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僕は異人です  作者: シノユウ
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海探索

楓達は海底を歩いている。

それは楓が皆の身体の周りに薄い空気の層を作ったためである。

これは元気が有り余っているライやネイからの反感を買ったが息が出来ないの一言で黙らせた。


「なんか海底を歩くって変な気分ね」

「そうですね。聞いたこともありませんしなんか楓さんと一緒にいると新しいことを沢山経験できて楽しいです。」


先頭を歩く楓のピッタリ後ろに付いて歩いているセリアとアエルがそんな会話をしている。


「ライ。」

「ああ、わかってるぞ。」


楓とライの短い会話。

浅瀬ではそんなに強い魔獣が居らず楓の魔力の大きさにビビって逃げていた魔獣がほとんどだったが、深くに来ると話は別になる。

いつか行ったダンジョン「ホール」のように深くに来ると魔素濃度が高くなり強い魔獣が育つ。

元々は雑魚で浅瀬に住んで特に害の無いタイガースネークという虎の模様をした蛇も餌を求めて深くに行き、そこ環境に慣れ住み始めて子孫を残していくと徐々に毒を持ち始めその毒性は強く、牙も大きくなりさらに鋭利になり、身体は十センチ程だった者が五メートル程まで大きくなり、温厚だったのが見たものをなんでも食べようとする。

そして今回楓とライが感じ取ったのはその類の魔獣。


「強い魔力を持ってるな。しかもこれは雷属性...やばいよね?」

「うん」

「みんな!構えて!」


楓のその一言で全員戦闘態勢になる。

ピリピリと張り詰めた空気がその場を覆い尽くす。


「きた...。」


それは元々ダイヤモンドよりも硬いと言われているオリハルコンと同じ硬さと言われている肌で身を固めた魚通称「オリハルコンもどき」

その肌はオリハルコンもどきが死んだ瞬間にただの皮となるため何にも活用ができない。

しかも肉にはどんな料理をしても抜けない毒入り。

そして最後に気性が荒いという。

そしてここは魔素濃度の高い深海。

この地域ではこいつがボスらしく身体はとても巨大。

約二十メートル。

ただでかいそして厄介そんな魔獣。


「でかすぎない?」

「は、はい大きすぎますわ...。」


ここは深海のため日光が通らない。

そのため楓がライトを使って辺りを照らしくてこそいたが、ここの闇はそんなに簡単にははれない。

そのため一寸先は闇とまではいかないが、先はあまり見えない。

そんな状況では大きさを目視するのができない。

しかも魔力だけではどんな魔獣か分からないため逃げることができない(冒険者として)。


「戦うしかないよね?」

「そ、そ、その通りだと思います楓様。」

「楓さんガンバっす。」


フウは落ち着きがなくネイはやる気がない。


「ちょっと!ネイやる気出してよ!」

「嫌っすよ。こいつこの楓さんの槍効かないっぽいっすから。」

「それ理由になってないよね!?」

「いやー私は楓さんがくれたこの槍を使いたいんすよ。」

「何その気まぐれ!?困るよー。」

「私も同感だからやんねー。楓任せた。」

「ライまで!?」


オリハルコンもどきと戦える力を持つ二人に任され楓はとても引きつった笑顔を浮かべている。


「こいつ持って帰ってリーンさんに売りつけてやる!」


そうやけくそになり叫んだ楓はその後ゴツゴツとした岩場を壊す程の勢いで飛び上がる。

その勢いのまま己の拳をオリハルコンもどきにめりこませ.......ようとした。

しかしそれは失敗に終わるのは皆が分かっていること。


「い、い、い、い、いてぇぇぇぇ!痛い痛い痛い!」


楓の拳からドクドクと大量の血が出てくる。

オリハルコンもどきはなんか痒いな程度のダメージと言えないダメージを受けているだけ。


「これ確実に骨折れてるよ!こいつ無傷だし!」


自分の動かない拳を見ながら泣き言を言う。

何故かそれを見て微笑んでいる六人を見て楓が驚愕の表情をする。


「《ヒール》」


拳を治し手を開いたり閉じたりしている楓を見て六人は爆笑している。

そして楓の驚愕の表情。


「どうするよこいつ...。」


楓が考えているうちにオリハルコンもどきがアエル達への攻撃もとい捕食をしようとする。


「させるかぁ!《シールド》!」


オリハルコンもどきは目に見えない壁に向かって何度何度攻撃を繰り返す。


「その隙に...《身体強化!パワーブースト!パワーブースト!パワーブースト!》なんか詠唱が赤いドラゴンを宿した左手に装着されてるガントレットみたいなやつを使う主人公みたいとかは気にしないで!」


謎の事をいいながら楓は身体強化する。

そしてそのまま硬い肌を無理矢理握り...。


「うらぁぁぁぁ!」


そのまま引き裂いた。

辺りはオリハルコンもどきの血が飛び散り楓も返り血で赤く濡れる。

そのままオリハルコンもどきは動かなくなった。


「ただの力技が一番強いなんて...。」

「うん、なんか楓お疲れ様...。」

「なんでセリア僕を労ってくれているのに引き気味なの!?」


そんな楓の力技に引き気味でも労うセリアの優しさがでた一言ではあったが、それがかえって楓の心に最後の一撃を与えた。


「もうやだよぉ...。」


そんな落ち込み気味な楓をネイとライが海底を引きずってさらに奥へと進む。

楓君の力技に引き気味のセリアと楓君自分的には結構好きです。

ちなみにこの時楓君は返り血で真っ赤です。

想像してみてください。

そんなところでいつものおねだりをしようと思います。

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