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「スキル????」  作者: 古来 冷翠
2.魔法学院編
13/130

13.出会い

扉が開かれた。

入ってきたのは、明るい感じの子。オレンジ色の髪に黄色の目が特徴的だ。それと、すっごくかわいい子。薄い紫色のさらさらな髪の毛が後ろで1つに軽く結われていて、黄色の目をしている。


「あれ、レンさんじゃん。いらっしゃいー。どうしたの?」

オレンジの子のほうが話しかける。


「君たちは…?」


薄紫の子のほうが私たちのほうを向いて言う。


「はじめまして。リゼです」


「アミです」


とりあえず軽く礼をしておく。


「こんにちは。私はクウ。で、こっちは…」


オレンジの子のほうを向く。

すると元気に手を挙げて


「はーい!ボクはイソク。よろしくねー!」


というか、声の感じからして…


「ふたりとも男の子…?」


そういうことか。


『おい、そういうこと聞くと怒られるぞ』


誰にだろう。まあ、無視でいいでしょう。


「そうだけど?」


「そっかぁ。よろしく」


気まずくならないといいけど。


「じゃあ、僕は帰るね。また明日、迎えに来るよ」


「いや、ボクが案内するよ!レンさんは来なくていいよ〜」


おぉ、助かる…のか…?



レンさんは出ていき、私たちは向き合う。


「じゃあ、当番表とか、割り当てとか考えないとね…」


クウはそう言って、奥の方から紙を出してきた。


「これが今の当番。そんで、ちょっといじって…」


クウは羽ペンを取り出し、書き足した。


「うん。ふたりとも、料理できるよね?」


あっ、リゼは…。


「私は料理できないんだよね〜。だからさ、アミが2日料理するよ。代わりになんか仕事する」


よし。解決した。よかった。


「なるほどね…じゃあ、毎朝服でも取ってきてもらおうか。明日案内するね」


クウは、優しく微笑みながら言った。


「さて、もう夜も近いし、夕食にして、寝ようか」


私も全面的に賛成しようと思う。




見慣れない天井だ。

しかも、二段ベットの上…。

いつもの宿なわけがない。

ということは、他の場所…。

あっ、そうだ!

私は魔法学院に来たのだった。

ここは、そこの寮。

見慣れないのも納得という感じだ。


「朝…っぽいね」


カーテンの奥の窓から、光が薄っすらと漏れてきている。


「朝食の当番は私だっけ」


昨日話し合った結果、

私が朝食を作り、

クウさんが昼食…弁当も含めて、だ。

そして、イソクさんが夕食。

リゼは毎朝、制服を取りに行く係だ。


というわけで、私は朝食を作ろうと二段ベットから降りる。

パジャマ代わりの浴衣を少し直し、キッチンへ向かう。


「さぁ、作りますかー」


材料は、元からあったものを使っている。

自然と、メニューの数は少なくなる。




10分後。

完成したのは、焼いただけのパンと、軽いスープ、そしてハンバーグだ。

量は少ないため、きっと食べきれると思う。


「あら、おはよう」


一番最初にこちらに向かってきたのは、クウさんだった。


「おはようございます…」


つい敬語になってしまうが、いつも通りだ。


「別に敬語じゃなくていいのにねぇ…。まあ、いいや。朝食終わった?昼食作っていい?」


「あ、どうぞどうぞ」


私はそそくさと離れ、他の人たちを起こしに行く。きっと、時間帯的に大丈夫なはずだ。

まず、起こしなれているかもしれないリゼから。


「リゼー。朝だよー」


リゼは私の寝ていた下で寝ている。


「もうちょっと寝る…」


このちょっとは信用しちゃいけない気がする。


「いいわけないでしょ?はい、起きるよー」


私は、無理やり布団を剥ぎ、体を揺らす。


「うぅ……やだぁ…」


やだぁじゃなくて。

起きてくれ。私の制服が来ない。


「はい、働いてねー」


頑張って無理やり連行した。

扉の前まで連れていくと、リゼは自分で歩いていった。

よし、任務完了。次は…。


「イソクさーん、起きてー」


イソクも、下の階で寝ていた。

起こしやすくて助かる。


「ん…?あ、そうだった…。よし、起きるかぁ」


イソクは、一度背伸びをし、さっと起きた。

うちのふたりにも見習ってほしいね。



「アミー、制服どこ置けばいい?」


リゼの声だ。帰ってきたようだ。


私は、さっとリゼの前に行く。


「ちょうだい!着てくる!」


人前で着替えたくはないため、私は浴室のほうに行き、着替える。




5分後。

なんとなく着れた。


『タウー、どう思う?』


3秒ほど待ったが、返事がない。

寝てるな。こいつ。

それならいいや。


「リゼー、どう?」


私は、リゼのいるところに走る。


「え、かわいい!天使かよぉ…」


めっちゃ褒められてる。

なんか気恥ずかしい。


今の私は、黒シャツに黒のショートパンツ、黒のスパッツを着ている。これだけだったら喪服って感じが大きいが、マントを着けたら違和感は減った。

マントは、受ける教科ごとに色が決まっている。基本一日に1教科しか受けないため、それで問題ないらしい。

今日は座学を受ける予定なため、藍色のマントだ。

うん。全体的に暗い。

創立者に文句を言いたいくらいに暗い。

髪飾りがまだアクセントになってくれている。よかった。

ネクタイもあるらしいが、慣れるまでは無しでもいいだろう。


「昼食できたよー。朝ご飯食べよー」


クウの大きな声が聞こえた。

朝ご飯の時間だ。

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