ろしいことだ、タリエル。自分を傷つける代わりに、自分の攻撃が存在したという証拠をただ消し去る相手に立ち向かうことを想像してみろ」


訓練中ずっと九つの尾を完全に動かさず、訓練場の隅から観察していたラドゥエリエルが、珍しく真剣な表情でゆっくりと近づいてきた。


「誰も怖がらせないように、一つ言ってもいいかしら?」彼女は尋ねた。


「言って」


「その能力――否定すること、記録を消去すること――は稀よ。システム自体がまともに保存しないと決めたかのような時代の、非常に古い物語の中で、私が一度だけ聞いたことがあるほど稀なの」彼女は、まだ私の手にあり、ゆっくりとただの羽根に戻りつつある羽根を見た。「あなたが本当にそれを使う必要がある相手が何なのかは分からない。でも、訓練用の軍勢よりも大きなものになるだろうと、私の中の何かが告げているわ」


訓練場に、これまでとは違う沈黙が降りた。一万の悪魔でさえ破りたくないと思っているような沈黙だった。


「大きいって、どんな風に?」私は小声で尋ねた。


「古い言葉があるの」ラドゥエリエルは、一つの音を慎重に選ぶように、ゆっくりと言った。「忘却。忘れるという行為のことじゃないわ――それはしょっちゅう起こるし、ただのよくある記憶の欠落よ。でも、頭文字が大文字で始まるような、何かの固有名詞としての『忘却』。私は記録の中で、それに対する良い定義を見つけられないの。ただ時折、システム全体に悪寒を感じるだけ。まるで、何か巨大なものが常に底にいて、待っているかのように」


ケイルも真剣な顔つきになった。私がここに到着して以来初めて、恐ろしい官僚に対するコミカルな恐れではなく、もっと深く、もっと古い、本当の恐怖に似たものを彼の中に見た。


「俺もそれを感じたことがある」彼は認めた。「時々、夜に、魔界(まかい)全体でな。まるで何かが、決して入ってこないまま、扉を試しているかのように」


私は手の中の羽根、沈黙して立ち尽くす軍勢、そして頭上で脈打つ赤い空を見つめ、本当の体を手に入れてから初めて感じた。私がこれほどまでに戦って勝ち取ったその存在度は、おそらく、私が想像していたよりもはるかに高く、はるかに暗い階段の最初の段に過ぎないのかもしれないと。


「それなら、私たちは備えるわ」私は、いつもより丁寧に羽根をしまいながら言った。「まだ何に対してかは分からない。でも、私たちは準備する」


`[存在度:36.00% → 37.50%]`


ピイは再び眠たげになって私の肩に戻り、小さなケルベロスは私の足に寄りかかった。まるでその新しい会話の重みを彼女たちでさえ感じているかのように、三つの頭が初めて同時に静まり返っていた。


遠く離れた、魔界(まかい)の赤い地平線には、何も変わった様子は見られなかった。


しかし私は、いかなるパーセンテージからも生じない冷たい確信を持って知っていた。どこかの何かが、私に注意を払う価値があると今しがた気づいたのだということを。


第26話 終 ― 存在度37.50% ― 忘却の最初の影


お読みいただきありがとうございました!

朝と夜、1日2回の加速連載もいよいよ佳境に入ってまいりました。

タリエルのレベル0からの大逆転劇(ざまぁ予定)、ここからさらに熱い展開が待っています。


「毎日更新を楽しみにしている!」「この先が早く読みたい!」という方は、ぜひ【ブックマークに追加】や評価での応援をお願いいたします。

皆様の温かい応援ポイントが、ランキングを駆け上がる命綱になります。次回もお楽しみに!


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