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このおっぱいで勇者は無理でしょ  作者: りむ


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30/33

#30 胸の使い方⑦

教会の奥、人目を忍ぶ告解室のさらに奥にある小部屋。

そこは、聖なる静寂と、むせ返るような女の熱が混ざり合う、異質な空間だった。

シャリーは、私の手を自分の胸元に深く沈ませたまま、蕩けるような声で語り始めた。


「いい? ルリ。誘惑っていうのは、単に肌を見せることじゃないわ。相手に見せてもらっているという錯覚を抱かせ、主導権を握らせているようで、実はその首輪をあなたが握っているのよ」

「……」

「この重みは、ただそこにあるだけでは単なる肉の塊。でも、あなたの呼吸ひとつ、視線の落とし方ひとつで、男を窒息させる檻になるの」


シャリーは私の手を取り、自分の柔らかな膨らみの上を滑らせる。

シスターの禁欲的な修道服の下で、確かに脈動する熱。


「例えば、こうして少し前傾姿勢になるだけで、布地が張る。男はね、その限界が見たい生き物なの。見せるんじゃないの。見えそうだと、思わせるのよ」


シャリーは私の指を導き、彼女の胸の起伏をなぞらせる。


「まずは重力の見せ方。わざとらしく押し付けるのは二流よ。会話の途中で、ふっと疲れを見せて、机にこの重みを預ける……あるいは、屈み込んだ瞬間に、服の隙間からこぼれそうな危うさを演出する。男はね、見えているものより“今にも溢れ出しそうなもの”に弱いの」

「ひっ、あ……」


実演される指先の動きに、私の背筋が跳ねる。


「次は、視線の誘導と声の湿度。あなたのその長い黒髪を、わざと彼の前でかき上げる。露わになった首筋を、熱っぽく、潤んだ瞳で見つめながら……吐息を混ぜて名前を呼ぶ。それだけで、相手の脳内はあなたのことで一杯になるわ」


シャリーは動揺する私の背後に音もなく回り込むと、そのしなやかな腕を私の腰に回した。逃げ場を塞ぐように、彼女の豊かな胸が私の背中に押し当てられる。


「言葉で説明するより、身体に刻む方が早いわね。……『毒』が回る感覚を、教え込んであげる」


シャリーの指先が、チュニックとブラジャーを冷酷なほど鮮やかな手つきで解き放つ。

パツパツに張っていた布地が失われて、抑え込まれていた圧倒的な質量の双丘が、解放を喜ぶようにぷるんと跳ねた。


「っ、あ……。全部、脱がせるなんて……」

「当然でしょう。見て、ルリ。あなたのここは、もうこんなに熱を持って、助けを求めているわ」


シャリーは容赦なく、私の淡い桜色の先端を指先で挟み込み、クリクリと転がした。


「ひぅっ、あぁ……っ!」

雷に打たれたような衝撃が背骨を駆け抜け、腰が不自然に反り上がる。


「殿方と対峙したとき、あなたのこのボリュームを目の当たりにすれば、彼らの理性は一瞬で消し飛ぶわ。……そして、必ずこうして手を伸ばしてくる」


シャリーは弄る手を止めず、もう片方の手で私の顎を強引に上に向かせた。

指先が、私の敏感な先端をキュッと強く捻りあげる。


「あっ、はぁ……っ、だめ、そんな……っ!」

「そう、その拒絶に見せかけた誘いよ。瞳を潤ませて、震える手で相手の大きな手を、あなたのその柔らかな肉に、自分から押し当てるの。……『いけません』と口では言いながら、指の隙間から肉が溢れるほどに深く」


シャリーの導きに従い、差し出された手を自分の胸に重ねた。

自分の指よりもずっと太く感じるシャリーの指が、その膨らみに深く沈み込み、形を歪ませる。


「……こう、ですか……? シャリーさん……っ。恥ずかしい……のに、なんだか、もっと……」

「ふふ、身体は正直ね?」


シャリーは私を支えたまま、空いた手で胸元から小さな紫色の小瓶を取り出した。


「本当は自分に使うためのものだけど……。あまりに素直な身体を見せられると、少しだけ足してあげたくなってしまうわ」

「そ、それ……なんですか……っ」

「《夢見の雫》。ほんの一滴で、感覚を十倍に跳ね上げる最高級の媚薬よ。貴族の寝室では、これ一滴が領土ひとつ分の価値を持つこともあるの」


彼女は小瓶の栓を抜くと、甘く、どこか腐敗した果実のような香りが空間に広がった。

シャリーはその雫を自分の指先に垂らし、そのまま私の唇をなぞった。


「っ、ん……!」

舌先に触れた瞬間、喉の奥が焼けるように熱くなる。


効果は劇的だった。

ぼんやりしていた感覚が、一気に鋭敏な飢えへと変貌する。


シャリーの舌先が、私の鎖骨を這い上がり、耳元を湿らせる。

私はもう、立っていられなかった。


それでも、シャリーの舌先は、さらに執拗に熱りきった先端を責め立てる。


「……っ、あ、はぁ……っ! シャリー、さん……、これ、変……変な感じ、がする……」

「……自分でするのと、全然……違う……っ。自分じゃ、こんな……こんなに、頭が真っ白に、なるなんて……!」


シャリーの指先が、私がずっと持て余していた「重み」を、丁寧かつ大胆に解きほぐしていく。

自分では触れたことのない、甘美で鋭い刺激。

種の保存本能が、彼女の熟練の手技によって一気に奔流となって溢れ出した。


「はぁ、っ……あ、……シャリー、さん……っ。もっと、……なにか、して……っ」

「そう、もっとねだりなさい。身体の使い方を覚える第一歩は、自分の欲に正直になることよ」


シャリーの指が、震える私の太ももをなぞり、下着の薄い布を押し除け熱を帯びた秘所へと辿り着く。

指先が触れた瞬間、自分でも引くほどに溢れていた蜜が、彼女の指を温かく迎え入れてしまう。


「あっ、待って……ここは、教会……っ」

「そうね。だからこそ、誰にも邪魔されない聖域なのよ」

「っ!?」

「ふふ、口では拒んでも、身体はこんなに助けを求めているわ」


次の瞬間、容赦なく一本の指が中へと差し込まれた。

声にならない悲鳴が喉の奥で詰まる。異物感、そしてそれを上回る圧倒的な充足感。

シャリーの指は、中で不慣れな私を優しく、かつ執拗に探り始めた。

内側の柔らかい壁を指の腹でゆっくりとなぞり、一番敏感な場所を確信犯的に押し上げる。


「ひ、あ、ぁああ……っ!」


逃げ場のない快楽が、身体の芯から突き上げてくる。

胸をシャリーの片手で強く揉みしだかれ、下からは彼女の指が、私の理性を一欠片ずつ削り取っていく。

リズムが速まり、指が抜き差しされるたびに、じゅぶじゅぶと淫らな音が教会の静寂を汚した。


「ほら、もっと力を抜いて」


シャリーの指が、中で鍵を開けるように力強く蠢いた瞬間。

私の視界は真っ白に染まり、全身が弓なりに反り返った。

激しい痙攣が指先まで走り、喉から絞り出されたのは、獣のような、あるいは壊れた楽器のような掠れた絶頂の叫びだった。


「ぁ、あ、っ……はぁ、はぁ……っ!」


ドクドクと脈打つ内側の感覚が、シャリーの指を通して伝わっているのがわかる。

私は彼女に抱きかかえられたまま、失禁寸前の解放感の中で、ただ激しく呼吸を繰り返すことしかできなかった。


入ってきた指が、私の今まで誰にも触れさせたことのない場所を容赦なく蹂躙する。

きつく閉じていた身体の奥が、熱い異物にこじ開けられる。

初めての感覚に恐怖し、脚を閉じようとするけれど、シャリーの強い力に押さえつけられて動かせない。


「あ、あんっ、シャリーさッ、そこ、だめ、っ!!」


異物感は、すぐに言葉では形容しがたい熱い快楽へと変貌した。

指が中で動くたび、背骨を直接撫で回されるような、ゾクゾクとする波が脳に伝わる。

恥ずかしさで狂いそうになるのに、身体はもっと、もっとと熱を求めて収縮してしまう。


「声を出して。ここには女神様と私しかいないわ。溜め込んだ熱を、すべて吐き出しなさい」

「はうッ……あっ、ああっ、あああーーーッ!!」


声にならない悲鳴が上がる。 視界が白く弾け、全身が痙攣した。

未経験の私の身体が、あまりに濃厚な快感に限界を迎え、あっけなく絶頂へと突き落とされた。


「……信じられない。貴女、こんなに……敏感だったのね」


シャリーは濡れた指をすっと抜くと、ハンカチでそれを拭う。

私はもう、恥ずかしさで顔を上げてシャリーの目を見ることすらできない。


教会の静寂の中に、私の乱れた呼吸と、肌が擦れる生々しい音だけが響く。

足の力が完全に抜け、崩れ落ちそうになるのを、シャリーが優しく支えていた。


「……ふふ、いい声。毒が抜けて、綺麗な顔になったわね」

シャリーは満足げに、私の濡れた首筋を指でなぞった。


私は、涙に濡れた瞳で、ただ呆然と天井を見つめることしかできなかった。

私の“初めて”は、神聖な教会の奥で、毒を持つシスターによって甘美に奪い去られたのだ。


「ルリ、今の感覚。貴女が受けたその激しい快感を、今度は貴女が……相手に与えることを意識して。貴女のその豊かな胸の奥に、男を狂わせる甘い罠があることを、身体で覚えなさい」


シャリーの言葉が、乱れた呼吸の中に滑り込んでくる。

今の私には、この恐ろしい快楽の感覚しか頭に残っていなかった。

教会の冷たい空気の中で、私だけがぐっしょりと汗をかき、激しく肩で息をしていた。

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