↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に召喚依頼の適当言う者   作者: 超究明蝶助
62/68

王都−60

マスタは1人テンションを上げてスラムの通りの真ん中に移動すると、手を翳し空間操作のスキルで見えない壁を通りいっぱいに広げた。

「な、何をされるんです?」

通りの真ん中に立ち手をかざすマスタが奇妙に見え、サロンドが質問するがマスタはそれには答えず視線を一度向けてから通りに戻し、見えない壁をそのまま前に移動させた。

「ガガガガ、ズズズズズ、」

ゴミや瓦礫が音を立てて押し出され寄せられて行く。

どんどん積み上がりつつ、20m程先まで押し進めた所でそれが止まる。

通りを塞ぐように広がり高さも通りの向こうが見えないくらいに山になっていた。

「「「「「「……………」」」」」」

見ていたものはみんな絶句し、口を開けたまま固まっている者までいる。

それにも気が付かずスタスタと瓦礫の山に歩み寄ったマスタは、もう一度手を翳し空間操作スキルの無限倉庫へと収納した。

ふっと塊が消えたそこには広くなった通りが出来上がっていて…

「「「「え、ええ〜………」」」」

「さすがマスタ様〜」

「そ、そうですね…」

何人かを除いてまともに感想の言葉も出てこないのだった。


「よし、ここまで片付いた所にはもう少しまともな排水路を作れば良さそうだな」

「マスタ様〜でも、汚れはまだ酷くて手を着いてはちょっと…」

ダイアナが顔を顰めつつ、通りに手を着いての魔法使用に抵抗を訴えた。

「その為に・・これがあるだろ」

マスタは心の中でBlue catなrobotを想像しながら無限倉庫から取り出したのは、ワンドだった。

「あ〜なるほど。でもいつの間に3人分も?」

「買い出しの時にな。頭の中で順番に工程を想像してたら俺も気になってさ」

「さすがです〜、ありがとうございます」

「お借りします」

(ただこの後のことを考えると、汚れはするんだけどね全身が…)

ワンドを2人に渡して、マスタは通りの端の石畳が途切れ土になっている所に移動して土魔法を発動させ、元の世界にあったUの字の溝を再現してい片付いた通りと同じ長さになるまで伸ばして行く。

「マスタ様。同じ物を反対側にもでしたよね?」

「そうそう。傾斜を付けるのと蓋を乗せる段差もやってみてくれる?今はある程度真似てみてもらえれば良いから」

ダイアナはマスタの造った溝を観察して、通りの反対側へ歩いて行く。

それを見送ったマスタは溝の両端に大きな溜め桝を造り、メルトに声をかけた。

「水のみで汚れが落ちるか試して見てくれるか?」

「分かりました。やってみます」

メルトが水魔法で石畳の上の汚れを飛ばしていくと、綺麗な石が顔を出していく。

「見ているだけでも気持ちがいいな〜。でも…隙間の砂も綺麗に掻き出してるからな…」

「マスタ様。砂に関しては我々で直ぐに手配してなんとかいたします」

後ろで呆然と綺麗になっていく様を見つめていた大人達が、マスタの呟きを聞き自分達で出来る事を見つけ、話し合い始めたのでそこは任せる事にした。


「こっちの溝終わりました〜。見てもらえますか〜?」

ダイアナがワンドを振って呼んでいたので、そちらに歩いて行き出来栄えを見てみた。

「ん〜どれどれ、勾配も深さも段差も良いね。溜桝も良く見てるよ、さすがだ」

「ありがとうございます、へへっ。ワンドのおかげか魔力の減りも少ない気がします」

ダイアナはワンドをあちこち眺めながらニコニコ顔で言っていた。

(こっそり属性石に魔力注いだのは言わないでおこう)

その後マスタの無限倉庫から石の瓦礫を取り出して、ダイアナと2人で土魔法で蓋を作っていく。

見本となる蓋を数個ずつ作ったところで、休憩する事にしてみんなに声をかけ子供達の所に行こうとなったのだが…

「メルトさん濡れ濡れじゃないですか」

(ダイアナ…その言い回しはどうなんだ?)









評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。