第14章:登録失敗 ― 上級天使たちの沈黙
いつも応援ありがとうございます!白石ソラです。
0.01%の時はじかれた登録、1.88%になった今なら通るかも…ミカの「持続的異常の確認」で再挑戦です!
でも種族欄に浮かんだのは【■■■■■■■■】の黒い四角、上役4人が集まって「評議会」まで出てくる事態に…。Xもやってます→ @Sora_no_TENKAI
行列と税金と灰色の区画の話をした後、一晩中、ある問いが頭の中で鳴り続けていた。ミカが眠り、ピイが膝で小さく鼾をかいている間ずっと。
俺には、どこにも公式な居場所がなかった。
税金も払わない、受付番号もない、記録もない。隙間だった。隙間でいるのも、しばらくは楽だったかもしれない。でも俺はもう、心のどこかで決めていた。永遠をずっと、それだけで過ごしたくはないと。
朝、まだ少し眠そうな顔と、まだ物の持ち方を覚えている途中の手のまま、ミカに言った。
「もう一回、登録を試したい」
ミカは食べていた焦げ雲を喉に詰まらせかけた。
「また?お前が現れたときにもう試しただろ。うまくいかなかった」
「分かってる。でもあの時、俺は0.01%だった。今は1.88%。顔もある。手もある。誰も消せない名前もある。今ならもしかしたら違うかもしれない」
ミカはしばらく俺を見つめ、ゆっくり噛みながら、これからどれだけ面倒なことになるか計算しているような顔をした。
「予約を取らなきゃいけない。でも登録課の予約は普通の予約と違う。番号を持ってる奴しか相手にしないんだ。お前は登録がないから番号もない。ちょっと循環した問題なんだよな」
「それを突破する方法はないのか」
ミカはため息をついた。答えを聞く前からもう分かっていたみたいに。
「ある。俺が『持続的異常の確認』って申請書にサインする。これは事前の番号が要らない。なぜなら、技術的にお前はシステムの中の『人』じゃなくて『問題』だからだ。屈辱的だけど、通る」
「頼む」
「本当にいいのか?前に登録しようとしたとき、あれ、良い結末じゃなかっただろ」
覚えていた。ぼんやりと、痛みに言葉がつく前の痛みの記憶みたいに。点滅する画面。職員の沈黙。「後で確認します」という、一度も後にならなかった言葉。
「いい」
ミカはその場でプランシェットにサインした。天界の書類がいつもそうするみたいに、何もないところから現れたプランシェットに。そして俺たちは登録課へ向かった。
登録課は第7区の他の場所と違っていた。もっと白くて、もっと静かだった。ここの行列はもっと整然としていて、もっとゆっくりで、窓口の向こうで働く天使たちの目つきは、書類に判を押す者というより、運命を決める者のそれに近かった。
待合室には、硬すぎて座り心地の悪い雲の椅子に座った、別の案件が待っていた。女性、というか、かつてそう呼ばれていた何か。体はほぼ完成しているのに、片手だけが、接触の悪い電球みたいに、存在するのとしないのとの間でずっと点滅していた。
「ここ、初めて?」
自分の手から目を離さずに聞いてきた。
「二回目です」
答えた。「一回目は数に入らなかったので」
彼女は笑った。疲れた笑い方だった。もうこの白くて静かな部屋から、何も良いことを期待していない者の笑い方で。
「あたしは五回目。毎回、同じ欄で止まるの。名前じゃない。存在度でもない。『起源の紐帯』って呼ばれるものなの。記入しようとするたびに止まって、偉い人が呼ばれて、また待てって言われる」
「どれくらい待ってるんですか」
「世紀を超えてから数えるのやめた」
隣でミカが黙り込み、俺の袖の端を軽く引っ張った。それ以上聞くな、悪化するだけだ、という意味だと分かった。
緊張しすぎて時間がちゃんと数えられなかっただけで、実際には短かったはずの待ち時間の後、俺たちは呼ばれた。
登録室は小さく、丸く、中央に光の台座があって、そこに文章が浮かんでいた。記入されるのを待って。
職員は中年に見える禿げた天使で、本当は目が要らないはずの存在なのに、習慣なのか気取りなのか、眼鏡をかけていた。
「名前」
顔も上げずに言った。
「タリエル」
彼が打ち込む。光の台座が確認した。
【名前:タリエル — 固定】
「よし。これは少なくとも手間がかからない」
彼は目を上げて、俺を上から下まで見た。商品を査定するような目で。「現在の存在度は」
「1.88%です」
確認して、また打ち込んだ。
【存在度:1.88% — 確認済み】
「出身は」
「よく分かりません。死んで、ここで目が覚めました」
「それはシステムがもう知っている。俺が聞いてるのは魂の出身だ。現世、東方カテゴリー、西方カテゴリー、中間カテゴリー……」
「現世、だと思います」
彼が打ち込む。画面が、普段より少し長く、白紙のままだった。
【出身:現世 — 確認済み、留保付き】
「留保、ですか?」
聞いた。
「確認システムのものだ。今は無視していい」
彼は咳払いして、要らないはずの眼鏡を直し、次の言葉を、一日に千回も繰り返して重さを考えなくなった者の口調で言った。「種族」
それが、俺が覚悟していた部分だった。前回うまくいかなかった部分。
光の台座が光り、処理し、一瞬だけ——本当に一瞬だけ——何かが形になろうとするのが見えた。言葉のようなもの。形のようなもの。文字になりきれない文字の質感。
それから、画面にはこう表示された。
【種族:■■■■■■■■】
職員は画面を見た。もう一度見た。眼鏡を外し、ローブの袖で拭き、またかけて、もう一度見た。まるで問題が視力の問題であって、存在の問題ではないかのように。
「これは……初めて見る」
半分独り言のように呟いた。
「見たことがないんですか?」
「空白は見たことがある。一般的なエラーも見たことがある。でも……これは見たことがない」
彼は黒い四角い塊が浮かんでいる場所を指さした。本来は言葉があるべき場所。「これは……検閲されてるみたいだ。答えは存在するのに、誰かが『お前には見せない』と決めたみたいな」
まだ数日しか持っていない背筋を、持つべきではない寒気が走った。
「それは、まずいことですか?」
「分からない。これは上に報告しなければならない」
彼が空中で何かの印を押すと、数秒のうちに別の天使が部屋に入ってきた。階級が上の天使だった。磨かれた光輪と、もう何にも追われて走ったことがないという歩き方で、すぐに分かった。
彼は画面を見た。眉をひそめた。別の者を呼んだ。
さらに、別の者も。
数分のうちに、四人の異なる階級の天使が同じ黒い四角の浮遊する欄を見つめ、俺には聞き取れないほど小さな声で互いに囁き合っていた。心配の形だけが伝わってきた。
それまで一番口数の少なかった一人が、画面にもう少し近づいて、黒い四角に目を細めた。細かすぎて読めない文字を読もうとするみたいに。
「これに似たパターン、前に見たことがある」
他の者というより、自分自身に向かって呟いた。
「どこでだ」
一番階級の高い者が、わざとらしく平静を装いながら、素早く振り向いた。
「はっきり覚えていない。ずいぶん前だ。今の配属になる前の話だ」
彼は首を振った。記憶を、出てくるべきでなかった場所に押し戻そうとするみたいに。「きっと偶然だろう」
誰も、それが偶然だとは思っていないようだった。でも、誰もそれを声に出しては言わなかった。
四人は顔を見合わせた。俺にも分かる種類の見合わせ方だった。古い問題が長すぎる間、喉の奥に押し込まれ続けて、今さら誰も掘り返したくない、という時の見合わせ方。
「手続きを再開しよう」
最も階級が高い者が、ようやく言った。「ただし時間がかかる。古い手続き、相互確認、場合によっては評議会への照会も必要だ」
俺の胸が、さっきとは違う種類の冷たさで凍った。
「評議会?」
繰り返した。「あの白いドームですか」
天使は俺を見た。素早く、制御された、でも隠しきれない驚きで。
「それをどこで知った」
「遠くから見ました。友達が教えてくれたんです」
「そうか。なら、これが小さな話ではないと分かるな」
彼は手の仕草で画面を閉じた。黒い四角が消えて、その日俺が期待していたどんな答えも一緒に持っていってしまった。「当面、お前の登録は保留のままだ。公式に認められてもいないし、公式に否定されてもいない。自分の区画に戻って、通知を待て」
「どれくらいかかりますか」
彼はもう背を向けて、扉に向かって歩いていた。振り返らずに答えた。
「分からない。記録にある最後の類似案件は二百年かかった。そして、今もまだ保留のままだ」
扉が閉まった。残りの三人もすぐに出ていった。それぞれ、礼儀正しすぎて偶然とは思えない仕方で、俺の目を避けながら。
残ったのは最初の職員だけで、俺が入ってきたときよりずっと自信なさそうな顔をしていた。
「よし」
彼は、直す必要もない書類を直しながら言った。「今日はこれで全部だ。何かしらの通知が、いずれ届くだろう。たぶん」
ミカと一緒に部屋を出た。ミカはずっと外で待っていて、残りの焦げ雲を、緊張すると速くなる噛み方で食べていた。
「どうだった?」
聞かれた。
「種族の欄がまた検閲された。四人の上役が呼ばれた。評議会の名前が出た。それから、待てって言われた」
ミカは噛むのをやめた。
「待てって、どれくらい」
「前の似たケースで二百年」
「……冗談だろ」
「冗談だったらよかった」
倉庫に戻る道は静かだった。昨日とは違う種類の静けさで、名前のつけようがない重さを運びながら。
着いたとき、ピイはもう起きていて、いつもの箱の上に座って、扉のほうを見ていた。まるで、俺が話す前から、もう何かが変わったことを知っていたみたいに。
隣に座った。ピイは寄りかかってきた。温かくて、金色で、そのとき不意に体全体を震わせた。小さく、速い震え。それと同時に、すぐ後ろの空中で、半秒だけ、金色の静電気が震えた——いつものあの細い尻尾だった——そして、本当に見えたのか確信が持てないくらい速く消えた。
三度目だった。
「お前も、今の感じたんだろ」
小さく聞いた。答えを本当には期待せずに。
ピイは光った。不確かに、質問が光輪一つの手に負えないほど大きいときのやり方で。
倉庫の天井を見つめながら、言葉のあるべき場所に浮かんでいた黒い四角のことを考えた。「検閲」というものが、誰も正式に書く勇気のない答えの一種なのだということを考えた。
自分より大きな何かが背後にあると感じたのは、これが初めてじゃなかった。嵐の鳥よりも大きい何か。存在税よりも大きい何か。遠くで一人輝く白いドームよりも、もっと大きい何か。
ただ、システム自体が俺に同意したように感じたのは、これが初めてだった。
待合室にいたあの女性のことを考えた。「起源の紐帯」という欄に一世紀以上も閉じ込められ、同じ挑戦を繰り返し、「確認します」に包まれた同じ沈黙を受け取り続けている彼女のことを。あの白くて静かな区画の隅々に、同じ種類の待機に囚われた者が、他にどれだけいるんだろうと考えた。それぞれが自分だけの黒い四角を、自分だけの答えのない問いを抱えて。
もしかしたら、俺はシステム唯一のバグじゃないのかもしれない。たぶん、一番頑固なだけか、一番最近のだけか、一番うるさいだけか。そう思えば少しは慰めになるはずなのに、むしろもっと落ち着かなくなった。痛みが自分だけのものじゃないと知っても、痛みそのものが軽くなるわけじゃない。ただ、孤独じゃなくなるだけだ。
夜、いつもの窓へ行った。奈落の向こうで溶岩の鏡が光り、赤い髪の影がいつものようにそこにいて、俺が手を上げるより先に、こちらを見ていた。
今回は、俺が何か仕草をする前に、彼のほうが先に首をわずかに傾けた。言葉なしで「どうした?」と聞くみたいに。
それでもいつも通り手を上げた。彼も手を上げ返した。
でも一瞬、ほんの一瞬、二つの世界のどこかで、何かが今まさに俺の存在に気づき、そしてそれを少しも気に入っていない——そんな気がした。
第14章 終 - 存在度2.05% - 種族:黒い四角
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タリエルの「存在確率」を巡る戦いは、ここからさらに奇妙な展開を見せていきます。
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