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異世界に召喚依頼の適当言う者   作者: 超究明蝶助
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王都−22

リフィの店の裏口側から敷地を出て裏の通りに出て来た。

少し離れた位置に馬車が止まっていたので、近付いて御者席に座っていた男に話かけると、どうやらデッツに雇われた貸し馬車だったらしく、事情を説明し手間代を渡す事で話をつけ連れてきた。

貸し馬車の御者は全く事情は知らないので待っていてもらい、店の中でリフィから話を聞く事に。

「ありがとうございました」

「いいさ。2人の知り合いみたいだしな」

「リフィ大丈夫?」

「リフィさん怪我は無いですか?」

「ありがとう2人共」

喜び合っている3人を見ていたマスタだったが、リフィの色の白い手首が赤くなっているのに気がついた。

「ああ。掴まれて赤くなってるね。ちょっと見せて…(回復)…これで大丈夫」

「すみません回復ま…!あ、い、今…」

リフィが魔力も詠唱も無い回復に気が付きマスタを驚きで見つめる。

「その事はまた後で。先ずは今回の件の説明を聞きたい」

メルトとダイアナが頷いて、それを見たリフィが店内にある椅子を3人に薦め、座るのを待って自分も腰を下ろしてから話を始めた。

「分かりました。…以前からデッツ様には贔屓にして戴いていたのですが、一月前にご来店されている時に丁度仕入れの品が直前に高騰して手に入らなくなる事がありまして。そこに居合わせたデッツ様から立て替えの申し出があり、お借りしたのですが何故か金額が10倍になっていて今日になって直ぐに返せと言われてしまい、無理なら身柄を預かると先程の状況に」

「うん。やっぱり詐欺だな」

「真っ黒ですね」

「リフィはおっとりで優し過ぎるのよ」

(そういう人だから周りが助けてあげたくなるんだろうな)

「今回の件は一旦預かるから心配いらないよ。結果は後日報告に来るから、お店は続けて下さい」

「ですけれど」

「そうそう。さっきの回復の件は内緒でお願いしますね」

マスタは話を逸らすと立ち上がり出口に向かった。

「はい。分かりました」

リフィも話は終わりということを理解して立ち上がり見送りに行く。

「それじゃあまた来ます」

「本当にありがとうございました」

お礼を言いながら頭を下げるリフィの仕草に、柔らかく暖かい印象が更に強く見え、同時にどこかメルトと似た雰囲気も感じて不思議だった。


今日はもう買い物を切り上げる事になり、自分達の馬車に乗り王城へと戻っていた。

デッツとドイルは貸し馬車に放り込み、御者に後をついてくるよう話をつけた。

城壁の門に着き衛兵に事情を説明したところ、そこの隊長が後ろの馬車に乗り込み一緒に行ってくれる事に。

王城に着くと騎士への説明はメルトと隊長がしてくれると言うので任せ、引き継ぎが済んだ隊長は戻る貸し馬車に便乗して帰って行った。

デッツとドイルは一旦牢に入れる事になったと聞き、やけに話が早いと思ったら引き継いだのは召喚の間にいた背中で押し倒された若い騎士だったらしく、あの後ドベデス王からマスタに絡んだ者は厳罰対象になると言われていたらしい。

(絡んだだけで厳罰ってどうなんだ)

とは思ったものの、あいつらは良いかと気にしない事にした。

マスタ達は部屋に戻り、これからどう説明するかと相談した結果、先ずはメルトとダイアナに説明を任せて欲しいと言われ結局2人に頼む事にした。

(上手く話が進むと良いけど。兄の子爵辺りが怒鳴り込んできたりするかな?)

ただ待っていてもやる事も無いので、ソファに腰掛け覚えたばかりのサイバーデSHOPを開きマッタリとお風呂用品を選んでいた。

(めちゃくちゃ有り難いスキルだけど、掌だと小さくて見づらい)

暫くまったりと地球産の商品を眺めていると通路側の扉からこちらに何人か近づいて来る音が微かに聞こえた。

そこにノックの音がしたので「どうぞ」と声をかけると扉を開けて入って来たダイアナとメルトに続いて、身なりの良いというかドレスの女性が2人入って来た。

(何だか嫌な予感がするな…)



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