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「スキル????」  作者: 古来 冷翠
2.魔法学院編
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14.授業

朝ご飯が終わり、他の人たちも着替え終わり、あとは教室に向かうだけだ。


「じゃあ、しゅっぱーつ!」


イソクを先頭に、私たちは廊下に出る。

リゼは毒属性の授業を受けるらしく、紫色のマントを着けている。クウはオレンジ色、つまり戦闘の授業だ。イソクは水色のマント、よって水属性の授業だ。まあ、水色と言っても青に近いけれど。


「ここが、服を借りるところねー」


イソクが案内してくれる。

右手側を見ると、木の棚があり、

カラフルなマントが並んでいる。ネクタイもあるっぽい。

その横にはまた木の棚があり、黒の服が大量に並んでいる。

さらにその横には、浴衣が並んでいる。

その横には着終わった服を入れられるような籠が置いてある。洗濯係でもいるのだろうか。


「ここの渡り廊下を通って…」


最初にレンさんと一緒に通ったところと違った。

窓から見える外は明るく、美しい庭、という感じだった。


「ここを抜けると、教室の並ぶところ。えーっとね、4階に座学、毒、闇属性の教室、3階に火、風属性、戦闘の教室、2階に水、土、光属性の教室。1階は職員室ね」


おぅ…わからん。地図ください。


「どういう並び?」


リゼが問う。


「校庭を使うところは、下の方の階。細かいところはじゃんけん大会」


クウが答えてくれた。

じゃ、じゃんけん大会?なかなかユニークだ。


「まあいいや。えーっと、最初に魔法陣があって、次に闇属性の教室。その次が、毒属性で、最後に座学の教室。更に奥には図書館があるの。2階から4階までらせん階段でつながってる。あ、そういえば、これ」


イソクが指さしているのは、階段だ。


「これ、1階までらせん階段でつながってるんだ。魔法陣でも移動できるけど、これ使ってもいいよ!」


そして…とイソクは言葉をつないだ。


「3階は、手前から火属性、戦闘、風属性の教室。2階は手前から光属性、水属性、土属性。1階はいろんな先生の職員室がいい感じに並んでる。だけど、あんまり行く機会はないかな」


「イソクは結構呼ばれたよね」


「あー……座学で赤点取りすぎて…」


座学、難しいのか。

なんで最初の授業で選んだんだろう。

今更後悔している私だった。


「それはどうでもよくて!あと言う事あるかなぁ…」


「そこに王城があるんだけど、王城から50m分、校庭があるんだ。だからかなり広い」


へぇ、豆知識みたい。面白い。


「じゃあ、別れよっか。私たちは階段降りるから」


「うん。またね」


リゼが答えていた。



しばらく歩き、魔法陣前を通り過ぎると、教室が立ち並んでいた。教室の扉の前にあるプレートを見ていく。


「あ、毒属性。じゃあアミ、またね」


「うん。頑張ろ」


ひとりになっちゃった。

まあ、黙々と歩きますか。


と言っても教室はすぐそこだった。


「失礼します…」


前の扉から入ったから、教室の全貌が見て取れた。

前には大きなホワイトボード、教壇がある。

そして、前5列ほどは机が平坦に並んでいて、それから後ろは階段状に5列ほど並んでいた。横は10列ほどだ。


「席って…」


「自由だよ。アミさん」


後ろから、優しい声がした。

思わず振り向くが、振り向く前から声の主はわかっていた。


「アレイスさん…?」


アレイスさんは、昨日と同じ格好で、しかし杖を持ってやってきた。


「座学の担当は僕でさ。いやぁ、人手不足もそろそろ限界だよねぇ…」


なんか、昨日のイメージと違う、明るい感じだ。軽い。


「さ、座って。授業を始めるよ」


私は急いで席を探す。

すると、一番角の席が空いていた。

こういうところが一番落ち着くんだ。

というわけで私はそこに座る。


『前、見えるか?』


タウの場合は見えないかもしれないけどさ。

身長低いって話だし。でも私は見えるし。


『大丈夫。見えてる』


『そうか』


チャイムが鳴り響いた。


「はい。起立」


アレイスさんの号令で、みんなが立つ。

私もそれにならって立った。


「礼。着席」


いるか?この動作。

すっごく時間の無駄な気がするんだけど。

まあ、やるってことはなんか意味があるのだろう。気持ちを切り替えるとか?


「今日は、第3回の授業をするね。第3回は、この国の地図を覚えてもらう」


なにかと地図を見るのは初めてだから楽しみかも。


「これ、現物ね。貴重だから触らないように」


ホワイトボードに大きな地図を貼った。

後ろの席からでも見えるくらいの。


「はい、ここの真ん中。これが王城」


アレイスは、どこからか取り出した棒で地図を指す。

指した先を見ると、白く、丸っぽいところだった。たしかに、上から見たらそんな感じかも。


「そして、そのまわりがここ、魔法学院。王城を守る役割もあったらしいけど、今はあんまり関係ないかな」


主にあなたのせいで、と言いたくなったのは私だけだろうか。


『おーい、これ楽しいか?』


『楽しいよ?結構』


『わかり合えないタイプだな…』


ほんと、そうだ。


「西側には海があって、昔国境を作るのに苦労したんだって。ほんと、海の中で工事なんて大変だよね」


たしかに大変そう。まだ話は続く。


「南側と東側は森に覆われてる。北側は、これが特徴。立ち入り禁止区域」


それってたしか…。


「魔王が作ったとか言われてるけど、まあここらへんの話は明日やるから放置ね。魔王城があるのも北のほう。あとは…うん。自分で見てたしかめて見なよ。地図はまだ貴重だし、自分たちで作ってみな」


そこからも、いろいろな場所の解説があったが、まああんまり私には関係なかった。

聞き流していた。

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