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第24章:死に方の違い

いつも応援ありがとうございます!白石ソラです。

魔界の訓練場、一万の悪魔が整列…その数は見て初めて抽象的じゃないって気づく迫力です。「可愛いぞ、我がロード!」の一言から厳粛な紹介が公式マスコット任命集会にwそしてついに語られる死の瞬間の記憶、笑った魂と怖がった魂の違い…35.20%です。Xもやってます→ @Sora_no_TENKAI



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ケイルの軍の訓練場は、天界の中央広場とは何もかも違っていた。


雲はなかった。黒いひび割れた岩があり、家一軒飲み込めるほど幅の広い水路を溶岩の川が流れ、視界の果てまで伸びる列に、一万の悪魔が並んでいた。


文字通り一万だ。「一万」という数がどれほど抽象的か、俺はその瞬間まで気づいていなかった。肉体、角、コウモリの翼、光る目となって具現化するのを見るまでは。全部整列し、全部が完全な沈黙で、彼らのロードが話すのを待っていた。


ケイルは高く盛り上がった岩の演台に上がった。もはや俺には分かるようになった、本物の性格の一部としての、あのわざとらしいまでの飄々とした仕草で。


「よし」彼の声は、名前も知らない何らかの魔法の増幅で、あの軍全体の上に響いた。「噂はもう聞いただろう。こいつは」――彼は演台の横に立っている俺を指さした。肩にはピイ、足元には行儀よく座る訴訟好きのケルベロスを連れて――「タリエルだ。天使だ。お前らが生まれる前からの親友だ。ああ、翼は一枚だけだ。詮索するな」


全体に重い沈黙が落ちた。一万の目が、俺の存在の隅々までを値踏みしていた。


そして、群衆の中のどこかから、声が叫んだ。


「可愛いぞ、我がロード!」


他の声が賛同し、ざわめきは急速に大きくなり、数秒のうちに、厳粛なはずだった紹介は、一万の悪魔が集団で俺が何らかの形で愛らしいと決めつける熱狂的な集会へと変わった。


ケイルは俺を見て、笑いを堪えようとしていたのが分かった。


「予想とは違ったな」彼は認めた。


「俺もだ」


「魔界へようこそ」彼は演台から降りながら言った。「一万の悪魔の軍ですら、突然お前を公式マスコットに決めることがある場所だ」


残りの午前中は練兵場を歩いて回った。ケイルは将軍や隊長、 rankの高い悪魔を一人二人紹介したが、彼らはやっていたことを全て止めて俺を見る。その好奇心には、驚くべきことに敵意は一切なく――中央広場で見た若い天使たちと同じ種類の純粋な興味だけがあった。大人の嫌悪が反応を支配する前の。


もっと後になって、二人で岩を削って作られたバルコニーの縁に座り、魔界の赤く脈打つ地平線を見ている時に、会話は最初から分かっていた場所にたどり着いた。


「知りたいんだ」ゆっくりと言った。「どうやって。死に方が。お前は全部覚えてるって言っただろ。俺は……俺は何も覚えてない理由を理解する必要がある」


ケイルはしばらく黙っていた。俺と同じ地平線を見つめ、指でバルコニーの縁に落ちていた黒曜石の小石をもてあそびながら。


「一瞬だった」彼はやっと言った。「痛くなかった。少なくとも痛かった記憶はない。完全なパニックの瞬間だけ覚えてる。それから何もなくて、それから浮かんでて、下に残ったものを見下ろしてて、お前も隣で浮かんでた」


「それから?」


「それから笑った」


それは不意を突かれた。


「笑った?」


「その時理にかなってた唯一のことだった。俺たちは死んだばかりで、二人一緒に、最初に起きたことが俺がお前を見てお前が俺を見て二人で狂ったように笑い出すことだった。馬鹿げすぎて他の反応のしようがなかったからな」彼は小さく、悲しく、懐かしそうに微笑んだ。「周りで起きてることが分からなくなるくらい強く笑ったのを覚えてる。笑うこととお前が隣にいることだけ覚えてる。一秒だけ、もしかしたら死ぬのも一緒にいればそんなに悪くないかもしれないと思えた」


「でも引き離された」


「引き離された。そこで」――彼の声はより低く、より真剣になった――「笑うのをやめて叫び始めた。笑いは一緒にいることについてだったからな。離れ離れでは、何も面白くなかった」


目を閉じ、もう一度、その話に合う記憶の糸を探そうとした。何でもいい、匂いでも、音でも、感情の影でも。何も来なかった。


「俺は怖がって死んだ」ゆっくりと言った。言葉は、自分でも知らなかった場所から出てきた。「詳細は覚えてなくても、それは分かる。残った唯一のものだから――情景でも場所でもなく、恐怖だけだ。忘れられることへの、巨大で、具体的な恐怖。消えて、誰も俺が消えたことに気づかないことへの」


ケイルは俺を見た。赤い目が、受けるのが痛いほどの同情で光っていた。


「辻褄が合う」彼は小さく言った。「俺はチートをもらった。権力を持つロード、地位、命令を待つ軍全体。俺が笑って死んだからだ。システムはどうやらそれを報酬を与えるらしい――終わりに多少の喜びを持って立ち向かう魂は価値の高い魂になり、速く処理され、うまく収まる。でもお前は……」彼は唾を飲み込んで止まった。「お前は存在する中で最悪の恐怖を抱えて死んだ。システムはそれをどう扱えばいいか分からなかった。『忘れられる恐怖で死んだ魂』のためのカテゴリーは存在しなかったんだ。だからお前はバグになった。エラーになった。誰も正しく処理する方法を知らなかったものに。誰もその特定の死に方をしたことがなかったからだ」


「俺たちの違いは」俺は言った。「文字通り最後の一秒に笑ったか怖がったかの違いだ」


「そうだ。そしてそれがその後の全てを決めた。俺は一万の兵を持つロードになった。お前は倉庫に隠れた存在度0.01%の幽霊になった」彼は首を振った。古い怒りと深い悲しみが入り混じった顔で。「公平じゃない、タリエル。最初から公平じゃなかった。笑ったことには報酬を与え、怖がったことでお前を消すシステムは良いシステムじゃない。ただ、ある種の痛みは他の痛みより価値があると、勝手に決めたシステムなだけだ」


黙って、それが沈むのを待った。初めて、悲しみや混乱だけでなく、自分自身の怒りが育ち始めるのを感じた――ケイルに向けられたものでも、自分自身に向けられたものでもなく、より大きな、より構造的な、より冷たい何かに向けられたものだ。


「このシステムを理解したい」俺は言った。「なぜこんな風に動くのか。なぜ恐怖は笑いより価値が低いのか。なぜ俺は間違った時に間違ったことを感じただけでエラーになったのか」


ケイルは俺を見た。そして俺が来てから初めて、彼の中に友達だけでなく、ロードだけでなく、もっと本当の味方に近いもの、同じ戦いを戦う覚悟のある誰かを見た。


「なら一緒に突き止めよう」彼は言った。「俺には軍がある。お前には殺しても死なない頑固さがある。一緒なら、このシステム全体に、力ずくでも説明させることができるはずだ」


肩の上のピイは、その会話の重さを感じ取ったかのように軽く身を寄せ、足元のケルベロスは低い鳴き声を上げた。今回は訳を必要とせず理解できた。連帯だった。


外では、魔界の赤い空がゆっくりと脈打ち続けていた。全ての下で鼓動する巨大な心臓のように。そして一生分の記憶を失った中で唯一残った友とそこに座り、俺はようやく、自分が誰なのかだけでなく、なぜ世界がこれほど簡単に俺を忘れることに決めたのかを理解し始めた気がした。


第24章 終了 - 存在度35.20% - 笑うことと怖がることの違い

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