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異世界に召喚依頼の適当言う者   作者: 超究明蝶助
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王都ー59

マスタは王妃やサロンド達に、今後子供達にやらせてみてはどうかと思った仕事の内容を書き纏めた紙を見せ、意見や協力を求めた。

内容としては、スラムの地図と並行して街の地図や店の大まかな情報を集める。店の情報とは各ギルドの場所や宿泊、飲食、各種販売店、工房の場所の事である。

集まった情報を確認後、街壁から入って来る者を相手に求められている店の紹介、案内で追加の報酬を得る。紹介してもらう店からは追加でお薦めして欲しいことや宣伝したい内容を聞いて集客に応じて報酬をもらう。

客と店の両方からもらう事で少額ずつで済むと予想出来る事。

内容を読んでいた者達が、一通り読み終えたところでマスタが少し付け加えた。

「それから今後、屋台やその他の店も増やす予定でいる。何も持たない人達の為に考えた仕事だけど、真似も出来るし横取りも考えられる。そんな想定で何か良い案があればと思って」

「ほう…そこまではもう見越しているんですね。確かに真似や横取りはすぐ出て来そうですね、相手が子供達ならば尚更に」

王妃やサロンドなど子供達に感情移入した者達は、容易に想像出来たようで顔を微かに顰め考え込んでいた。

「では、商業ギルドで認可証か許可証でも発行して、子供達に持たせては如何でしょうか?商売として認められているとなれば、客も店も安心ですしギルドを通せば金銭トラブルも減るでしょう」

商業ギルドの職員が専門分野とばかりに意見を出してくれた。

「そこまでやってギルドに利益が出るかな?」

マスタの疑問にも直ぐに答えが返って来た。

「もちろん。それに前から何度か試みようとしていたギルド加盟の店に証を掲げて商売をしてもらう構想を、これを機に進めれば加入者も増えると確信してます。大抵の人は安心と信用に寄ってくるものですから」

(良い笑顔だな〜。でも腹黒さがチラつく気がするのは…まあ商売だしな)

「わかった。その辺りは任せようと思う。他の人はどうだろう?」

「良いのではないでしょうか」

「良いと思いますわ」

「じゃあ子供達も呼んで説明しようか」


子供達と一緒にネッカとシャーリにも一通り説明して、横で首を傾げる子供達には後でゆっくり教えてもらう事を頼んでおいた。

そして…

「「え〜」」

「めんどくさい」

子供達に読み書き計算を教える事を伝えたあとの反応である。

「自分の名前も書けるようになるわよ」

「ほんと〜?」

「お金の計算出来ないと誤魔化されて少なくされても気付けないかもよ」

「そんなの駄目〜!」

メルトとダイアナの言葉で徐々にやる気がでてきたので

「今日は自分の名前書けるようになったら美味いもん食わしてやるぞ」

と、マスタが言うと

「「やった〜」」

「しょうがねえな〜」

「に、肉串〜」

(目の前に人参ぶら下げるようで嫌だけど、ここが肝心だしな)

その後も暫く子供達の食べたい物コールが続く中マスタはこの後の事に考えを巡らせていた。



さっそく自分の名前を書きたいと言い出した子供達に教えようとしたところで、この後やる事の時間が無くなってしまう事を思い出して、貴族の婦人達やネッカとシャーリに任せる事にしてスラムの入り口へと続く通りに戻ってきた。

「先ずこの辺りの土地の所有権はどうなっているのかを聞いておきたい」

マスタの問いにサロンドが答えた。

「調べたところスラム一帯は所有者がいない事がわかりました」

「いない?そんなことがあるのか?」

「昔は娼館や闇市、飲み屋などあったのですが犯罪の温床になり、何度かの抗争に巻き込まれてほぼ全ての家が放棄されて、そこに何年もかけて徐々に孤児や浮浪者が集まり現在のスラムになっています」

それを聞いたマスタは1人テンションを上げ宣言した。

「そうか!よし!それならやるか大掃除!」







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