修復
生活を脅かす存在が消え次は街の修復にかからなければいけない。
「僕は街の修復に行ってくるよ。」
街の修復だけで済んだのが今回の不幸中の幸いだ。
衛兵の指導により街の住民が全て避難出来たのだ。
「《フライ》」
空を飛び街に向かう。
それは先程も見たが悲惨な光景だった。
火の手が上がり街のシンボルの時計塔は倒れている。
「この規模の修復しようとなるとなかなか魔力を使うな...。」
進化した力を得たとはいえ、流石の楓にも魔力の限界はある。
破壊神の力を使い、冥界の扉まで開いた。
その力の消費は激しい。
「あの力使ってみるか。」
あの力。
すなわち楓の髪色そして瞳の色が変わり力が溢れ出てくる形態。
「ふぅー。」
息をゆっくり吐き、ゆっくり吸う。
すると徐々に楓の髪色が黒から白に変わった。
瞳の色も黒から赤に変わった。
「《メイク》」
街が光だした。
辺りから人々が街が光出したことに対しての驚きの声があがる。
火は消え、崩れた壁や屋根が徐々に戻っていく。
そして、時計塔は途中で折れて倒れ崩れていたが、瓦礫が空を浮遊し家に帰るかのように元の場所に戻り今までのそれとなんら変わらないものになった。
「これでよし。」
楓がそう言葉を発した瞬間街が輝くのやめ、そしてその代わりに街灯がつき始め、=またあの綺麗な街に戻った。
「この件はまた今度王様に話そう。今は屋敷の方が心配だ。ていうか屋敷は無くなっているのか...。」
また飛び始める。
屋敷跡には皆が話し合いながら、この場所に建っていた屋敷の当主の紅葉楓を待った。
楓が地面に脚をつけると、皆それに気づき、楓の方に寄る。
「楓さん、街は元通りになりましたか?」
「うん。ちゃんと戻したよ。」
アエルに尋ねられそれに答える。
「失礼致します。旦那様屋敷は燃え、無くなってしまいました。またお建てになるおつもりですか?」
「もちろんです。しかし、皆さんのものなどはなくなってしまった。なので、僕が皆さんに力を分けて、皆で好きなように屋敷を作りましょう。」
「承知いたしました。」
パンっと楓が手を叩き皆の注目を集める。
「これから屋敷を元に戻します。しかし、僕の力だけでは僕の知る屋敷だけしか作れません。なので、皆さんの力を借り新たな屋敷を作りたいと思います。今から僕が皆さんに力を分けるのでそれで、皆で屋敷を作りましょう!」
「おお!」や「やった!」などの声が聞こえる。
「《エンチャント メイク》」
場にいる全員の身体が白いオーラに包まれる。
「暖かい。」
セリアがそう言った。
それは楓が皆に抱いている気持ちの表れである。
「《メイク》!」
楓が大きな声でそう唱えた。
すると屋敷の大きさくらいの光が現れ、それが消えると屋敷が現れた。
「凄いですわ...。」
ルーンが呆気に取られたかのようにそう呟く。
「大体は僕が作りました。これから皆さんの部屋などを飾って行きましょう!」
楓はこの屋敷に初めて来た時に一応全ての部屋を見て回った。
それにより元の屋敷を作ることが出来た。
「魔法の使い方が分からない方は今から僕が教えます。今一番重要なのは創造力です。思い浮かべてください。自分が作りたいものを。それを思い浮かべながら《メイク》と唱えます。するとそれは現実のものとなります。では試しに木の棒を作ってみましょう。」
皆目をとじ強く木の棒をイメージする。
あちこちで《メイク》と唱える声が聞こえた。
驚く声。
感激する声。
喜ぶ声などが聞こえた。
「皆さん出来ましたか?魔力は僕のを元にしているので、皆さんはお気遣いなく魔法をじゃんじゃん使ってください。では屋敷をみんなで作るぞ!」
「おおー!」そう声がそろった。
皆まずは自分の部屋の場所に行った。
それは楓も同様である。
扉を開く。
そこには今までとなんら変わらない部屋があった。
それもそのはず楓がこの屋敷の形を作った以上楓が一番知っている場所は一番最新のものになる。
ただそれだけだ。
「落ち着くな。でも皆の作業が進んでいるか見に行かなくちゃ。」
まずは隣のアエルの部屋。
「入るよアエル。」
「はい。どうぞ。」
なかは女の子らしい可愛い部屋だった。
「うん。うまく言っているようだね。」
「はい。」
「じゃあ僕は次の部屋に。」
次はフウの部屋。
「お、フウもうまくいってるね。」
「はい。一応神ですから神の力をうまくつかえたんだと思います。でも、他の神の力を使えるなんて無い事なのに体験させてもらってそっちの方が少し感動的です。」
「そうだね。そういえば僕はイレギュラーだったね。」
このように楓は皆の部屋をまわり、皆と話し、屋敷を完成させた。
最近とても暑いですね。
皆さんは休憩をしっかりとっていますか?
自分は休憩をとりすぎて、勉強を怠っています。
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