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異世界に召喚依頼の適当言う者   作者: 超究明蝶助
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王都ー47

4人が休憩している場所に向かって来ている相手をよく見ると、四つ足歩きの状態で高さが2メートルはある、狼に似た魔物の様だ。

身振りでマスタが魔物の頭を正面から押さえ付けると表現して伝えると、ダイアナが手振りで足元を崩すと表現して、メルトとドイルは両脇に回って攻撃すると身振りで返して来た。

マスタが頷きメルト達が横に離れて行く。

少し近づいた位置で灰色の狼が歩を止めて、身を屈めた。

飛び出す様に灰色の狼がマスタの方に走り出す。

同じタイミングで、マスタがダイアナに目配せで合図を送りダイアナの土魔法が発動する。

灰色の狼は魔法の発動に気付いたのか、走り寄りながらも大きく跳び上がる動きを見せた。

しかしマスタが発動させていた見えない壁に頭が当たり

「ゴフッ」

と呻き地面に出来た窪みに落ちた。

頭と前足を窪みに落とす事に成功し、見えない壁でそのまま頭を押さえ付ける。

必死に踏ん張る灰色の狼だが、既に見える位置まで近づいて来ていたメルトとドイルが、左右からほぼ同時に首に目掛けて剣を振り下ろす。

ドイルが振り下ろした大剣は炎を纏っていたので、あれが先程言っていた今迄使ってきた技なのだろう。

剣が首に入った時にゴツンという様な音がしたので、骨まで届いているかもしれない。

メルトの剣はとても速く、振り下ろしたと見えた時には同じ軌道で斬り上げていた。

もしかしたらメルトの技にも風魔法が使われているのだろうか。

灰色の狼の動きが完全に止まっとのを見て、押さえ付けをそのままにマスタは近づいて行く。

(ここでやったか?って出来るってすげえな。全然気が抜け無い)

「倒したか確認できる?」

「間違いありません、見えない壁を解いてもらえば分かります」

マスタが言われた通り解除すると、ズトンと狼の頭がズレた。

「ほぼ皮一枚だったか。それにしても大きいな、こんなのがウヨウヨいるのか?大変だな冒険者って」

「いねえよ!コイツは変異種って奴だろうな。俺は初めて見たぜ」

「私も初めて見ました。黒狼の変異種でしょうね」

解体は時間が掛かるので魔石だけ取り出し、後はギルドに持って行ってやってもらう事にした。

取り出した魔石は緑色で拳くらいの大きさがあった。

「今回はなかなかの成果だったな!」

「ドイルは普段どうしてるんだ?俺じゃなきゃ運ぶのはきつくないか?」

「いつもは高価な部位を優先して袋に入れて持ってくんだよ。余裕があれば食える肉を持ってくけど」

「肉の収集はパーティーで手分けしたりして、運ぶ手段を用意してからですね」

「なるほどな、荷車通れないだろうしな」

灰色の大狼は無限倉庫にしまったので、荷物が増える訳では無いのだがギルドの精算等に時間が掛かりそうなので、今日はここで切り上げとなった。

「だけど、この辺に出る魔物としちゃヤバイ奴だったんじゃねえか?」

ドイルはソロで活動する事が多い様なので、1人で対処するとなったらかなりキツそうだ。

「この辺はまだ初心者も来る可能性のある場所ですからね。変異種の報告は聞いていないのですが…」

王都の周辺で冒険者をやっていたメルトがそう言った事で、初心者達の被害が無いといいなと思うマスタだった。

「私達の食事の匂いに釣られて来たのかもしれませんね」

ダイアナの言葉にみんなが賛成だと笑いながら帰路についた。






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