嫉妬&独り占め
楓とネイがキスをしてから二人の接し方が少し変化したのか他の四人(ライはそんな事に気づかないので)が何かを察した。
「楓さん!ネイさんと何かあったんですか?」
まずはアエル。
「楓!ネイと何かあったの?何かあったのなら言ってほしい。」
その次にセリア。
「楓さん。わたくしに何も隠さないでくださいまし・・・。」
続いてルーン。
「楓様。私は不安です・・・。」
最後にフウ。
楓はこの四人から責められ、自室の壁まで追いやられた。
「いや、別に何かあったってわけじゃ・・・あったけど。」
「「「「!?」」」」
楓がボソッと言った一言を四人は聞き逃さず見てわかるぐらいに驚く。
「分かったよ、話すよ、ネイが。」
楓は逃げるように四人の間を抜けネイの部屋に走っていき、ネイを担いで自室に連れていった。
その際にネイは「なにするんすか!」と抵抗していたが楓はそのまま連れていった。
「み、皆さんお揃いでなにしてるんすか?」
ネイが話しかけた瞬間に楓は部屋をでて扉を閉めてリビングに向かった。
リビングには一人で剣を振り回しているライがいた。
「ライ、家の中では剣を使っちゃダメ。」
「悪い悪い。」
そう言うとライは雷で出来た剣を消した。
「他の皆は?」
「んーとね取り込み中。」
「そっか。」
ライはそう言い楓の隣に座り楓の肩で昼寝をし始めた。
その時の楓の部屋で起こっていた事。
「ネイさん説明してください!」
アエルの問いに対してネイは頬をかき扉の方を向く。
そのネイの左腕を満面の笑みのセリアが掴む。
「さあ、ネイ喋って貰おうか?」
「・・・ はい・・・。」
ネイは逃げれないことが分かり抵抗をやめる。
そして覚悟を決めたような顔で四人の顔を見ながら息を思いっきり吸った。
「楓さんとディープなキスをしたんすよ!」
してやった感をしているネイの顔。
そして意味が分からないことを言われたら四人は目を白黒させている。
そして時間差で理解する。
「「「「えぇぇぇぇ!?」」」」
下の階では四人が声を揃えて驚いたのが聞こえており、そろそろかと楓はライを起こし立ち上がる。
「ライ、精霊神界に連れてって。」
「ん、いいぞ。」
ライは楓の背中に飛びつき精霊界にテレポートした。
「なんでここ?」
「ライ今日一人でリビングにいたでしょ?」
「うん。」
「まあ他の五人は取り込み中って言った通りだよ。」
「あ、そっか。楓が何かやらかしたのか。」
「んーまあそういうことだね。」
ライは楓の短い説明で納得し、自分のベッドに転がる。
楓は椅子を作りそこに座る。
そして目の前の風景が一瞬にして自室に変わる。
「楓様逃げようとしましたね?」
楓はテレポートしたのだ。
楓の肩に手を置いているフウがテレポートさせたようだ。
「あ、皆ご機嫌いかが?」
「聞くまでもないですよね?」
「そうだよ楓。」
「ひどいですわ。」
アエル、セリア、ルーンが続けて言う。
楓は観念し目を閉じ正座をした。
そして説教というかネイへの嫉妬というかそんな言葉を浴びされた。
ある程度が終わり楓は目を開け四人の目を見る。
皆目にはたくさんの涙をためて楓を見ている。
「ねえ、そんな目でみないでよ・・・。」
沈黙。
今の楓には一番苦しい時間。
「皆は平等を求めてるの?」
何も言わずに四人が縦に首を振る。
「一人にしたなら自分にもってこと?」
また首を縦に振る。
「で、どうして欲しいの?」
「それは、わかりますよね楓さん?」
「わかんないな言葉にしてもらわないと。」
楓は悪戯っぽく相手からして欲しい事を聞きだす。
それは何かわかっているが。
「き、キスを・・・。」
「ん?なんて?」
「ディープなキスをして欲しいんです!」
あまりの勢いに楓は驚いたがアエルが目を閉じ真っ赤な顔で楓の顔の方向を向いている。
「もうわかったよ。」
まずは唇を軽くあて、一度離す。
そしてまた当てるとアエルの方から舌を入れてきて楓も舌を絡み合わせる。
そして離す。
「満足した?」
うんうんと何度も首を縦に振る。
そしていつもこういうことをした後状況を冷静に判断できるようになるので、恥ずかしさで顔が真っ赤だったものを更に赤くさせて部屋を飛び出した。
「楓、私も・・・。」
「え、セリアは前やったでしょ?」
「「「!?」」」
ルーンとフウはセリアが楓とキスをした事があったことに対しての驚き、セリアはその事をここで出された事に対しての驚いた。
「でも、あれは触れる程度だったし・・・。」
「わかったよ。」
楓はセリアの肩に手を置きセリアの唇に自分の唇を合わせた。
するといきなりセリアは舌を楓の舌に絡ませクチュっという音をたてながらキスをした。
「満足・・・う!」
恥ずかしさでセリアは楓の溝内を思いっきり殴り部屋を飛び出した。
痛さに転げる楓の唇を奪うようにしてルーンはキスをし舌を絡ませた。
「いきなりだなルーンは。」
「す、すみませんわ・・・。」
「まあいいよ。」
「ありがとうございます・・・。」
転がっていた楓にキスをしたルーンは屈んでいたためゆっくりと立ち上がりノロノロと歩き出した。
「ルーン?」
「少しゆっくりと休みますわ。」
楓に背を向けたままルーンはリビングの方に歩き出した。
「楓様、私が最後ですね。」
「そだね。」
「これは私が独占してもいいということでいいのでしょうか?」
「んーいいんじゃない?」
「ではお言葉に甘えまして。」
んっと楓に目を閉じて顔をフウは向けてきた。
楓も少しは慣れたのかゆっくりと唇を軽く触れるようにし、一度離してもう一度唇を触れる。
そして舌をいれ、絡ませる。
他の皆より長めに。
「楓様ぁもう一度。」
「内緒な。」
もう一度ディープキスをする。
「これじゃ平等じゃないね?」
「そうですね・・・。」
「まあ先に逃げていった皆が悪いってことで収まるでしょ。」
「そうですかね。」
そうだと楓は頷きフウをベッドに座らせその隣に座り、フウが落ち着くまで頭を撫でた。
「落ち着いた?」
「はい。ありがとうございます。」
「ん、いいよ。皆の所に行ってきな。」
「もう少しここにいてはダメですか?」
「んーいいよ。」
フウはずっと緊張していて疲れたのか楓をベッドに倒しその上で寝始めた。
もちろんその間楓は動かず、自分の理性とずっと闘っていた。
なんというか戦いがなくゆっくりとした日々を書くのも楽しいですね。
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