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第19章:決意 ― 魔界への禁じられた降下

いつも応援ありがとうございます!白石ソラです。

魔界の新ロードの噂…もし記録のもう半分だったら無視できない。でも許可なしで天魔境界を越えるのは重罪で自動削除!

ミカに5回も「ダメだ」って言われながら、辿り着いた答えは灰の門。28.40%の決意回です。Xもやってます→ @Sora_no_TENKAI

「ダメだ」ミカが言った。十分もしないうちに五回目だった。「ダメ、ダメ、絶対にダメだ」


「まだ計画を最後まで話してない」


「最後まで聞く必要なんてない。『俺、許可なしで魔界に降りる』から始まる文は、途中で何を言おうと結末は最悪だ」


俺たち三人は倉庫にいた。俺はいつもの箱に座り、ミカは今まで見たことのない苛立ったエネルギーで行き来し、ラドゥエリエルは横になって、一見リラックスしているように見えたが、九本の尻尾がゆっくりと揺れていた。あれが、興味のなさに見せかけた完全な集中だということは、もう学んでいた。


「最後まで聞いてくれ」俺は言った。「考えなしに降りるって話じゃない。確かめなきゃいけないことがあるんだ」


「その確かめなきゃいけないことのために、天界犯罪者になるリスクを背負う価値があるのか? そういうことになるんだぞ、知ってるか? 許可されていない魂が天界と魔界の境界を越えるのは、重罪だ。罰金じゃない、書類じゃない、税金の滞納の列に並ぶみたいな話じゃない。捕まれば自動削除だ」


その言葉は、思った以上に重く響いた。削除。初日からずっと俺の上にあった脅威、あの画面――と表示され、注意力散漫な研修生が間違ったキーを押した、あの日から。


「リスクは分かってる」俺は小さく言った。


「じゃあ、なんでそのリスクを背負う気になるんだ?」


自分の手を見た。もう固い、ちゃんと生命線のある手で、どう答えれば、俺が生きてきたことを知らない相手にも理解できるのか考えながら。


「ミカ、俺は存在し始めてからの数週間、ずっと消えないようにすることだけを考えて生きてきた。ただそれだけだ。消えないこと、忘れられないこと、埃を被ったファイルの中の空のレコードにならないこと。そして、できた。見てくれよ」手を上げ、背中に畳まれた翼を、体全体を、固く、現実のものとして見せた。「俺は存在してる。本当に、今。で、ここまで来て初めて分かった大きなことがある。たぶん深淵の向こう側に、俺が抱えてきた問いとまったく同じ問いの、もう半分を抱えた誰かがいるってことだ。どうやって、それを無視しろっていうんだ?」


ミカは歩くのをやめた。長い間俺を見て、表情がゆっくりと和らいでいき、苛立った怒りが、悲しげな諦めのようなものに変わっていった。


「もう決めたんだな」彼は言った。問いかけではなく。


「もう決めた」


彼は突然、床に座り込んだ。議論を支えきれなくなって脚が折れたみたいに。


「お前がその顔をするのが嫌いなんだ」


「どんな顔?」


「何か大事なことを決めて、知らせるくらいは親切だけど、考えを変えるほどは親切じゃない、っていう顔」


それには良い返事がなかった。なぜなら、彼は正しかったからだ。


ずっと黙ってやり取りを見守っていたラドゥエリエルが、ようやく座った。尻尾を背後で扇のように注意深く整えながら。


「私が手伝う」彼女は、ただそう言った。


ミカは信じられないという顔で彼女を振り向いた。


「お前、犯罪を手伝うのか?」


「真実を見つけるのを手伝うの。システム自体が私にさえ隠してる真実を」彼女は、微塵も罪悪感のない声で訂正した。「彼の登録にある黒塗りの欄を覚えてる? 検閲された単語を。私は文字通りシステムのインターフェースなのよ、ミカ。それなのに見られないものがある。これは普通じゃない。本来のあり方じゃない。もしその答えが、 mortal の匂いがする新しいロードと関係があるなら、私も知る必要がある」


「それは削除されるリスクを背負う理由にはならない」


「十分な理由かどうかは相対的なものよ」ラドゥエリエルは答えた。「私にとっては、四十年間データが流れるのを見て、完全なパターンを一度も理解できなかったことが、どんな計算されたリスクを背負うにも十分な理由になる。彼にとっては――」彼女は尻尾で俺を指した「――もっと単純な問いなんだと思う。彼はただ、自分でも名前を付けられなかった形で、自分が一人じゃないかどうかを知りたいだけ」


俺は黙っていた。なぜなら、彼女は俺自身の頭の中でもうまく整理できていなかったことを、声に出して言ってくれたからだ。


ミカは俺たち二人を交互に見て、諦めが、少しずつ、不本意な受け入れのようなものに変わっていった。


「分かった」彼はようやく言った。「分かった、でも俺が行けるところまでは一緒に行く」


「ミカ、もし境界の近くで捕まったら――」


「リスクは分かってる。登録の仕事で、お前たち二人が持ってない立ち入り禁止区域の地図にアクセスできる。止められないなら、せめて道を見つけるのを手伝わせてくれ」


彼を見た。共鳴やシステムや存在度とは何の関係もない、胸の締め付けを感じながら、ただ静かに確信した。俺には本当に、本物の友達がいるのだと。反対し、喧嘩し、思いとどまらせようとし、それができないと分かったら、それでも隣に現れてくれるタイプの。


「ありがとう」小さく言った。


「まだ礼を言うな。明日までに天界で三人の最重要指名手配にならなかったら、その時に礼を言え」


残りの午後、俺たちはミカが登録局のどこかから持ってきた地図に張り付いていた。細い光で描かれた、天界と魔界の間の公式な境界線――そのほとんどが封鎖され、監視され、正式な許可なしには越えられないものだった。


「ここだ」ミカが地図上の一点、どの賑やかなセクターからも遠い場所を指さした。「灰の門。昔は正式な通路で、古い戦争の時代に使者が使っていた。何世紀も前に無効化されたけど、解体はされず――ただ忘れられただけだ。誰も存在を覚えていないから、守衛もいない」


「どうしてそれを知ってるんだ?」


「登録の仕事ってのは、誰ももう見ない古いものをカタログ化することでもあるんだ。俺は三十年くらい前にこの門をカタログ化した。名前が綺麗だったから覚えてるんだ」


ラドゥエリエルが地図に鼻を近づけ、尻尾を整えた。


「禁書庫で見た記録と一致するわ。忘れられたルート。無効化された門が、システムにすぐ気づかれずに越えられる唯一の方法だというのは筋が通ってる」


「すぐに、ということは、やがては気づかれるということか」俺は繰り返した。


「ここの全ては、やがて全てに気づくのよ」ラドゥエリエルは、和らげようともせずに言った。「問題は、気づかれるかどうかじゃない。気づかれるまでどれくらい時間があるか、その時間で何を発見できるかよ」


俺は地図上の一点を見た。細く古い文字で書かれた名前、灰の門。


夜、出発する前に、最後にもう一度丸い窓まで行った。


溶岩の鏡が、いつもより強く輝いていた。まるで、俺が行動に移す前から決意を感じ取ったかのように。赤い髪のシルエットがそこにいた。立ったまま、こちらを見ていた。いつものちらりと見るような視線ではなく、もっと固定的で、もっと存在感のある注意で。


手を上げた。向こうもすぐに、ためらうことなく手を上げて返した。


「そっちに行く」小さく言った。深淵越しに聞こえないことは分かっていたが、それでも言わずにはいられなかった。「誰なのかは分からない。でも、突き止める」


シルエットはもうしばらくじっと立っていた。そしてゆっくりと、自分の胸に手を当てた。何かを確認するように、あるいは約束するように、あるいはただ遠くで、世界が再び変わろうとしているのを感じているだけのように。


ポケットから羽根を取り出し、掌の中で馴染みのある温もりを感じて、いつもより丁寧にしまい直した。


肩の上のピイが身じろぎして、首筋に小さな頭を擦り寄せるほどに目を覚ました。小さな仕草を、俺は支持だと解釈することにした。


「準備はいい?」ラドゥエリエルが尋ねた。すでに立ち上がり、九本の尻尾が一つの方向に揃い、倉庫の奥へ、忘れられた回廊を通り、天界自体が監視することを忘れた門へと続く道を指していた。


「いいえ」俺は認めた。「でも、それでも行く」


「それが、大抵、何か大きなことに対して正直に準備ができていると言える唯一の形よ」彼女は答えて、歩き始めた。


ミカは俺の一歩後ろにいて、手が一秒だけ俺の肩に置かれ、軽く握られた。


「戻って来い」彼はただそう言った。飾られた頼みでも、演説でもなく。ただそれだけ。


「戻って来る」


そして俺たち三人は――俺、まるで何も大きなことが起ころうとしていないかのようにまた眠り始めたピイ、リスクを背負う価値があると決めた者の確信を持って先導するラドゥエリエル――どんどん暗く、静かに、忘れられていく回廊を、誰ももう覚えていない門へと向かって進んでいった。


第19章 終了 - 存在度28.40% - 決意、灰の門へ

お読みいただきありがとうございました!

天界のシステム、そしてタリエルに宿る「バグ」の謎が少しずつ見え隠れしてきました。

彼は果たして、この理不尽な世界の天井をどこまで突き破れるのか……。


「続きが気になる!」「タリエル頑張れ!」と思ってくださった方は、ぜひ【ブックマーク追加】や評価(ポイント)での応援をよろしくお願いいたします。

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